卓球部

卓球部 秋季関東卓球リーグ戦対明大戦

2014年09月12日

9月11日
代々木第二体育館
大坂が一矢報いるも明大に敗れる。リーグ戦は3位で終了
 5勝1敗で最終戦を迎えた中大。相手は春季リーグ戦の優勝校で、今季も6勝0敗の明大。勝ち数が並んだ場合は当該チーム同士の勝敗で順位が決まるため、中大はこの試合に勝てば優勝となる。また、この試合は4年生にとって最後のリーグ戦での試合だったため、両チームとも一層気持ちの入った好ゲームとなった。前日の専大戦で大逆転勝利を収めて勢いに乗っていた中大だったが、実力者揃いの明大を前に1-4で敗れた。この結果中大はリーグ戦を3位で終えた。

バックハンドでラリーを展開する徳永

 この試合、中大は前半のシングルス3つに来年以降中心となるであろう選手を、後半に4年生や経験のある選手を置くオーダーを組んだ。1番で出場したのは徳永大輝(商3)。明大は主将の平野を1番に起用した。1セット目、平野の強烈なドライブに対応しきれず4-11で落としてしまう。2セット目から徐々に慣れ始めてラリーが続くが8-11で惜しくも取られる。後がなくなった3セット目だが平野ペースで試合が進み6-10とマッチポイントを握られる。しかし驚異的な粘りを見せここから4連続でポイントを奪い10-10のジュースに持ち込む。だが一歩及ばず10-12でこのセットを落としセットカウント0-3で敗れた。

回転量の多い神のサーブをレシーブする定松

 1年生ながら今季リーグ戦すべての試合に出場している定松祐輔(文1)が2番に出場した。一方の明大はリーグ戦での勝率が9割を超える神を2番にもってきた。強敵相手だったが「自分から攻めることができた」と振り返るように1セット目からラリーで互角以上の展開を見せる。だが、惜しくも9-11でこのセットを落としてしまう。2、3セット目も強力なドライブを武器にポイントを重ねていく。両セットともに10-9でセットポイントを握るが、「簡単にミスをしてくれない」と振り返るように追い上げられてしまい10-12、10-12でセットを落とし0-3で敗れた。トップレベルの相手に接戦を演じたが、「1本の重みを感じた試合だった」とコメントを残した。

大金星をあげた大坂

 2ゲーム落とした中大は大坂亮輔(文2)が登場した。しかし相手は現在世界ランク15位、日本代表として今年の世界卓球にも出場したエースの丹羽。大学レベルを超えた日本のトップ選手との対戦となった。だが「(オーダーを見て)逆に力が抜けた」と強豪相手にも気持ちでは負けなかった。「簡単なミスをしないように、そして会場を沸かせるようなプレーを心掛けた」という通り、雰囲気で相手を圧倒した。1セット目、自分から攻めて相手を押し込みポイントを重ねていく。見事に11-5で1セット先取した。続く2セット目も、台から離れてプレーする相手に強烈なスマッシュを打ち込む展開で点を取り11-6で2セット目を取る。しかし、3セット目から丹羽がプレースタイルを変えてくる。それまでは台から離れてプレーすることが多かったが、このセットから丹羽の持ち味であるチキータレシーブと前陣でのカウンターを多用してきたのだ。この戦術変更に苦しみ4-11で1セット落とす。迎えた4セット目、大坂の特長である表ソフトラバーから放たれる独特の球質のバックハンドに丹羽が苦戦する。丁寧な卓球でミスが少なく、1点ずつ着実にポイントを重ねた。11-6でこのセットを取り、勝利を収めた。「実感が沸かない」と振り返るが、中大にとって大きな勝利をもたらした。

ドライブを打つ鈴木

 団体戦において勝敗を大きく左右するダブルスは、今季ずっとペアを組んでいる鈴木将幸(商4)・徳永組が出場した。明大も今大会ずっと組んできた平野・有延組を起用。1セット目は大坂の勝利の勢いそのままに序盤からリードをする。だが「自分のミスが多かった」(鈴木)と徐々に差をつめられ9-11で1セット落としてしまう。そのあともラリーで強さを見せる相手に苦戦し6-11、5-11でセットを落とし0-3で敗北した。

フォアハンドで攻める大野

 後がなくなった中大は、今季重要な場面で2勝を挙げている大野泰士(文3)が5番で出場した。相手はリーグ戦通算19勝の岡田。サーブで崩して攻め込むことの多かった大野だが相手の攻撃を止め切れず6-11で最初のセットを落とす。続く2セット目も「相手の作戦にはまってしまい立て直すことができなかった」と振り返るようにペースを握れず8-11で取られる。3セット目もなかなかリードを奪えず8-10と相手のマッチポイントを迎えてしまう。「なんとかして後ろの4年生につなぎたかった」と粘りを見せ10-10に追いつくが、最後はバックハンド攻撃がネットにかかり10ー12でセットを取られて敗れた。この瞬間、中大の3位が決定した。
 試合を終えて藤木祥二主将(商4)は「全力を尽くすことはできた。みんな着実に力をつけているので来年以降も優勝が狙えるチームだと思う」と語った。来春のリーグ戦優勝を目指して、10月に行われる全日学(個人インカレの通称)や1月の全日本で個人のレベルアップを図っていく。

藤木が特別賞を受賞

通算29勝で特別賞を受賞した藤木

 リーグ戦のシングルスで通算28勝以上の選手に与えられる特別賞を藤木が受賞した。藤木は4年間で通算29勝16敗という成績だった。28勝目はすでに昨季に挙げており、受賞確定で今季を迎えたが、「やっぱりもらうと実感が沸く」と笑みをこぼした。チームの中心選手としてこれだけの数字を残したことからも、藤木の存在の大きさを測り知ることができる。
◆試合結果
●中大1-4明大◯

徳永0-3平野
定松0-3神
大坂3-1丹羽
鈴木・徳永組0-3平野・有延組
大野0-3岡田

◆大会結果
①明大
②早大
③中大
特別賞=藤木



記事・写真:「中大スポーツ」新聞部