卓球部
卓球部・秋季関東学生卓球リーグ戦対早大、日大
2016年09月05日
9月2日 港区スポーツセンター
早大に敗れるも、1年生の活躍で待望の初白星!
初戦の筑波大に敗れ、まさかの黒星スタートとなった中大。前日の流れを止められず早大に接戦の末敗れたものの、日大戦では粘り強く戦い初勝利を挙げた。
まずは早大との一戦。ダブルエースとして期待される一角、定松祐輔(文3)を1番手に起用する布陣で挑んだ。「自覚はないが、多少のプレッシャーがあるかもしれない」という定松。その定松が前日に続きシングルスで敗れ、つづく岩城友聖(文1)も悪い流れを止められなかった。3番手は筑波大相手に唯一シングルスで勝利した一ノ瀬拓巳(法1)。「負けている方が気負いがない」と話す頼もしい1年生が勝利し流れを取り戻したかに見えたが、関東No.1ペアの定松・宮本幸典(文3)組が敗れるなど主力が苦しみ早大に競り負け。苦しい中で高橋拓己(文2)が早大の主将、高田を相手にリーグ戦初勝利をつかむも、7番手高橋徹が敗れ連敗となった。
▲チームが苦しむ中、一人気を吐く一ノ瀬。
0勝2敗となりまさに崖っぷちで迎えた日大戦。負ければ入替戦も見えてくるプレッシャーの中での戦いだった。この試合で中大は1番手にエースの宮本を選択。「1番手は悩みどころ」という鈴木監督の苦渋の決断だった。しかし、まさかの敗戦。1部残留に黄色信号がともる。この危機を救ったのはまたも一ノ瀬、3-1で勝利しポイントを1-1のタイに戻す。このまま流れを取り戻したい中大だったが、3番手の高杉東志(法2)とダブルスを落とす。苦しむダブルスに関して宮本は「相手に研究されて、苦手な戦術に持ち込まれると厳しい」と振り返る。これでポイント1-3、後がなくなった。
▲強打する岩城
負ければ3連敗となる5番手に起用されたのは岩城。一進一退の攻防となったがフルセットの末勝利し望みをつなぐ。定松も勝利しついに同点に追いつき、泣いても笑っても最後となる7番手には高橋徹(文1)。幸先よく1ゲームを奪ったものの2ゲーム目を落とし迎えた3ゲーム目。9-3とリードして迎えた場面でまさかの7連続失点でこのゲームを落としてしまう。「頭が真っ白になった」という高橋徹。しかし3連敗がちらつき始める重圧の中、監督も「動じない」と感心する精神力でひっくり返し劇的勝利、笑顔がはじけた。
▲勝利し笑顔を見せる高橋徹
3戦目にしてようやく初勝利、チームにも明るい雰囲気が戻ってきた。次の相手は今春2部の日体大、負けは許されない。「いつでも勝てるように」と話すのは宮本。1年生3人の次は主力の三本柱がチームを引っ張る番だ。
◆監督・コーチ・選手コメント
鈴木監督
「ようやく1勝を挙げてほっとしている。1年生3人を春から使ってきてやっと花開いたって感じだね。勝利は最大の薬だと思うからこの調子で頑張りたい」
白神コーチ
「チームの状態は、良いとはいえない。強くなる選手は、弱くなる過程が絶対にあるので、今、変えようとしているから勝てないのは、仕方ない。卓球はそれだけ繊細なので、サポートしていきたい」
宮本
「状態はあまり良くない。けど監督から『お前はどんな状態でも使う』といわれているのでやるしかない」
定松
「あまり自覚はないけど、チームの主力としてプレッシャーもあるのかもしれない。明治・専修は自分たちより格上、当たって砕けろぐらいの気持ちで向かっていくしかない」
高橋拓
「1年生のときに2戦2敗だったので、今回はチャンスをいただいたことに感謝してとにかく1セットはとるようにした。みんなが喜んでくれたので、チームを勢い付けて貢献したい」
高橋徹
「7番手はプレッシャーだけど経験不足は言い訳にはならない。明治、専修戦でもおそらく7番手なので回してもらったら全力で頑張りたい」
岩城
「日大戦は、1-3で負けていてなんとか定松さんにつなげたかった。つなげば頼りになる先輩がどうにかしてくれる。気合いで勝ちました」
◆試合結果
●中大3-4早大○
▼詳細結果
●定松2-3竹岡○
●岩城2-3上村○
○一ノ瀬3-1坂内●
●定松・宮本組1-3平野・上村組●
○宮本3-0硴塚○
○高橋拓3-1高田●
●高橋徹1-3平野○
○中大4-3日大●
▼詳細結果
●宮本1-3福田○
○一ノ瀬3-1周●
●高杉2-3後藤○
●定松・宮本組1-3後藤・南谷組○
○岩城3-2大塚●
○定松3-0町口●
○高橋徹3-2南谷●
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部