硬式野球部

硬式野球部・東都大学野球春季リーグ戦 対専大2回戦

2016年05月20日

5月19日 神宮球場

喜多川がリーグ戦初勝利 勝ち点奪取で入替戦へ弾みをつける

▲リーグ戦初勝利の喜多川

     123 456 789 RHE

中 大=000 100 000=190

●専 大=000 000 000=050

[中]柳川、喜多川、鍬原-田畑

[専]平間-上木、大橋

[本]なし

◆スタメン

1[遊]松田  進(法4=国学院久我山)

2[二]土谷 恵介(法3=前橋育英)

3[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)

4[三]小河  諒(法4=桐蔭学園)

5[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)

6[中]大城 幸泰(商2=糸満)

7[一]河合 泰聖(法2=龍谷大平安)

8[右]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)

9[捕]田畑 瑛仁(文2=浦和学院)   

P 柳川 健大(法2=岩国)

 リーグ戦8連敗を喫し、最下位が確定してしまった中大。しかし、最後の専大のカードで連勝し、勝ち点を奪い、一矢を報いた。その立役者はこの試合でリーグ戦初勝利を挙げた喜多川省吾(経2)。今季までベンチ入りすることができなかった2年生投手がチームを大仕事を成し遂げた。

▲リーグ戦初先発の柳川

 先発は2014年の甲子園に出場し、この試合がリーグ戦初先発の柳川。しかし柳川にアクシデントが起こる。左脇腹を負傷し、わずか2回で降板となってしまった。  この緊急事態で登板したのが喜多川だ。喜多川は変化球を駆使し、3~6回を打者一人も出さず、完璧に抑える。

▲スクイズ失敗後の、適時打に飯嶌はこの表情

 打線は4回、大城幸の安打と死球、相手投手の暴投が絡み、1死二、三塁のチャンスを作る。ここで中大は8番の飯嶌にスクイズのサインを送る。結果は空振り。三塁走者がアウトになり、観客席からはため息がこぼれた。チャンスがついえたかに思えたが、飯嶌が平間のスライダーに食らい付き、中前に弾き返した。「挽回しなきゃと集中していた」(飯嶌)とミスを帳消しにする先制適時打を放った。

▲鍬原はすべてのアウトを三振で取った

 1点のリードで迎えた7回、喜多川が4番の森山に安打を打たれ、初めて走者を出す。その後、安打と四球で2死満塁のピンチを招くも、代打西村を一ゴロに抑え、無失点に抑える。  8回もピンチを招くも2死から登板した鍬原拓也(法3)がピンチをしのぐ。鍬原は9回も三者三振に抑え、見事なリリーフを見せた。

 1-0というロースコアの試合を制し、勝ち点を取った中大。試合後、リーグ戦初勝利を挙げ、大勢の取材陣に囲まれた喜多川は「ベンチや監督、コーチのおかげで、自分が勝利できた」とうれしそうに語った。また、前橋育英高の同期でプロで活躍している高橋光成(埼玉西武ライオンズ)との関係性について聞かれると「たまに連絡を取る。『勝ったよ』って連絡したい」と仲の良さをのぞかせた。また「自分が投げているときに土谷さんがショートで守っていて、懐かしかった」。同高の先輩である土谷とプレーした感想をうれしそうに語った。

 初先発の柳川、初勝利を挙げた喜多川だけでなく、この試合、スタメンで2安打を放った河合も確実に力を付けている。「入替戦は一丸となって勝利していきたい」(喜多川)。新戦力の活躍が目立ったこの2試合。チーム全員で勝利を掴んだことで入替戦へ弾みをつけた。

◆コメント

飯嶌

投手陣のおかげで勝てた。よく頑張ってくれた。絶対勝ちたいので、自分の仕事、役割というのができるように、全員で勝ちたいと思う。

喜多川

勝たせてもらったっていう感じ。1回終わって、ブルペンに行けって言われて、急遽作り始めた。準備は20球程度で大丈夫なので、腕の振りとかの感覚を確認するだけだった。打たせて取ることを意識して、低めに丁寧に投げた。自分も伊藤や柳川に負けないように頑張りたい。

柳川

昨日の夜に、自分から監督に投げたいと志願した。チームの力になりたかったし、アピールをしたかった。(今日の投球は)真っ直ぐをコースとストライクで攻めることができた。昨日はタメがなくて、ブルペンからタメをしっかり作っていた。いい収穫。捕手と話し合いながら考えて投げた。(喜多川の好投は)刺激になる。仲もいいがライバル。コントロールだったりフィールディングだったり、本当に学ぶところが多い

河合

高校の時は4番を打っていたが、今はコンパクトに振るようにしている。入替戦は東都が戦国と言われている理由。宮崎キャンプの吉田や堀内はずっと出てて悔しかったし、土谷さんが本職じゃないファーストを守っていて、ノックのときに自分がその後ろにいるのが悔しかった。入替戦でスタメンを貼れるように頑張りたい

◆試合結果

中大1-0専大●

※2勝8敗でリーグ戦を終える

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部