硬式野球部

硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦開幕直前特集③松田進主将

2016年09月05日

「思いっきり大学野球を楽しむ!」主将として、ドラフト候補として望む秋

▲「気合い」の坊主刈り

 いよいよ明日を開幕に控えました。開幕直前インタビュー特集最終回は主将の松田進(法4=国学院久我山)です。主将として、ドラフト候補として、苦しんだ春を糧に―。秋への意気込みを伺ってきました。

――髪を坊主にしたんですね

松田 東海遠征の出発の日に、気合い入れました!

――その東海遠征(社会人チーム相手に4戦3勝)、自身の出来はいかがでしたか

松田 (わずかな沈黙)・・・まあまあって感じです(笑い)ここ最近は調子が戻ってきたかな。東海遠征の時は試行錯誤を繰り返していたので、今は本当に上向いている。下半身から使う動きの中でバットの軌道を確かめている。体重も86㌔に増えてスイングスピードも上がった。

――1部最下位に沈んだ昨季を振り返って

松田 春は本当に苦しかった。初めての入替戦は、勝てたので「いい経験ができた」と言えるけど、負けてたらシャレにならない。あのプレッシャーの中で試合は、もう絶対にしたくないですね。

――主将として初めてのシーズン

松田 正直僕がどこまで首を突っ込んでいいのか、と。チーム自体が自主性を重んじていて、やりたいやつはやって、やらないやつはやらないという風潮もあり、難しい部分はあった。メンバー中心で練習してる時も、どうしたらメンバー外の選手がくっついてきてくれるか考えた。頭ごなしに怒りはしない。ただ3年生には「来年、俺たちが抜けた時どうするの?」と問い掛け続けてきた。

▲松田の遊撃守備

――下級生の変化で感じるところは

松田 3年生の中で話し合いもしてたと思う。入替戦までの3週間と、この夏の練習でだいぶ3年生も率先して声を出してくれるようになった。メンバー中心の練習になった時も、シートノックの時に周りで声を出してくれていた。多少自覚は出てきたのかなと思う。

――主将の仕事、一選手としての活躍が求められる

松田 大変です。大変ですけど、主将でしか味わえない喜びや苦しみがある。そこは楽しみながらやっている。強制をしないチームの中で、チーム全体の意識を統一させれば優勝できるし、噛み合わなければ最下位になる

――この秋はプロ野球ドラフト会議(10月20日)も控えている

松田 春は結果を残せなかったけど、腹を割って、秋はラストシーズンなので思いっきり大学野球を楽しむつもりです。まずはチーム。去年は神里(和毅 平28卒・現日本生命)さんの指名漏れを見て、来年どうなるんだろうと思った。神里さんが退寮される時に「お前は先にプロ行って2年後俺のこと待っとけ」と言われて、そういう思いもってわけじゃないけど、頑張ろうと思った。

▲気迫あふれるプレーでチームを引っ張る

――そのチームの野球的な課題は

松田 春は露骨に出たが、四死球の多さ、バントのミス。そういう小さなことで歯車が狂った。打撃は正直水物。バント、バスター、小技が大事になってくる。

――今までの打って、打って、という野球とは違う

松田 入替戦がキーになった。リーグ戦は、言い方悪いけど「負けても次の試合があるから」という感覚。入替戦は負けたら終わりなので。(リスクを抑えた攻撃?)そうなります。得点圏に置いてから、絶対に1本打つ。入替戦前の3週間は秋田監督に言われて、みんな必死にバント練習をした。飯嶌(幹太 商3=宇治山田商)、土谷(恵介 法3=前橋育英)はめちゃくちゃバントが上手くなった。秋はちゃんとした野球を見せられると思う。

――春は4年生が不調だった

松田 拓(新城 文4=興南)はめちゃくちゃ苦しんだけど、いま必死こいて頑張ってるので秋は見ててください。

――新城選手とはやはり二遊間組みたい?

松田 そりゃそうですよ。ずっと4年間やってきたので、ずっとやりたいですね。

――春は東京六大学野球リーグで佐藤竜彦(立大)など、国学院久我山時代のチームメイトも活躍しましたね

松田 竜彦! あいつ打ちますね。あいつは自己評価が低くて、大学で野球を続ける気がなかったんですが、ポテンシャルはすごい。明大では(川口)貴都もやっと出てきた。明治が優勝決めた時も僕からLINEした。

▲「打撃では波をなくせるようにしたい」と松田

――東京選抜では鈴木誠也(広島)ともプレー

松田 誠也はポテンシャル半端なかった。足速いし球速いし、めちゃくちゃ打つし。完璧。あとは千隼(佐々木 桜美林大=日野)もあそこまで行くとは思わなかった。金子凌也(法大=日大三)や吉田大成(明大=佼成学園)とは今でも連絡を取ってる。同期と対戦するのはやっぱり楽しみ。

――秋に向けて

松田 まずは勝ち点2を取らなきゃいけない。春に対戦してみて、敵わないなと思うチームはなかった。投手陣はめちゃくちゃ頑張ってるので期待してる。柳川(健大 法2=岩国)や喜多川(省吾 経2=前橋育英)、新人戦では小林奨吾(法1=水城)も好投したらしいし。個人としては打率3割を打って、波はなくす。

▶松田進プロフィール

まつだ・しん 平成6年8月29日生 神奈川県出身 国学院久我山高卒 187㌢・81㌔ 右投右打

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部