重量挙部

重量挙部・全日本大学対抗ウエイトリフティング選手権大会2日目

2015年12月21日

12月19日 上尾市スポーツ総合センター

 

松尾がスナッチ1位の健闘、4年生もそれぞれの集大成見せた

 

 インカレ2日目、中大からは3階級に5選手が出場。77㌔級では松尾侑宇大(商2)がスナッチで1位に輝くなど中大の得点に貢献した。また3人の4年生選手も大学最高峰の舞台で、それぞれの4年間を込めた試技を行った。

 

 

▲スナッチの3本目を見事に決め松尾は味方にガッツポーズ!

 

 松尾のガッツポーズを合図に、味方の歓声が上がった。125㌔、127㌔と1、2本目を成功させていたスナッチ。プレッシャーの掛かった3本目の136㌔を見事に成功させ、相手選手の失敗もあり記録は1位に。「自分でもびっくりの結果」と語りながらも「素直にうれしい」とはにかんだ。

 スナッチを終えた段階で「息切れ」をしてしまい、クリーン&ジャーク(以下ジャーク)では全体10位に終わってしまったが、総得点は11とまずまずの結果だった。

 次に照準を合わせるのは来年3月に行われる全日本ジュニア。トータル290㌔超えと世界ジュニア出場を目指す。

 

 

▲失敗し悔しい表情を浮かべる石幡

 

 4年生の石幡和也(商4)はスナッチでは全体7位の120㌔、ジャークは152㌔、トータルも272㌔と全体7位で大学最後の試技を終えた。

 

 

▲副主将の加藤は堅実な試技で得点を稼いだ

 

 他大を含め8選手のみの参加となった85㌔級では、加藤俊介(商4)が登場した。「自分の仕事は失敗しないように点数を取ること」と加藤。スナッチ、ジャーク共に1本目は軽めの設定で臨み、堅実な試技で4点を挙げた。

 今年は主将の笠井武広(商4)が海外遠征などでチームを離れることが多く、副主将の加藤がチームをまとめる時期もあったと言う。「笠井は何事に対しても影響力の強い主将。自分は口うるさく言わず、行動で引っ張ろうと思った」(加藤)。

 楽しい思い出も、苦しい思い出もたくさんあった大学生活。「仲間や先生と過ごした時間は宝物。中大重量挙部に入って良かった」と語る表情には、4年間の充実さがうかがえた。

 

 

▲ジャークを行うジェンディ。ルーキーながらインカレの舞台に立ち「良い経験ができた」。

 

 中大勢最後の出場となる94㌔級には二階堂守朗(文4)とジェンディ今夢(経1)が出場した。

 ジェンディはトータル277㌔全体8位で得点は2。スナッチ、ジャークの計6本中4本を失敗し、成功率に不安を残す形となった。

 「試合になったら自分のモードに入れる」と集中力に自信を覗かせる181㌢の大型ルーキーは、日本生まれ日本育ちのシリア人とのハーフ。中学時代は軟式野球部に所属も、進学した東亜学園高で先輩に勧誘されウエイトリフティングを始めた。今大会を通して「緊張はなかった。1年生で良い経験ができたと思う」と力強くコメントした。

 

 

▲クリーンを行う二階堂。実弟の守仁(経1)も中大重量挙部に所属する。「残り3年間けがなく地道にやってほしい」とエールを送った。

 

 二階堂はスナッチで自己ベストを3㌔上回り、ジャークで1点を挙げた。「4年生として1点を取り、少しでもチームに貢献できたのは良かった」。

 「悔しい」大学最後のインカレだったが、卒業後も競技を続ける。「4年間弱かったが、最後に部の代表として戦えて良かった」とはっきりとした口調で締めくくった。

 大会は2日目を終え、中大からは全選手が出場した。得点は72。明日の残り2階級、他大の結果を横目に順位発表を待つ。

 

◆試合結果

77㌔級

⑥松尾(スナッチ136㌔①、ジャーク145㌔⑩、トータル281㌔)

⑨石幡(スナッチ120㌔⑦、ジャーク152㌔⑨、トータル272㌔)

85㌔級

⑧加藤(スナッチ123㌔⑧、ジャーク150㌔⑦、トータル273㌔)

94㌔級

⑧ジェンディ(スナッチ127㌔⑧、ジャーク150㌔⑨、トータル277㌔)

⑨二階堂(スナッチ123㌔⑩、ジャーク150㌔⑧、トータル273㌔)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部