準硬式野球部

準硬式野球部 東都大学準硬式野球秋季リーグ戦対日大3回戦

2015年10月16日

10月13日 上柚木公園野球場

 宿敵日大に勝利 リーグ戦2季連続優勝果たす!

 優勝を懸けた日大との第3戦。大事な1戦を任されたのはなんとリーグ戦初登板の河島浩陽(商1)だった。誰も予想がつかない展開の中、最後に中大を救ったのは4年生。全日本で敗れた宿敵日大を5-3で下し、秋季リーグ優勝を果たした。

 思い返せば2連敗で始まった秋季リーグ戦。優勝決定戦に至るまでの道のりも決して甘くはなかった。「このリーグ戦の流れをずっと見てて、同じようにやっていたら変わらない。練習で人一倍声を出しているこいつなら最後やれるかなというのが頭にあった」と池田監督は、本来は内野手ながらも、テンポの良さと抜群のコントロールを誇る河島を先発投手に指名した。

▲河島

 先攻の中大は1回と3回に岡田弦也(文3)の適時打で2点をリードすると、先発の河島もこれに応え、「1回1回思いっきりなげた」と3回まで3塁を踏ませぬ投球を見せ、日大打線を驚かせる。  しかし4回、「逆の球がいってしまった」と2ラン本塁打を放たれ同点に。5回には1死一、三塁の危機から救援した渡邊剛(商2)が1点を失い、2-3と追い越されてしまう。

 しかしこの嫌な空気を4年生が救う。すぐ後の6回表、先頭の江間奨平(商4)が左前二塁打で出塁し、武内一馬(商4)がしっかり犠打を決め走者を進めると、1死三塁の場面で比志和博(文4)が中犠飛を放ち同点に。8回にも1死二、三塁の好機の場面で武内に打席が回ると、武内の放った打球が三塁手の失策を誘い2点を追加。4年生が原動力となり、5-3と日大を突き放す。

▲二塁打を放ちガッツポーズをする江間

 5回以降渡邊は「自分がなるべくひっぱろうと思って投げた」と連投の疲れを感じさせぬ投球でその後を無失点に抑えるも、9回に1死一塁としてところで「ごめん頼む」と言葉を残し、マウンドをエース木下愛(商2)に託す。木下は走者を出すも「最後は気持ちで」と最後の打者を三振に仕留め試合は終了。この瞬間中大の優勝が決まると、いつもはポーカーフェイスの木下も大きくガッツポーズし捕手の千葉諒(経1)と抱き合い、選手らもマウンドに駆け寄り優勝の瞬間を分かち合った。

 「ここまで本当に長かった。日大に勝てたのは本当にうれしい、日大に勝って優勝しないと優勝した気になれない」(小池優太郎・商4)。「最後のリーグ戦、日大に勝てて優勝出来てよかった」(武内)。「全日本で優勝することが出来なかったので、4年生をリーグ戦で優勝させてあげることが出来てよかった」(木下)などと、全日本で日大に敗れた悔しさを味わった選手らは喜びをあらわにした。

喜びに浸る一方で「初めての登板が優勝の懸かる日大戦で緊張していたと思う、でも自分の持ってるボールを全力で投げていて気持ちがこもっていた。すごい」(渡邊)。「今日の河島みたいにストライク先行でテンポの良いピッチングをしていきたい」(木下)と、河島の投球が先輩投手に刺激を与えたことは間違いない。

 中大はあと1戦、東海大との3戦目を金曜日に控えている。完全優勝にむけて、最後まで気は抜けない。

◆試合結果    123456789

       中大 101001020=5

       日大 000210000=3