スケート部

スケート部 日本学生氷上競技選手権大会(ホッケー部門)決勝対日体大戦

2016年01月12日

1月9日 栃木県立日光霧降アイスアリーナ

創部初!! 三冠達成!! 素晴らしい形で四年生、引退

▲インカレ優勝で、三冠を達成し喜ぶ選手たち 

 中大が8-2という大差で日体大を下し、悲願の三冠を達成した。春リーグ、秋リーグ、インカレの三冠は、創部95年の歴史の中で初めてのこと。昨年度は無冠に終わるという、無念の年だった。しかし昨年度の借りを返し、今シーズン通して負けなし、という完全勝利で締めくくった。

(第1ピリオド)

 開始直後から中大の猛攻が始まる。昨日GWSで勝負を決定づけた、鈴木健斗(法3)が味方からのパスを受け、相手DFをかわしながら、一気にゴール前まで切り込む。そのまま放ったシュートは惜しくもキーパーに阻まれたかのように見えた。しかし、キーパーの取りこぼしを正面に構えていた坂本颯(法2)がすかさずゴールに押し込む。先制点を挙げた。

 第1ピリオド残り3分。一度は日体大のGKに阻まれたものの、体勢を立て直し、再び加藤慎之助(総3)、坂本とパスを回す。最後は中島彰吾主将からのパスをゴール前に控えていた鈴木が相手DFのマークが厳しい中ゴール。「昨日の東洋大戦でさんざん外したから今日は決めてやるという気持ちでやった」(鈴木)。しかし喜びもつかの間、その48秒後には日体大に得点を許してしまった。

▲2点目を決め、ガッツポーズする坂本

(第2ピリオド)

 1点リードと、まだ油断ができない状況で迎えた第2ピリオド。昨年のインカレ覇者である明大を破り、インカレ決勝に創部初進出した日体大も黙っていない。「(日体大は)今一番勢いのあるチーム。簡単には勝たせてはもらえないと思っていた」(古橋)。中大の陣に幾度も攻め込んできたが、GK金子将太朗(法1)が安定力のある守備を見せ、得点を許さない。

 開始3分には古橋真来(法4)が、11分には再び鈴木が1得点ずつ入れ、3-1と試合を優位に進めた。

(第3ピリオド)

 運命の第3ピリオド。中大は攻撃の手を緩めることなく、日体大を圧倒。坂本、中島主将の得点で5―1と大きくリードする。1点を返されたものの、「(追加点を入れられても)焦らず、しっかりみんなで頑張っていこう!」(中島主将)とチームを盛り立てた。

 あとがなくなった日体大は、タイムアウト後GKを置かない6人攻撃を仕掛けてくる。しかし中島が相手のパスをカットし中大ボールとすると、そのままシュート。無人のゴールに決まった。残り2分、4年生だけのセットで再度中島主将が星龍之介(法4)からのパスでダメ押しの8点目。

 終わってみれば8-2の圧勝で、3年振りのインカレ優勝となった。

▲最後は4年生だけで出場し、8得点目を中島主将が決めた
 

 4年生はこのインカレをもって引退する。一年間チームをキャプテンとして引っ張ってきた中島主将は「今までキャプテンになったことはなかった。いざなってみたら自分だけでなくて、他の4年生の良いサポートがあった。自分だけのリーダーシップではなかった。4年生に感謝したい」と、楽しみも苦労も共に経験してきた、同学年に感謝の気持ちを語った。

 来年度からまた新しいチームでの戦いが始まる。今年度三冠の覇者としてのプレーが期待される。「目指すは三冠をもう一度。それが伝統になっていくくらいのチームになりたい」(八戸監督)。プレー的にも精神的にも支柱だった四年生が引退した後を、下級生がどのように引き継いでいくのか。新チームにも期待が懸かる。

引退する4年生の一言コメント集

中島主将:「(インカレ決勝戦の第3ピリオド)4年生で最後に出るのが夢だった。スタッフが気遣ってくれて、それを叶えることができてよかった」

古橋:「辛いことも苦しいことも、6人で感じてきた。これから別々になってしまうけれど、ここの経験を忘れず、次に生かしていきたい」

:「正直自分は下手だった。でも下手だからこそ、試合に出ることで成長することができる。その機会をくれたスタッフと、支えてくれた周りにも感謝」

小泉和也(法4):「チームが一昨年よりも一つになった。みんなが自分のやるべきことをやる。チームとしていい形で終われた」

小滝翔眞(商4):「試合に出られない時期が続いた。でもそんな自分でも見捨てないでくれた仲間に、本当に感謝したい。いままでありがとう! 中大最高!!」

平間健太郎(総4):「(三冠達成は)言葉にならないくらいうれしい。中大に入って、仲間に恵まれて、本当によかった」

◆試合結果◆

〇中大8(2-1,2-0,4-1)2日体大●

◆中大の得点◆

1:48 G26坂本 A21鈴木,19中島主将

17:28 G21鈴木 A26坂本,19中島主将

22:09 G18古橋 A27笹渕雅人(総3)

31:46 G21鈴木 A26坂本,19中島主将

48:19 G26坂本 A21鈴木,19中島主将

48:34 G19中島主将

56:23 G19中島主将 A16脇本直迪(法2),4松浦大貴(法3)

57:48 G19中島主将 A68星,17平間

◆大会結果◆

①中大 ②日体大 ③明大

◆個人賞受賞者◆

最優秀選手賞=鈴木

アシスト王=坂本

ベスト6=GK金子、DF加藤、DF小泉、FW坂本、FW中島主将、FW古橋

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部