「中大スポーツ」新聞部

バレーボール部 春季関東大学バレーボールリーグ戦対日体大

2015年05月26日

5月24日 日体大健志台キャンパス米本記念会堂 日体大にストレート勝利! 全勝優勝を果たす

スタメン(サーブローテーション順) S1 関田誠大主将(法4) WS14 石川祐希(法2) MB6 渡邊侑磨(法3) WS15 平田亮介(経2) WS21 柳田貴洋(法1) MB8 井上慎一朗(法3) L11 伊賀亮平(経3)

 「ほっとした」。全勝優勝が決まり、監督も関田主将もそう口にした。昨年も果たしたが、今年はリーグ戦中盤に最大4人のスタメンを欠いて戦うことに。簡単にはいかなかったが「誰が出ても強い中大」を目指し、抜けた穴を下級生がしっかりと埋めて、落としたセットはわずか2セット。昨年同様リーグ戦を無傷で終えることになった。  最終戦の相手は日体大。レシーブのいいチームで競り合いになったが、しっかり勝ち切ってストレート勝利を収めた。前日に優勝が確定していたが、気を抜くことなく最終戦も勝利で締めくくった。

 メンバーが帰ってきた中でも、前の週と同じスタメンで挑んだ。第1セットはいきなり関田主将のサーブで崩して3連続得点と、いいスタートを切る。しかし日体大の高さのあるブロックに、2本連続で石川のスパイクが阻まれた。サイドアタッカーに相手のブロックが2枚きっちりついてくる中で、マークが手薄になった渡邊のクイックが決まる。そこからリズムをつくってセンター線を中心に攻撃すると、相手ブロッカーのマークも分散し、サイドも決まりだした。途中、相手のコースをつくスパイクにレシーブが乱され、10-8から4連続失点し10-11。しかしここから井上慎や関田主将のサーブで崩し、着実に点数を重ねていく。相手に連続得点を許さず、中大がサーブ権をとったら固めて得点し、点数を引き離すと、25-21でこのセットを奪った。

 第2セット序盤、石川のサーブが走って4-1とする。しかし相手の、ブロックのタッチアウトを狙ったスパイクに苦しめられ、3点のリードを保ちながらもシーソーゲームになる。石川のスパイクが決まるなど、さらに得点差を開き15-10とするが、ここで相手にサーブで攻められ15-13と追いかけられる。審判にもかなり厳しくネットタッチをとられ、20-19まで詰められたところでタイムアウトを要求。冷静さを欠かない井上慎のクイックを決めると、関田主将もブロックで得点。先に24点に到達したのは中大だった。ジュースまでもつれたが、最後は石川のサービスエースで2セット目も連取した。

 全勝優勝まであと1セットとなった第3セット。石川、柳田のサイドアタッカーが軸になり、ミドルも絡んで多彩な攻撃を展開する。ラリーになった場面で渡邊がレシーブの面でも貢献するなど、チームを盛り上げる。しかし試合は拮抗。12-11から、再びサーブで攻められ3連続失点で12-14と2点のリードを許す。関田主将はこの場面で、このリーグで初のスタメンを獲得し勢いに乗る、平田にトスを上げる。トスを託された平田がしっかり決めきり15-15に戻すと、関田主将のツーアタックでも得点。18-16とリードを奪う。しかし中大にミスも出て、再び逆転を許し、一進一退の攻防が続く。3セット目は先に24点に達したのは日体大だった。石川のスパイクで追いつきジュースに持ち込むと、試合を締めたのも石川だった。レフトからスパイクを決め、27-25でセットをとり、この瞬間ストレート勝利とリーグ戦全勝優勝が決定した。

 春季リーグ戦、東日本インカレ、秋季リーグ戦、全日本インカレの全てを優勝する4冠達成に向けて、まずは1つ目をとった中大。次は東日本インカレだ。昨年も春季リーグ優勝によって第1シードで出場した東日本インカレだったが、3回戦で慶大にまさかの敗戦。ベスト16にとどまった。今年も第1シードだが、再びメンバーも抜け、厳しいトーナメントになる。春季リーグ戦で培った「誰が出ても強い中大」の自信を、東日本インカレでも発揮できるか。

◆試合結果 ○中大3-0日体大●(25-21、26-24、27-25)

◆大会結果 ➊中大②早大③順大

◆個人賞 サーブ賞、スパイク賞、会長特別賞=石川 最優秀選手賞、セッター賞=関田