硬式野球部

硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦 対亜大1回戦

2016年09月29日

9月28日 神宮球場

春の覇者・亜大にサヨナラ劇勝 連敗を4で止める!

飯嶌 歓喜

▲サヨナラ打を放ち喜びを爆発させる飯嶌

      123 456 789 RHE

亜 大=000 100 100=260

中 大=000 002 001×=371

[亜]高橋遥、中村稔-宗接

[中]鍬原-保坂

本塁打:【亜】正随(7回ソロ)【中】保坂(6回2点)

◆スタメン

1[右]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)

2[一]土谷 恵介(法3=前橋育英)

3[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)

4[三]小河  諒(法4=桐蔭学園)

5[遊]松田  進(法4=国学院久我山)

6[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)

7[二]新城  拓(文4=興南)

8[捕]保坂 淳介(商3=佐野日大)

9[中]大城 幸泰(商2=糸満)   

P 鍬原 拓也(法3=北陸)

 東洋大、日大と続けて勝ち点を落とし、春の覇者・亜大との1回戦を迎えた中大ナイン。勝利をつかみ上昇気流に乗りたいところだ。連敗ストップを託された先発・鍬原拓也(法3)は9回2失点と力投。打線も最終回に飯嶌幹太(商3)が決勝の適時二塁打を放ちサヨナラ勝ちを収めた。

鍬原 力投

▲9回2失点と力投した鍬原

 やはり連敗を止めたのはこの男だった。先発のマウンドに上がった鍬原は東都屈指の強力打線を相手にこの日最速149㌔の直球と変化球を駆使し3回まで5三振を奪う快投。初めてピンチを迎えたのは4回だった。1死後、連打を浴び一、三塁で打席には亜大・6番宮崎。ここでスクイズを決められ先制を許す。しかし続く打者を打ち取り最少失点で踏みとどまる。2-1と逆転した直後の6回、正随に本塁打を打たれ再び試合は振りだしに。「疲れからかスライダーが内に入ってしまった」と失投を悔やんだ。この日最大のヤマ場となったのは9回、味方の失策と野選で無死一、三塁とされる。この場面で亜大ベンチは再びスクイズを選択。だが「走者のスタートが遅れたのが見えたので」と言う鍬原は、とっさの判断でコースを外し投ゴロに打ち取る。なおも1死一、二塁で注文通りの併殺打、チームのサヨナラ勝ちにつなげた。「次の1点で決まる。そう思って投げた」と試合後、剛腕は誇らしげに話した。

保坂 本塁打

▲今季2本目の本塁打を放った保坂

 打線は亜大・高橋遥の前に走者を出しながらも犠打の失敗などで得点を奪うことができない。6回、新城拓(文4)が2死から出塁すると8番・保坂淳介(商3)を迎える。「真っすぐが内に来て初球から思い切って振っていった」と打球は左翼スタンドへ、逆転に成功する。その後同点とされたものの、ドラマは9回に待っていた。先頭の四球で出塁した保坂を犠打で送り、打席には飯嶌。「打った時はセンターに捕られるかなと思った」と言う打球は前進守備の野手の頭を越える決勝の適時二塁打となった。

 昨季は連敗ストップに9試合を要した。今季は5試合目、しかも昨季王者を破っての白星はチームにとって大きな意味を持つ。さらに今シーズンなかなか調子の上がらなかった土谷恵介(法3)が2安打するなど好材料も多い。「今日勝ったのはチームにとって大きいが明日勝たないと意味がない」と言う保坂。やっと挙げた初勝利、次は勝ち点奪取へチーム一丸となって戦う。

◆コメント

松田主将

(勝利まで)長かった。ベンチも勝つ雰囲気を作れていた。鍬原もよく投げてくれて、飯嶌もよく打ってくれた。3年生は自覚も出てきて、よくやってくれてると思う

飯嶌

人生初のサヨナラ。打った時はセンターに捕られるかなと思ったが、超えてくれた。もうアドレナリンが出まくりで、本当に良かったし、うれしかった。最後に打てたのはみんなが勝ちたいと思った気持ちのおかげだと思う

鍬原

月曜に先発を言われた。投げるからには最後まで投げてやろうと思っていた。今日はコントロールを意識して試合を作ることができた。最後は飯嶌が打ってくれて勝つことができよかった

保坂

(6回の本塁打は)真っすぐが内に来て初球から思い切って振っていった。今日勝ったのはチームにとって大きいが明日勝たないと意味がない。絶対勝って勝ち点を取りたい

◆試合結果中大3×-2亜大● ※1勝

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部