水泳部
水泳部(競泳)第92回日本学生選手権水泳競技大会3日目
2016年09月07日
9月4日 東京辰巳国際水泳場
前日5位からの大逆転!諦めずに掴んだ準優勝
初日、二日目と、期待される選手がA決勝を逃すという厳しい場面が続いた中大。三日目を5位で迎え、2位の中京大との差は23点。五輪選手を擁する早大や東洋大が3位4位に立ちはだかるなか、他大の関係者のほとんどが中大の逆転を予想していなかった。
しかし、予選から多くの選手が好成績を残し、この三日間で最多となる11名が決勝に進出した。400㍍決勝で、宇都宮壱基(法3)が萩野(東洋大)瀬戸(早大)に次ぎ3位。100㍍背泳ぎでも、砂間敬太(法3)、龍宏樹(経2)、兼子雄太郎(総1)の3人全員がA決勝に残り大量得点。初日の200㍍背泳ぎを制した砂間の二冠は達成できなかったものの、首位明大との差を詰めていく。
▲400㍍個人メドレーで表彰台に上がる宇都宮
▲200㍍背泳ぎ決勝 スタートの瞬間の砂間
最終種目の800㍍フリーリレーでは7位以上で中大の総合2位が確定する大事なレース。「(フリーリレーで)8位なら中京大と同点。だが、それだと面白くない。隣のコースに必ず勝て」と髙橋監督はリレーメンバーに伝えた。各大学のエースが揃うこの種目で、4泳佐藤祐斗(法4)がタッチの差で7位に滑り込み中大の準優勝が確定した。
▲リレーの入場で、チームメイトとハイタッチを交わす佐藤
今試合を振り返り、大本鷹志主将(経4)は「初日から厳しい戦いだったが、2、3日目で調子が上がったのは出場しない選手含めたみんなのおかげ。チームとしてまとまれて本当に良かった。来年中大が天皇杯を獲るのは決まっている。」と次の世代への期待を見せた。また、次期主将小形純平(法3)は「チーム力はどの大学よりも数段勝っている。あとは個々の能力の問題なので、みんなで切磋琢磨して、一人一人の能力を上げていきたい。」と来年の優勝へ向けての意気込みを語った。
現三年生は他大も含め「最強の学年」と呼ばれる強い代。来年はさらに熾烈な戦いが予想されるインカレで勝つためには、いいタイムを出すだけでなく、優勝へ向けチーム一丸となって戦うことが必要となってくる。彼らには泳ぎの面、とチームをまとめる精神的な面の両方で大きな期待がかかっている。
試合後の祝賀会で髙橋監督は、「今回の結果は優勝に匹敵するくらい価値がある。優勝に届かなかった悔しさはあるが、去年の屈辱の5位から最終日に粘って2位まで上げられたことで、選手たちが『諦めなければいいことが起こる』ということを体験できたのが大きい。」と話した。中大のモットーでもある「あきらめない心」。その気持ちが今後さらに重要になるだろう。
▲試合後の祝賀会にて、保護者を含めた関係者全員で結束を固めた
種目別結果
◆予選◆
▼男子400㍍個人メドレー
⑤宇都宮壱基(法3)4分20秒69
⑥手塚祐樹(総4)4分20秒98
⑪岡本卓也(法1)4分23秒01
▼女子100㍍自由形
⑧瀧口真帆(法4)56秒94
▼男子100㍍自由形
⑤大元鷹志(経4)49秒94
⑩小形純平(法3)50秒31
⑳坂井孝士郎(法2)24秒58
▼女子100㍍背泳ぎ
⑲大元里佳(法1)1分03秒14
▼男子100㍍背泳ぎ
③砂間敬太(法3)55秒27
⑦岩田哲也(総4)55秒96
⑧龍宏樹(経2)56秒06
▼男子200㍍平泳ぎ
⑨新谷一総(総3)2分13秒15
⑮赤井晨(文3)2分14秒18
64 須藤大貴(文2)2分20秒89
▼男子800㍍フリーリレー
⑧中大(金子直樹・総1→小島稔生・経1→砂間→佐藤祐斗・法4)7分24秒48
◆B決勝◆
▼400㍍個人メドレー
⑧岡本 4分27秒14
▼男子100㍍自由形
②小形 50秒41
▼男子200㍍平泳ぎ
①新谷 2分12秒66
⑤赤井 2分13秒54
◆決勝◆
▼400㍍個人メドレー
③宇都宮 4分19秒19
⑧手塚 4分21秒90
▼女子100㍍自由形
⑧瀧口 57秒89
▼男子100㍍自由形
④大本鷹 49秒87
▼男子100㍍背泳ぎ
③砂間 54秒59
⑦龍 56秒12
⑧岩田 56秒22
▼800㍍フリーリレー
⑦中大(金子→砂間→小島→佐藤)7分24秒84
男子総合順位
①明大 373.5点
②中大 318.5点
③中京大 316.5点
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部