硬式野球部

硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦 対国学大2回戦

2016年10月10日

10月5日 神宮球場

鍬原頼み浮き彫り…結果以上に重たい2連敗

    123 456 789 RHE

中 大=000 000 002=291

国学大=111 002 00X=5101

[中]鍬原、喜多川、花城、伊藤-保坂、田畑

[国]山岡、山口、谷口、宮内-君島

本塁打:なし

◆スタメン

1[中]大工原壱成(商1=桐光学園)

2[右]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)

3[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)

4[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)

5[捕]保坂 淳介(商3=佐野日大)

6[遊]松田  進(法4=国学院久我山)

7[三]小河  諒(法4=桐蔭学園)

8[二]新城  拓(文4=興南)

9[一]河合 泰聖(法2=龍谷大平安)   

P 鍬原 拓也(法3=北陸)

▲2試合連続の先発を任された鍬原

 昨日、序盤の大量失点が響き敗れた中大。初戦敗れたことにより、何としても勝利をつかみたかったが、昨日同様序盤の失点が重くのしかかり、打線も安打を放つも好機での一本がなかなか出なかった。2連敗でこのカードを落とす結果となった。

 絶対的な信頼感なのか、それとも他の投手陣への信頼の無さなのか。先発は2試合連続で鍬原拓也(法3)だった。先週亜大戦で2完投。2試合合計267球を投げ抜き、勝ち点獲得の立役者。昨日の中3日での登板は疲れからか、1回持たずに降板した。それだけに、今日の試合での連投は考えにくかった。それでも任される先発のマウンド。あまりにも酷な状態だった。

 初回、1、2番へ連続安打を浴び、たった8球で先制を許す。初回はなんとか後続を打ち取るも、その後の2、3回といつもの球威、キレがなく簡単に打たれてしまい3回途中3失点で降板。配球も本来なら力強い直球で押していくが、どうしても変化球中心になっていた。「その中で、真っ直ぐを生かしきれなかった」とエースは自身の投球を振り返った。今日の先発は昨日の夜、監督に肩の調子を聞かれ「大丈夫です。行けます。」と言い、決まった。中継ぎながら、喜多川省吾(経2)や柳川健太(法2)と好投している投手もいる。しかし、それでも先発の機会は回ってこなかった。鍬原への信頼が浮き彫りになった2試合だった。次戦に目を向ければ、来週は試合がなく1週間空く。それまでに鍬原は疲れを取り、本来の姿を取り戻したい。

▲途中から登板し3回を粘投した喜多川

 大幅に打順の変動があった打撃陣も鍬原の頑張りに応えたかったが、どうしてもあと1本がでない。8回まで得点機に走者を置いたのは実に5回。今季通じて、中々連打が見られず得点を奪えない。その中で、最終回、2死から途中出場の土谷恵介(法3)の二塁打を皮切りに四死球や連打で2点を返し、なおも2死満塁、一発が出れば大逆転の好機。ここで、代打には了海航(商1)。3ボール2ストライクの6球目。バットは空を切り、ゲームセット。逆転劇はならなかった。この大事な場面を任された了海は試合後、打てなかった悔しさか、または責任感からか涙を浮かべていた。しかし、ここで1年生に託すしかないチーム事情の苦しさも見受けられた。

▲最終回好機で三振の了海

 すでに、中大は4カード消化し、2勝7敗の勝ち点1。次節の専大との一戦は1部残留を懸けた大一番になる。勝ち点を落とすことになれば、2季連続の入替戦が待っている。一週間空くだけに、万全の状態で臨みたい。天国の1部残留か地獄の入替戦行きか、絶対に負けられない戦いがすぐそこに迫っている。

◆コメン

秋田監督

(先発鍬原)昨日1回も投げてなかったからね。打線は初球から打ててない。専修戦までの2週間、練習を100パーセント一生懸命やって、これで負けてもしょうがないというくらいやってほしい

鍬原

申し訳ないしかない。(今日の先発は)昨日の夜、監督から肩の調子を聞かれたので、「行けます」と言った。次は勝つしかない。いい投球をできるようにやっていく

飯嶌

今日は中大の勝負弱さが出た。チャンスで自分を含めみんな力んでいる。2週間絶対に勝てるように必死に練習する

堀内

(2安打も第3打席、無死一二塁の場面で三振)チャンスで1本打てなければクリーンアップに置いてもらってる意味がない。相手投手も抜け球が多かったけど、打ち損じが多すぎた。(次戦に向けて)春は入替戦を経験して土壇場には強いと思うので、自分たちが有利。ぜったいに勝つ

喜多川

最初は良かったが、6回にランナーをためてしまったのが良くなかった。コントロールには自信があるので、もう少し丁寧に投げることができるように調整していきたい。(専大戦まで)1週空くので、投げ込みをして、投手陣全体としても今までやってきたことの中で、取り組み方の意識をしっかり持って練習していきたい

◆試合結果

中大2-5国学大○

※2敗

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部