「中大スポーツ」新聞部

フェンシング部 全日本学生フェンシング選手権大会(フルーレ個人)

2014年11月12日

11月12日 京都・大山崎体育館
フルーレ個人、佐野が自身最高の2位!

準々決勝で伊藤(日大)と戦う佐野

 京都、大山崎体育館にて5日間にわたるインカレが開幕。初日はフルーレ個人が行われた。
 関カレ上位42人までの選手が出場できるインカレフルーレ個人戦。中大からは高阪一世(法4)、佐野多加文(経3)、横山覚(法3)、簾内長仁(理工2)、諸田拓也(経2)山本和磨(経2)が出場した。6名全員がプール予選を勝ち上がり、本戦トーナメントへ進出した。
 1回戦から出場したのは簾内、諸田、山本の3名。諸田は新田(日大)に4-15で敗戦。簾内と山本はそれぞれ勝利し、2回戦にコマを進めた。
 2回戦では、簾内が審判の判断に苦しみながらも、15-13で根橋(日大)に勝利する。山本は日大のエース、伊藤に10-15で敗北。横山も日体大のエース、鈴木に8-15で敗れた。佐野は飯野(宮城教育大)に15-7と快勝。「4年の、最後のインカレということでものすごく緊張してしまった」という高阪も15-13で江川(拓大)に競り勝ち、高阪、佐野、簾内の3名が3回戦へ進んだ。
 ベスト8進出が懸かる3回戦。簾内は昨年度優勝者の長島(法大)との対戦となる。序盤から2-7とリードを奪われる。「ポイントを取り急ぎ過ぎた部分がある。それが敗因」(簾内)と9-15で敗れた。佐野は佐々木(日大)との対戦となり、前半から10-3と絶好の滑り出しを見せる。後半は点差を詰められはしたが、15-12で準々決勝へコマを進めた。高阪は佃(日大)に2-6とリードを奪われるが、そこから怒涛の7連続得点を決める。その勢いのまま15-10で勝利し、佐野とともに準々決勝へ進んだ。

ベスト8進出を決め、喜びをあらわにする高阪

 準々決勝では佐野は伊藤(日大)との対戦となった。序盤は4-9とリードを奪われるが、疲労が蓄積した状態の伊藤(日大)を積極的に攻め、15-11で勝利する。高阪は大石(法大)との対戦。序盤は5-3とリードを奪うも、3連続得点を決められ逆転を許す。その後もポイントを取り切れない場面が続き、9-15で敗れた。「作戦の種類が大石(法大)より少なかった」(高阪)と振り返った。
 準決勝に進んだ佐野は、長島(法大)との対戦となった。昨年度優勝者に「負けると思っていた」と言う佐野。序盤から一進一退の攻防が続き、中盤に9-6と何とかリードを築く。14-9で先にマッチポイントを取るが、その後3連続得点を許してしまう。最後は突きを決め15-12で自身初の決勝進出を決めた。
 決勝の相手は大石(法大)。序盤から2-7とリードを許してしまう。1点ずつ取り返し一時は6-8と2点差まで詰め寄るが、それ以上点差を縮めることができず12―15で敗れた。「疲れが出て、足が痛くて前に行けなかった。前に行けてさえいれば勝てたと思う」(佐野)。優勝には惜しくも届かなかった。
 3日目にはフルーレ団体が控える。「団体こそ勝たなきゃいけない」(佐野)。佐野の2位を筆頭に「いい流れが来てる。中大としてはすごく乗ってると思う。今までやってきた全てを出し切る」(高阪)。フルーレ団体では優勝を目指す。

◆大会結果
1回戦
○簾内15-5中島(拓大)●
●諸田4-15新田(日大)○
○山本15-11三好(早大)●
2回戦
○簾内15-13根橋(日大)●
○佐野15-7飯野(宮城教育大)●
●山本10-15伊藤(日大)○
●横山8-15鈴木(日体大)○
○高阪15-13江川(拓大)●
3回戦
●簾内9-15長島(法大)○
○佐野15-12佐々木(日大)●
○高阪15-10佃(日大)●
準々決勝
○佐野15-11伊藤(日大)●
●高阪9-15大石(法大)○
準決勝
○佐野15-12長島(法大)●
決勝
●佐野12-15大石(法大)○

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部