スケート部

スケート部・関東大学アイスホッケーリーグ戦対明大2回戦

2015年12月14日

11月29日 ダイドードリンコアイスアリーナ

 

2年ぶり2度目のリーグ戦優勝! 二冠達成

 

 

▲優勝が決まり、ゴールに集まる選手たち。応援席からは紙テープが投げ込まれた

 

 9月に開幕したリーグ戦がついに、最終戦の明大2回戦を迎えた。中大は13試合を終え首位をキープしていたが、勝ち点3差で2位につける明大にも、勝てば優勝の可能性が残されていた。中大の優勝条件は引き分け以上。第2ピリオドで3得点するなど4点を先行するも明大の猛追にあうが、4-3で逃げ切って勝利を収め、春に続いて優勝を決めた。  試合後、中島彰吾主将(総4)は「明大も底力があって最終戦までもつれてきて、本当に負けられない戦いだった。勝ててほっとした」と率直な感情を話した。八戸監督は「無敗でこのリーグを終わることができたので、そこはしっかり褒めたい」と14試合を戦い抜いた選手たちをねぎらった。

 

〈第1ピリオド〉

  優勝決定戦とあって、会場はほぼ満員となった。緊張感の漂う中で始まった運命の一戦。ハイレベルな攻防は両校譲らず、このまま第1ピリオドは無得点で終わるかと思われた。しかし15分、均衡が破れる。後半戦好調な笹渕雅人(総3)が放ったロングシュートが、ゴールネットに突き刺さった。「シュートは取りえなので、どんどん遠くからでも打っていこうと思っている」と喜んだ笹渕のシュートで、1-0とリードを奪ってピリオドを終えた。GKの金子将太朗(法1)は「第1ピリオドを0で抑えられたのは大きい。DFのファインプレーにも助けられた」と守りの面も評価した。

 

〈第2ピリオド〉

 第2ピリオドも、2セット目が大活躍を見せる。まずは7分に古橋真来(法4)がこぼれたパックを取ると「相手のDFがGKを隠していたので、思い切り打ったら入った」と追加点をもたらす。さらに9分には明大の二つの反則により、5対3の大チャンスが訪れる。ここで星龍之介(法4)が古橋のパスにうまく合わせて得点を決めた。そして5対4とチャンスが続く中で11分に再び古橋のシュートが決まった。  これまでの試合は1セット目がポイントのほとんどを占めていたが、この試合は2セット目が全得点をたたき出した。星は「1セット目が活躍してきたから、厳しいマークが来るのはわかっていた。今日は(古橋)真来の調子がよかったので俺たちが点を取って引っ張ろうという気持ちに変わって、それが結果に出た」と胸を張った。終了間際に1点を返されたが、4-1とリードを広げた。

 

 

▲優勝が決まる大一番で2得点と活躍した古橋。自他ともに認める「真来デー」だ

 

〈第3ピリオド〉

 最終ピリオドは、昨年度三冠の明大が意地を見せる。2分と10分に1点ずつを返され、これで1点差。さらに残り約2分からは6人攻撃を仕掛けてきた。中島主将は「第2ピリオドの終わりに反則が続いたところから、明大に追い上げられ始めたが、みんな体を張って守ってくれた」と振り返る。相手のシュートを体で防ぐなどの献身的なプレーでゴールを守り、1点のリードを保って試合終了。応援席からはカウントダウンが起こり、優勝が決まると紙テープが投げ込まれ、優勝を祝う横断幕が掲げられた。

 

 春の関東選手権に続いて秋のリーグ戦を制した中大。2年前に春、秋ともに初優勝して以来、2度目の二冠を達成した。今年度のチームについて八戸監督は「4年生のリーダーシップが強い。主将を中心にまとまってやってくれている」と選手たちの姿勢を評価する。この試合でも、決勝点を決めた古橋を筆頭に4年生の存在は大きかった。  次に見据えるのは来年1月に日光で行われるインカレだ。2年前は二冠を取りながら、インカレでは3位に終わっている。中大スケート部初の三冠へ、期待は大きい。日光出身の古橋は「地元の日光で4年間の最後なので、自分が試合を決められれば地元も盛り上がる」とインカレ制覇の立役者になることを誓った。「インカレまでどこのチームにも負けない練習をする」(中島主将)。スケート部の挑戦は続く。

 

◆試合結果

中大4(1-0、3-1、0-2)3明大●

 

◆中大の得点

15:54 G27笹渕 A23乾純也(総2)、26坂本颯(法2)

27:12 G18古橋

29:37 G68星 A18古橋、27笹渕

31:05 G18古橋 A27笹渕、68星

 

 

▲ベスト6をはじめとする個人賞は中大勢が独占した(右上から時計回りに中島主将、坂本、鈴木、金子、蓑島、加藤)

 

◆大会結果

中大②明大③早大

最優秀選手賞、ベストFW、最多アシスト賞、最多ポイント賞=中島主将

ベストFW、最多ゴール賞=鈴木健斗(法3)

ベストGK=金子

ベストDF=蓑島圭悟(法1)、加藤槙之助(総3)

ベストFW=坂本

 

◆個人賞受賞選手コメント

中島主将

 ベストFWは取れると思っていなかったが、1セット目全員で取れたことはうれしい。ポイントやアシストはリーグ戦が始まったときからそこまで意識していなかった。僕一人ではなく、1セット目の5人で取った賞だと思うので感謝したい。これに満足しないでインカレに向けてまだまだうまくなりたいし、チームも強くしていきたい。

 

鈴木

  4年生が頑張ってくれて優勝できたので、僕らも見習ってそんな4年生にならなきゃいけないと思う。最多ゴール賞はセットのみんなのおかげなので、いろんな人に感謝しないといけない。FWとしては得点していかないといけないので、結果が残ってよかった。ベストFWは、セットとしてやってきたことが評価されたと思う。

 

金子

  無失点に抑えた慶大2回戦を境に、調子を上げていけた。ベストGKは受賞させてもらったという気持ちが大きい。GKで勝った、と言われるようになりたい。

 

蓑島

  ベストDFを初受賞できたのは、好調な1セット目に入れてもらってそこでアシストなど結果を残せたからだと思う。リーグ戦では1得点しか決めていないので、もっとシュート力を上げていきたい。

 

加藤

  ベストDFは自分のものではなく、チーム全体で取れたものなのでみんなに感謝している。周りが上手い選手ばかりなので気持ちよくできた。蓑島は守りもできるが攻めが持ち味なので、自分が引き目に守ってカバーしたり、バランスを意識した。

 

坂本

  お客さんもすごく多かったので、絶対勝ってやると思っていた。1セット目は春も同じメンバーでやらせてもらえて、秋も決めるところで得点できたので、ベスト6はそこが評価されてよかった。

 

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写真・記事:「中大スポーツ」新聞部