「中大スポーツ」新聞部

陸上競技部・東京箱根間往復駅伝競走予選会

2017年10月18日

10・14 陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園

「誇りを胸にCを魅せろ」!中大が箱根に帰ってきた

 3位で中大の名が呼ばれた瞬間、歓喜の輪が広がった。2大会ぶり91度目の本戦出場を決め、選手たちは拳をあげ、抱擁を交わして喜んだ。「自分たちのやってきたことは間違いじゃなかった」(舟津彰馬主将・経2)。箱根路にCの文字が帰ってきた。

 

▲ガッツポーズをする選手たち

 

 20㌔のコースを走り、チーム上位10人の合計タイムで競われる予選会。本戦への出場枠はわずか10枠。49校がこの10枠に全てをかける。

 昨年、中大は10位と44秒差で予選落ち。歴代最多となる連続出場が87で途絶え、厳しい現実を突き付けられた。この大会後、寮には心無いファックスも届いた。伝統校のタスキを途切れさせてしまった責任。「正直この1年辛かった」(苗村隆広・文3)。それでも覚悟を決めて前を向くしかなかった。

 

▲昨年予選会の様子

 

 この1年、「中大はやったことがないような泥臭く、厳しい練習をしてきた」と藤原監督。昨年は700㌔を走るのが限界だった選手たちが、今年7月には800㌔、8月には900㌔を故障者なく走り切り、「自信をもってスタートラインに立つことができた」(堀尾謙介・経3)。

 

 昨年の暑さとは打って変わって小雨が降りしきる涼しい気候の中で行われた予選会。スタート直後、留学生ランナーたちが飛び出していくも、中山顕(法3)、堀尾、舟津長距離ブロック主将はその後に続く日本人トップ集団で冷静にレースを展開。「3人は監督から59分台でいけと言われた」(中山)。終始ペースを崩すことなく、そろって59分台でゴール。中山は日本人2位という記録を打ち立てた。第2集団は竹内大地(法4)がレースを引っ張る。「(この集団の)リーダーとしての役割を果たすことだけに向き合って挑んだ」(竹内)。第3集団には江連崇裕(経4)を中心とした5名が。「自分の仕事はしっかり果たせた」(神崎裕・文3)。4年生を中心にそれぞれが自分の役割に徹したゆえの3位という結果であった。

 

▲舟津主将

 

「思った以上の成長を日々してくれている。箱根が楽しみ」(藤原監督)。箱根本戦まであと2カ月半。中大のチームスローガン、「誇りを胸にCを魅せろ」のもと選手たちは今日も走る。もうこの予選会には戻ってこない。

 

◆試合結果

【総合結果】

①帝京大 10時間4分58秒

②大東大 10時間5分45秒

③中大 10時間6分3秒

④山梨学大 10時間6分21秒

⑤拓大 10時間6分27秒

⑥国学大 10時間7分35秒

⑦国士大 10時間7分47秒

⑧城西大 10時間8分50秒

⑨上武大 10時間9分42秒

⑩東京国際大 10時間10分34秒

 

【個人結果】

⑧ 中山 顕(法3) 59分36秒

⑭ 舟津 彰馬長距離主将(経2) 59分48秒

⑰ 堀尾 謙介(経3) 59分49秒

㉝ 畝 拓夢(法1) 60分22秒

59位 苗村 隆広(文3) 60分50秒

66位 竹内 大地(法4) 60分53秒

74位 池田 勘汰(商1) 60分57秒

75位 岩佐 快斗(経2) 60分58秒

126位 川崎 新太郎(経1) 61分22秒

133位 神崎 裕(文3)   61分28秒

165位 蛭田 雄大(経4)  61分49秒

180位 江連 崇裕(経4)  62分01秒

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部