準硬式野球部

準硬式野球部 全日本大学準硬式野球選手権大会 1回戦対熊本大

2015年08月21日

8月20日石川県・金沢市民野球場

緑川2打点&木下の完投で初戦制す

 石川県、金沢市。今年はこの地で全日本選手権大会が開催される。中大は緑川皐太郎(経3)の同点打と勝ち越し打、木下愛(商2)の完投勝利で活躍で連覇へ向けての初陣を飾った。

▲1失点で完投した木下

 先発は木下。「序盤は自分のピッチングができなかった」と、2回に失点をするも追加点はあたえない。 打線は初戦の緊張からか、なかなか繋がらない。5回二死から、原田大輝(商3)が敵失で出塁すると、盗塁を決める。二死二塁で、緑川が放った打球は一二塁間を破り、同点とする。中盤以降、木下は直球中心の投球でスコアボードに0を並べていく。「うちの打線なら点を取ってくれると思った」。その言葉通り、中大打線は終盤に勝ち越すこととなる。

▲5回に同点打を放った緑川

 1ー1のまま迎えた7回。原田が四球で出塁すると二盗、三盗とあっという間に決める。5回に成功させた盗塁も、この回の盗塁も全部自己判断で行ったという。相手投手が右投げで、左打者が打席に立っているという三盗しづらい場面であったが「行けると思った。監督を見たら『行っていい』というような顔をしていたので盗塁した」と、絶対の自信を持って走った。その姿勢がチームに勢いをつけた。

▲この試合3盗塁を決めた原田

 三塁となり、一打勝ち越しの場面。打席には再び、緑川。バントが上手い緑川なら、スクイズがまず考えられる場面。「打てのサインが出た。迷わず打とうと思った」。打球は前進守備の一二塁間を抜き、三塁走者の原田が生還。緑川はこの日2打点。プレッシャーから点が取れなかったが、一人で同点打と勝ち越し打を放った。合宿で調子が良かった緑川を起用した監督の采配が功を奏した形になった。その後敵失などで3点を追加で4-1とする。  木下にはその3点のリードで十分だった。危なげなくアウトを重ねていく。9回に捕手で出場した田中宏樹(商3)がフェンスにぶつかりながらも飛球を捕球。怪我と手術を乗り越えた田中が最後のアウトと初戦の勝利を掴み取った。

▲フェンスに臆することなく飛球を捕球した田中

前回大会では大会中に調子を上げ、優勝のキーマンとなった選手がいた。今年の中大は、どんな選手がキーマンとなるか。

◆試合結果

 熊本大 010000000=1

中大  00001030×=4

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部