ソフトテニス部

ソフトテニス部 東日本大学対抗ソフトテニス競技大会

2015年06月30日

6月27・28日 千葉県・白子サニーテニスコート

マルスズ善戦も連覇ならず

中大は早大との決勝戦で丸中大明主将(商4)・鈴木琢巳(経4)組が最後のセットのファイナルゲームを落とし敗戦、2位となった。丸中・鈴木組の三本回しで準決勝、決勝と勝利し優勝した昨年の東日本インカレの再現とはならなかった。

▲相手のショットに追いつけず肩を落とす丸中主将

1番手、2番手と敗れ後がなくなった中大。望みは丸中・鈴木組に託された。 まず戦うは船水・九島組。丸中主将、鈴木の母校である東北高校の同級生だ。両ペアは大学に入ってから幾度となく対戦してきた。3-1と序盤に突き放すも、4-4まで追いつかれファイナルゲームまでもつれる展開となった。しかしここで負けないのが丸中・鈴木組。ファイナルゲームを7-3で勝利。 次戦は安藤優・安藤圭の兄弟ペア。ここは5-3で勝利する。 昨年の東日本インカレで丸中主将・鈴木組は準決勝の日体大戦を三本回し、決勝の早大戦も三本回しを果たした。超人的な“六本回し”で中大を27年ぶりの優勝へ導いた。その記憶はソフトテニス関係者の脳裏に強く焼きついている。もしかしたらマルスズがまた三本回しで勝つんじゃないか。そんな雰囲気が会場を支配していた。

▲早大戦でプレーする鈴木

最後の相手は船水雄の弟の、船水颯と星野のペアだ。序盤にミスで1-4と早くも王手をかけられる。「(セットカウント1-4になって)割り切っていた。どうにでもなれと思うといい具合に力が抜けた」(丸中主将)と、ここから巻き返す。ポイントが欲しくなるビハインドの場面でも「風上からの強いショットはアウトになるから」(丸中主将)と、際どいボールもスルーしてアウトとしてポイントをもらった。冷静さは忘れない。 「やっぱり2人(丸中主将と鈴木)のテニスは見てて安心できる」、玉置大祐(経2)はそう話す。4年間中大のエースとして君臨した丸中主将・鈴木組の放つ雰囲気は異なる。 「割り切ってテニスをしていたら気づいたらファイナルになっていた」(鈴木)。セットカウント4-4。1-4からの驚異的な追い上げに、会場は再び熱気を取り戻す。あと1ゲーム、連覇が手に届く位置にある。 「ファイナル(で負けたの)は自分のせいだったので。今日の調子の悪さが全部出ました」(丸中主将)。ファイナルゲームの序盤にミスで失点を重ね、丸中主将・鈴木組はこの試合の26ゲーム目を落とした。早大ベンチが歓喜に湧いた。中大は準優勝、連覇達成ならず。

▲早大戦でプレーする丸中主将

調子の悪さは、安藤優・安藤圭組との試合から出ていた。序盤に取られたセットの失点のほとんどがミスによるものだった。しかし、「絶不調の中でも、ワセダを2ペア倒して、最後はファイナルゲームまで持っていけたのは大きい」(丸中主将)。 完全にマルスズ対早大の試合だった。早大について、田中監督は「3ペアとも日本代表のレベル」と語った。今日の試合を見ても、現時点で早大に対抗できる中大のペアは丸中主将・鈴木組のみであることが分かる。

▲早大戦だけで26ゲームをプレーした丸中主将・鈴木組

しかし、マルスズだけには頼ってられない。玉置・小田桐嵩康(商2)組は「先陣を切ってるので、もう少し大人のテニスができたら」(鈴木)、掛川巧大(法1)・南郷徳英(法3)組については「掛川はサーブがいいからそれをうまく使えたら良くなる」(鈴木)。鈴木は自身の課題を「体力と精神力」と考える。実力が拮抗してる場合、勝敗を決めるのは気持ちの差である。 インカレまで、あと1ヶ月。鬼門となっているベスト8では日体大と当たると丸中主将は予想する。決勝では早大と当たるだろう。「中央大学をインカレで優勝させるには丸中・鈴木が回していかないと」(丸中主将)。4年間中大のソフトテニス部を盛り上げてきたマルスズの引退には、インカレ優勝がふさわしい。

◆大会結果

①早大②中大③明大・日体大

2回戦 対駒大3-0で勝利

3回戦 対東京学芸大3-0で勝利

4回戦 対東経大3-1で勝利

準決勝 対明大3-1で勝利

1玉置・小田桐組:2-5

2掛川・南郷組:5-3

3丸中主将・鈴木組:5-0

4掛川・南郷組:5-2

決勝戦 対早大2-3で敗北

1玉置・小田桐組:1-5

2掛川・南郷組:2-5

3丸中主将・鈴木組:5-4

4丸中主将・鈴木組:5-3

5丸中主将・鈴木組:4-5