準硬式野球部

準硬式野球部 東都大学準硬式野球春季リーグ戦対日大3回戦

2015年05月22日

4月19日 上柚木公園野球場

宿敵日大に大量得点で雪辱果たす! 勝ち点総取りでリーグ優勝

昨秋リーグ戦、関東大会と優勝を奪われた宿敵、日大との優勝決定戦。勝てば優勝という試合で先発したのは木下愛(商2)。日大との1回戦では10失点と苦しみ、雪辱を果たそうと挑んだ3回戦。木下は7回まで落ち着いた投球を見せ、後を渡邊剛(商2)に託す。今試合、打線に火がついた中大は12-6と大きく日大を突き放し勝利。2季ぶりのリーグ優勝を果たした。

▲木下

今季、エースナンバーを背負い、先発投手の軸として中大を支えてきた木下。初回を3人で仕留め、テンポよく攻撃につなげると、1回裏、先頭の原田大輝(商3)が右二塁打を放ち出塁。中大のベンチが一気に盛り上がる。続く國廣拓人(商3)が犠打で進めようとすると、相手捕手の野選にて無死一、三塁。すると相手投手の一塁への牽制球が暴投となり、この隙に先制点を獲得。更に無死二塁のチャンスで江間奨平(商4)。「自分を信じて振りぬいた」打球は右中間へ抜け、中大はこの回2点を先制した。

▼先頭で出塁した原田

この後も木下はテンポのいい落ち着いた投球を見せ、その後を無失点に抑えると、3回の裏、安藤浩平(文1)が四球で出塁し、相手失策により武内一馬(商4)の犠打が安打となり1死一、二塁のチャンス。すると、比志和博(文4)の左中間二塁打、長島僚平(商1)の中前適時二塁打により3点を追加。その後のチャンスでも原田が右中間三塁打を放ち、更に2点を追加し、7-0と日大に大きく差をつける。

▼左中間二塁打を放つ比志

しかし4回表、先頭が死球で出塁すると続く4番打者に安打を許し、無死一、二塁の危機。対する打者は1回戦に木下から3安打1本塁打を放った相手5番。しかし「誰に打たれたも中村(日大)だけは絶対に抑えようと思っていた」と、木下は意地の投球で三振を奪いとる。しかし続く打者には安打を許し1点を奪われてしまう。

そして6回裏、再び中大打線が燃え上がる。先頭江間が中安打で出塁すると、続く安藤が四球を選び1死一、二塁。そして比志の捕犠打を相手捕手が暴投しその隙に1点を追加し、1死二、三塁のチャンス。ここから長島の左線への強い安打、大畑幸平(文1)の快足を生かした内野安打、そして原田の左中間二塁打により、この回一挙5得点を獲得し、12-1とリードする。

▼中安打を放つ江間

しかし相手も関東王者の日大。7回表にに反撃を見せ、2点を奪われてしまう。木下は7回1/3を投げたところで、マウンドを渡邊に託すこととなった。木下に代わった渡邊は、打者から左飛を奪うと、続く打者からは中堅手武内の頭上への大きな当たりを放たれる。しかし武内はフェンスにぶつかりながらも決死の捕球。つかんだ打球は離さなかった。

▼中飛を捕球した武内(中央)

この回は無失点に抑えたものの、その後渡邊は8回に4連打を浴び3失点。「勝てば優勝ということが頭にちらついていた。変に緊張してしまった」(渡邊)

▼継投した渡邊

そして12-6で迎えた9回表。渡邊は4人で抑え、中大は優勝争いを制し、2季ぶりのリーグ戦優勝を成し遂げた。

1年生から4年生まで、チーム全体で得た優勝だった。「打順をコロコロ変えて、コロコロ活躍する人が変わる。チームワークがあっての優勝です」(池田監督)。  「最後は気持ちで勝った」(原田)。「今日はベンチにいるみんなの声がよく聞こえた。みんなの声はとても頼もしかった」(江間)。「練習は嘘をつかない。練習の成果が試合で出せてよかった」(小貫慧太・商4)。「今日はもう声が出ないくらい全力で声を出した。いい形で勝てて嬉しい」(保坂祐樹主将・商4)。

この日は全員が喜びを噛みしめた。リーグ優勝を遂げ、次なる舞台は全国大会。連覇に向け、中大準硬は歩みだす。

◆試合結果

    123456789

日大 000100230=6

中大 20500500x=12

記事・写真「中大スポーツ」新聞部