女子卓球部

女子卓球部・全日本大学総合卓球選手権大会個人の部(シングルス)

2017年11月10日

10月29日 所沢市民体育館

新時代の到来へ チームの成長を実感

 ベスト8進出を懸けた戦いから始まった大会4日目。28日に行われた4回戦で山本怜主将(文4)と美濃口千夏(文3)、瀬山咲希(文2)がベスト16に入り、試合に臨んだ。

 

 「最後まで守り切れなかった」(瀬山)。目標だったベスト4には惜しくも手が届かなかった。今大会、唯一ベスト8入りを決めた瀬山。「成長を感じている」と大場監督からの信頼も厚い。準々決勝の相手は日大の奥下。今年の対戦成績は1勝3敗と瀬山があと少しのところで負けている。瀬山も「セットオールになることが多い相手」と言うが、今回も第7ゲームまでもつれる大接戦が繰り広げられた。  全てが決まる第7ゲーム。瀬山は果敢に攻めるも、終盤に3連続ポイントを奪われ、惜しくも及ばず。調子の差が激しいと語るが、ダブルスでも準優勝を飾るなど、着実に力をつけている瀬山。「(これからは)4年生の穴を埋める選手、1年生を育てられる選手にたりたい」と前向きな姿勢を見せた。

 

▲ベスト8入りを決めた瀬山

 

 「全てにおいてやりきった」(山本主将)。大学生活最後のインカレはベスト16で幕を閉じた。5回戦は日体大の谷岡との対戦。第1、第2ゲームはどちらも11-9で惜敗。第3ゲームでも少しのミスが相手との差を広げることにつながってしまい、まさかの敗退。8月のユニバーシアードで優勝を飾るなど、大学卓球界のトップを走ってきた山本。今後の活躍に期待したい。

 

▲エース、主将としてチームを引っ張って来た山本怜

 

 「勝ちたかった、本当に悔しい」(美濃口)。今回、初のランク入りと健闘した美濃口が悔しさをにじませた。準々決勝は石川(青学大)との一戦。石川が先に3ゲームを先取するも、そこから怒とうの追い上げを見せる。第3ゲームを11-3で制した美濃口はそこから勢いに乗り、3-3の同点にもちこむ。第7ゲーム、「自分がマッチポイントを取ってからの1点がなかなか取れなかった」と美濃口。しかし、練習量を増やしたりするなど、たゆまぬ努力が確実にうかがえる結果となった。

 

▲粘りを見せた美濃口

 

 今までチームを引っ張ってきた4年生が抜けた穴を埋めることは簡単ではない。だが、着実にチーム全体としての力は備わってきている。「新チームになっても、優勝できるように頑張りたい」(伊藤佑里子・法3)。新体制で、また新たな時代を築き上げたい。

 

◆試合結果

2回戦

〇山本主将3-0緑川(慶大)●

〇吉良あすか(文4)3-0上野(朝日大)●

〇明神佑実(文4)3-0長尾(国学大)●

〇秋田佳菜子(文3)3-0松田(日大)●

〇伊藤佑里子(法3)3-1伊丹(龍谷大)●

〇美濃口千夏(文3)3-1上野(東北福祉大)●

〇瀬山3-0武田(金城大)●

〇中澤紬(文2)3-0藤原(京産大)

〇森田彩音(法2)3-1宮脇(関学大)●

〇山本笙子(法1)3-0仲宗根(沖縄国際大)●

〇弓立美沙輝(総1)3-0福島(高知工科大)●

3回戦

〇山本主将3-0浅野(金城大)●

〇吉良3-2谷本(神戸松蔭女子学院大)●

〇明神3-0楠川(愛工大)●

●秋田0-3三條(青学大)〇

●伊藤1-3金子(早大)〇

〇美濃口3-2三浦(日大)●

〇瀬山3-0徳持(近畿大)●

〇中澤3-2中村(大正大)●

〇森田3-0浅利(東京富士大)●

●山本笙子2-3上野(龍谷大)〇

〇弓立3-0小中(神戸松蔭女子学院大)●

 

4回戦

〇山本主将4-1塩見(同志社大)●

●吉良2-4徳永(早大)〇

●明神2-4安藤(専大)〇

〇美濃口4-3田中(早大)●

〇瀬山4-0高原(日大)●

●中澤2-4奥下(日大)〇

●森田2-4阿部(早大)〇

●弓立1-4谷岡(日体大)〇

 

5回戦

〇瀬山4-1高橋(日体大)●

●山本主将1-4谷岡(日体大)〇

●美濃口3-4石川(青学大)〇

 

準々決勝

●瀬山3-4奥下(日大)〇

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部