スケート部

スケート部 日本学生氷上競技選手権大会ホッケー部門3位決定戦対関大

2015年01月23日

1月9日 北海道・日本製紙アイスアリーナ

「中大らしさ」取り戻し、今年度を勝利で締めくくる

 前日に準決勝敗退となった中大は今日、関大との3位決定戦に勝利し今大会を3位で終えた。昨年度と同様の相手に気が緩んだのか、立ち上がりに2失点したが、その後徐々に調子を取り戻し、5ー3と逆転で勝利を収めた。またこの試合で引退となる4年生は全員が出場し、笑顔で大学でのアイスホッケーを終えた。

 〈第1ピリオド〉
 前日の明大戦では中大の持ち味である守りの堅いプレーが出せなかった。この試合でも開始直後から積極的に相手にシュートを打たれ、立て続けに2失点してしまう。パスを奪われ、シュートを打つことが難しい我慢の時間がしばらく続いた。その流れを断ち切ったのは第1ピリオド終了間際に決まった古橋真来(法3)のゴールだ。元気を取り戻した中大は、第2ピリオドへと望みをつないだ。

〈第2ピリオド〉
 攻守の切り替えを取り戻した中大は、第1ピリオドよりも積極的に攻めた。すると中盤に松浦大貴(法2)のシュートが決まり、同点に追いついた。シュートをアシストした坂本真哉(商4)は「価値あるゴールをアシストできてよかった」と振り返った。中大らしさが復活したこのピリオドでは、流れを完全に中大のものにすることができた。

〈第3ピリオド〉
 今年度最後の20分間は中大のチームワークが光った。出場機会が少ない選手も含めて4年生の全員を出すことを決めていたチームは、中盤から「試合に出てない4年生を出したい」(伊藤剛史・法4)という気持ちが背中を押し越後智哉主将(法4)や八戸翔太(総4)によるゴールで見事勝ち越しに成功して点差を開いた。さらに第3ピリオド開始から16分、星龍之介(法3)によるダメ押しの1点が決まったことで、メンバーは4年生中心に交代。「(最後に出場できて)うれしくて泣いてしまった」(吉澤健斗・文4)と、それぞれの思いを胸に最後の1秒までパックを追った。終了間際に1点を失ったものの余裕の勝利で3位を勝ち取った。

 「(4年生の全員出場は)チームのみんなが4年生にプレゼントした」(腰越コーチ)と言うように、チームメートへの思いが勝利へ導いた。結果は昨年同様3位に終わったが、中大の持ち味を存分に発揮し、ミスもほとんど見られなかった。毎年チームの仲の良さは抜群の中大スケート部だが、今年度の4年生は人数が多いながらも特に仲が良く、多くの選手が一生の仲間という言葉を口にした。「悔いがないと言えば嘘になるが楽しかった」(八戸)と笑顔で今年度を締めくくった。

 また、試合後には表彰式が行われ、個人賞では得点王賞に中島彰吾(総3)が選ばれ、アシスト王賞には伊藤が選ばれた。3位ながらも個人賞獲得者が2人も出たが中島は「チームの勝利につながっていない。春までに足りないものを話し合って(来年度は)優勝したい」と語った。

◆試合結果
中大5(1-2、1-0、3-1)3関大●

◆中大の得点
19:17 G81古橋 31:14 G4松浦 A82坂本真、23乾純也(総1)
41:59 G29越後 A13小野寺善己(総4)、26坂本颯(法1)
45:16 G30八戸 A19中島 56:43 G68星 A19中島

◆大会結果
①明大 ②東洋大 ③中大

得点王賞=中島
アシスト王賞=伊藤