軟式野球部

軟式野球部・全日本学生軟式野球選手権大会二回戦・岡山大

2017年09月04日

8月29日 佐藤薬品スタジアム

まさかの初戦敗退 連覇ならず

 

 春リーグを連覇した中大。リーグ王者が昨年に続く全国制覇へ、満を持して二回戦に登場した。初戦は西日本地区代表の岡山大との対戦。試合は八回に一死三塁からタイムリーエラーで岡山大に先制されると、その後は岡山大の継投策の前に得点をあげることができることができず、敗戦。中大は好機を作りながらも無得点に終わり、初戦敗退となった。

 

▲先発の福冨旅史(総3)

 

 中大の先発は、リーグ優勝に大きく貢献した福冨旅史(総3)。福冨は先頭の藤田(岡山大)を三球三振に抑えると、初回をわずか9球で三者凡退に切って取る、上々の立ち上がりを見せる。中大はその裏、二番小林大祐(経3)が中前打で出塁する。続く濱谷悠平主将(経3)の打席ですかさず盗塁を決め、早くも先制の好機を迎える。しかし、濱谷主将は一塁手の好守で一邪飛に倒れると、四番佐藤玄太(商2)は三振。続く二回にも水谷紘輝(商2)が中前打を放つも赤枝(岡山大)から先取点をあげられない。

 

 「こういう試合は先制点取ったほうが勝つので、先制点を与えないようにと思って投げました」と福冨。四回には三谷(岡山大)に初ヒットを許すと、三谷が盗塁で二進。得点圏にランナーを背負うが、続く打者を遊飛に退けるとその後の五、六、七回を三者凡退に抑え、岡山大に攻撃の糸口すら与えない完璧な投球を披露する。  

 好投の福冨を援護したい打線だが、なかなか得点をあげられない。そんな中七回、一死から代打林康平(経2)が左前にクリーンヒットを放つ。

 

▲代打で左前打を放った林

 

 すると続く長谷川賢吾(経2)がこの日2本目となる安打を放ち、相手の中継プレーが乱れる間にそれぞれ進塁。その後、水谷が四球を選び一死満塁の絶好のチャンスを迎える。二死とし、中大はエース福冨に代打大橋直弘(経3)を送り勝負に出る。大橋は赤枝(岡山大)の初球を叩くと、痛烈な打球が右前へ。これを右翼手松原(岡山大)がすぐさま一塁へ送球すると判定はアウト。大橋の決死のヘッドスライディングも及ばず、この回も得点をあげられない。

 

▲決死のヘッドスライディングも右ゴロに倒れた大橋  

 

 中大の二番手は前田匡暁(法1)。大事なマウンドを託された前田は簡単に一死を取るも、続く打者に左越え二塁打を許し、中継プレーが乱れる間に打者は三塁へ進み、一死三塁のピンチを迎える。何としてもしのぎたい場面だったが岡山大の七番赤枝の打球が投手後方に高く弾む間に三塁走者の生還し、欲しかった先制点は岡山大に。

 なんとか同点に追いつきたい中大だったが、八回から継投に入った岡山大に攻め手を欠いてしまう。九回、中大三番手福迫幸己(法2)が三者三振に抑え、九回の攻撃につなげたが、最後は長谷川が空振り三振に倒れ、終戦。最後まで決め手を欠き、本塁が遠かった。

 

 昨年王者、さらには春リーグ王者の重圧。広いストライクゾーンと微妙な判定にも泣いた。そして中継プレーのミスで三進を許した後の内野ゴロによる一点が最後まで響いた。試合後岩下監督は「内容的には悪くなかった。運がなかったですね」と悔しそうに語った。安打は相手の三倍の7本。「チャンスは作れてたので、あと一歩出ればという感じでしたね」(濱谷主将)。練習試合では打線が好調だったが、ここ数試合はあと一本が出ない展開が続いていた。「点が入らなきゃ勝てないとは言ってたんですけど」と濱谷主将もあと一本が出なかった打線を悔やんでいた。そしてミスからの失点。「打たれた投手も責任があるわけじゃないですし、仕方ないかなと思います」(福冨)。先発の福冨も後輩投手をかばった。

 チームが次に見据えるのは秋リーグ、そして東日本インカレだ。悔しさをばねに再び頂点を目指す戦いはもう始まっている。 

 

◆試合結果

岡山大=000000010=1

中 大=000000000=0

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部