硬式野球部

硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦 対東洋大2回戦

2016年09月08日

9月6日 神宮球場

厳しい現実…投打かみ合わず開幕2連敗

▲マウンドで立ち尽くす先発の鍬原。この回2本目の本塁打は決勝点となった

     123 456 789 RHE

中 大=000 000 001=181

○東洋大=003 000 03X=6100

[中]鍬原、村川、伊藤-保坂

[東]石倉、片山翔、山下、飯田ー西川元、澤田

本塁打:【東】阿部健(3回ソロ)笹川(3回2点)

◆スタメン

1[遊]松田  進(法4=国学院久我山)

2[二]土谷 恵介(法3=前橋育英)

3[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)

4[三]小河  諒(法4=桐蔭学園)

5[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)

6[捕]保坂 淳介(商3=佐野日大)

7[一]河合 泰聖(法2=龍谷大平安)

8[中]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)

9[右]國吉 竜也(経2=習志野)  

 P 鍬原 拓也(法3=北陸)

 初戦を落とし、迎えた大事な2戦目。先発のマウンドは春1部残留の立役者、鍬原拓也(法3)が任された。昨日18安打を放った東洋大打線の勢いを止められるかが鍵となったが、2本の本塁打を浴び5回3失点で降板。打線も最後まで振るわず、最終回に1点を返すのがやっと。早くも「優勝」への道のりは険しいものとなった。

 試合は突如動いた。3回、東洋大の先頭は1番阿部健。カウント1ボール2ストライクの4球目。鍬原の決めにいった直球が甘く入り、打球はライトの頭上へ。先制の本塁打を浴びてしまう。ここまで、鍬原は走者を置きながらも粘り強く無失点に抑えていた。先制を許し、緊張の糸が切れたのかすぐさま1死三塁のピンチ。打席には4番笹川。ここも、追い込んでからの4球目だった。抜けた変化球をスタンドに運ばれる2点本塁打。追い込んでいただけにあまりにも痛い失点だった。昨日この2人だけで計7安打を許している。注意しなければいけない打者のはずが、昨日の勢いそのまま、2人に打たれ序盤に3点のビハインドを許した。先発の鍬原は本塁打を浴びた場面以外は、要所を抑える投球。それだけに悔いの残る2球となった。鍬原も「状態はよくはない。よくない中で今日の投球は次につながる」と振り返った。

 鍬原の後、マウンドに上がったのは村川翔太(商4)。流れを変えるピッチングに期待したかったが、ボール先行の苦しい投球。無失点には抑えるものの、4四球で攻撃へのリズムは作れず、厳しい今季初登板となった。7回途中からは昨日先発の伊藤優輔(文2)が登板。昨日同様上位陣に連打を浴び、3失点。投手陣はこの2試合で計被安打28、14失点と開幕早々に厳しい結果をつきつけられた。

▲最終回1死満塁で三振を喫しベンチに戻る新城

   一方の打線は5回に初めて得点圏に走者を置き、1死一、二塁で打席は9番國吉竜也(経2)。反撃の期待がかかるも併殺打で好機を潰す。7回にも同じ場面で代打の代打に新城拓(文4)。ここも併殺打で無得点。何とか意地を見せたい最終回に四連打で1点を返す。さらに1死満塁でまたも新城に打席が回った。しかし、この場面で昨日先発の飯田が登板する。新城は昨日安打を放ったが、変化球で空振り三振。続く飯嶌幹太(商3)も右飛に倒れ反撃もそこまで。開幕カードを2連敗で落とした。

▲2試合で4安打を放ち好調の小河

 この試合で中大が作ったチャンスらしいチャンスはこの3回のみ。東洋大投手陣の前に打線が沈黙した。浮き彫りになるのが、打線の粘りのなさ。三者凡退が4回。その中で相手投手に球数を投げさせるわけでもなく、線としての機能が全く見られない。猛打賞で一人気を吐いた小河諒(法4)は「危機感がチームに足りない。このままでは、春と同じ結果になってしまう」と試合後厳しい表情で語った。昨日は投手陣の崩壊、今日は打線の援護がなく、全くかみ合わない内容の2試合だった。まだ、開幕したばかり投打の立て直しをはかりたい。今季も開幕2連敗のスタートとなった。春は連敗が8まで続き最下位。何とか残留したが入替戦後、二度と同じ経験は味わいたくないと多くの選手が口を揃えた。開幕の連敗の始まりはくしくも春と同じ東洋大。同じ道を歩まないためにも次週の日大戦、チームの真価が問われる。

 ◆コメント

秋田監督

(開幕連敗は)どうってことないけど、状態は悪い。投手も野手も最低、監督も最低。打たれたことはしょうがない。取り返せなかったのは力がなかっただけ。

小河

自分が打たないと勝てないと思ってやっている。チームとして危機感が足りない。次負けたら2部と思ってやらないといけない。

村川 調子は悪くなかったが、思うようにボールがいかなかった。ボールがかからず、抜けてしまっていた。もう一回、自分のフォームを見て、研究して勝利に貢献したい

新城

相手が強く自分たちが弱かった。自分はどんな場面で使われてもいいように準備する。

鍬原

先頭打者を出したことが今日のすべて。調子あまり良くない。良くないなりにどう投げるかを考えて投げている。

保坂

バッテリーの課題が多く出たカードだった。まず1勝して流れに乗って勝ち続けていきたい。

飯嶌

完敗。石倉から打てたけど全然嬉しくない。日大は東洋大より力が落ちると思うので、切り替えていい試合をしたい。

◆試合結果 ▼第1週2回戦

●中大1-6東洋大○

※2敗

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部