水泳部

水泳部(競泳)・日本選手権水泳競技大会 第5、6日目

2016年04月12日

4月8・9日  東京辰巳国際水泳場

砂間無念、派遣標準突破もリオ逃す

今夏に開催されるリオ五輪の代表選考会も兼ねた日本選手権は、後半戦を迎えた。中大からは5日目、6日目合計で14名の選手が出場し、大舞台を目指した。

【第5日目】

個人メドレーの自由形を泳ぐ岡本

▲岡本は1年生ながら堂々とした泳ぎで準決勝に進出した

 男子200m個人メドレーでは、手塚祐樹(法4)と岡本卓也(法1)がそれぞれ全体の14位、15位で予選を突破。準決勝では、両者ともに予選よりタイムを落としてしまい、決勝進出とはならなかった。しかし、「次につながる」と岡本。大学最後のシーズンを迎えた4年生と、期待のルーキーがそれぞれ力を示した。

 男子200m背泳ぎではエース砂間敬太(法3)が躍動した。予選、準決勝ともに前半からリードする他を寄せ付けない泳ぎを披露。この種目の日本での第一人者でもあり、五輪でメダル獲得経験もある入江(イトマン東進)を抑え、堂々の全体1位で翌日の決勝へと駒を進めた。2レースともに自己ベストを更新し、準決勝では日本水泳連盟の設定する五輪派遣標準記録を突破するタイムだったが、砂間は「自分のやるべきことをやった」と淡々と答え、「(決勝ではもう一度)派遣標準を切って、五輪代表になれたら」と意気込みを語った。

【第6日目】

 午前中の予選競技、男子50m自由形で荻野剛(法1)が同着の16位に滑り込み、準決勝進出を懸けたスイムオフに臨んだが敗退。男子100mバタフライ、男子1500m自由形でも、いずれの選手も予選を突破できず、最終第7日目に行われる決勝種目に進出する中大勢はいなかった。

 午後の決勝競技、砂間の五輪出場をかけた男子200m背泳ぎ決勝を迎えた。砂間が五輪の出場権を獲得するには、この決勝で①派遣標準記録(1分56秒79)を突破し②2位以内に入らなければならない。

砂間にエールを送る中大の選手たち

▲男子200m決勝の直前、中大の選手たちが応援席で円陣を組み、砂間にエールを送った

200m背泳ぎ決勝で力泳する砂間

▲決勝で入江(奥)に食らい付く砂間 

 スタート直後から2、3位争いを繰り広げた砂間だったが、残り50mを切ってから昨年の世界選手権代表の金子(YURAS)にかわされた。派遣標準記録を破るタイムながらも3位。五輪出場は叶わなかった。金子のタイムは準決勝の砂間のタイムには及んでおらず、結果的に砂間が準決勝と同じタイムが出せていれば2位になれていた。砂間は150mまでは準決勝とほぼ同じタイムでラップを刻んでいたが、「決勝ということで力んでしまった」(砂間)と最後の伸びを欠いた。レース後は、呆然とした表情を浮かべ、なかなかプールから上がることができなかった。

五輪出場権を逃し、肩を落とす砂間

▲砂間(中央)はプールから上がった後も、しばらく悔しさで肩を落とした

 日本選手権で堂々の3位に入りながら、表彰式でもいつもの笑顔はなかった。それでも「まだまだ未熟だった。この結果を受け止めて、インカレでは(優勝した)入江さんもびっくりするような早い記録で泳ぎたい」と必死に前を向いた。

◆試合結果

▼5日目

 準決勝  男子200m背泳ぎ ①砂間1分56秒43

                男子200m個人メドレー ⑭岡本2分03秒99

                                     ⑮手塚2分04秒13

▼6日目

 決勝  男子200m背泳ぎ ③砂間1分56秒76

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部