重量挙部
重量挙部・第76回全日本ウエイトリフティング選手権大会
2016年05月23日
5月22日 山梨市民総合体育館
松尾がスナッチで待望ジュニア日本新 ルーキー原は「来年勝てる」
▲ジュニア日本新記録となるスナッチ141㌔を挙げた松尾主将
リオデジャネイロ五輪の最終予選も兼ねた全日本選手権で、松尾侑宇大主将(商3)が77㌔級のスナッチでジュニア日本新記録を打ち立て、トータルでも4位に入った。同じく同階級に出場した高校記録保持者の原勇輝(法1)も、クリーン&ジャーク(以下C&ジャーク)で2位と健闘した。
▲記録更新の認定証を授与した
日本最高峰の舞台で念願をかなえた。3本目のスナッチで、ジュニア日本記録を1㌔上回る141㌔に成功。全体でも2番目の記録となる、会心の試技だった。「やっとです。これ(141㌔)を取るために頑張ってきたので」。4月の全日本選抜、5月の個人選手権でも記録更新に挑戦したが、いずれも失敗。高かった壁を「3度目の正直」でようやく越えた。 リオ五輪の選考も兼ねた今大会には、多数のメディアが足を運んだ。会場では映像を建物に投影するプロジェクションマッピングが行われるなど、異例の盛り上がり。「昨日は見ているだけでテンションが上がりました(笑い)」。十数台のカメラが向けられたプラットフォーム上に、胸を高鳴らせていた。 約2カ月で4大会をこなす過密なスケジュールだったが「最後(全日本選手権)に一番いい形で終われて良かった」と松尾主将。「まだまだ大会はあるので、どんどん更新していきます」。昨年度から急成長中の3年生主将は、85㌔級スナッチのジュニア日本新記録更新も視野に入れる。
▲原は自身が持つC&ジャーク高校記録の165㌔を1㌔更新
同階級の高校記録を持つルーキー原は、松尾に次ぐ5位。2位に食い込んだC&ジャークの166㌔で、自己ベストを1㌔更新した。しかし8位に沈んだスナッチの自己採点は「10点」。「テクニックとタイミングがマッチしていない」と悔しそうだった。 初の全日本選手権だったが恐怖心は全くなかったと言う。「練習すれば来年は勝てると思う」。強気な18歳は7月に行われる東日本インカレでも大きな得点源になりそうだ。
◆大会結果 ▼69㌔級 古宿航平(商4)棄権
▼77㌔級 ④松尾 トータル296㌔ スナッチ141㌔②、C&ジャーク155㌔⑧ ⑤原 トータル291㌔ スナッチ125㌔⑧、C&ジャーク166㌔②
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部