硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球秋季リーグ戦対駒大2回戦

2015年10月09日

10月7日 神宮球場

強風を味方にした中大!勝ち点2で首位浮上!

          123 456 789 R H E

●駒 大=000 200 010=3 11 1

中 大=102 000 01X=4 6 0

[中]伊藤、花城、鍬原-保坂

[駒]高橋由、今永ー高橋亮、長

本塁打:なし

◆スタメン

1[中]神里 和毅(法4=糸満)

2[二]新城  拓(文3=興南)

3[遊]松田  進(法3=国学院久我山)

4[右]泉澤 涼太(商4=習志野)

5[一]小河  諒(法3=桐蔭学園)

6[指]飯嶌 幹太(商2=宇治山田商)

7[左]山田  直(文3=静岡)

8[捕]保坂 淳介(商2=佐野日大)

9[三]土谷 惠介(法2=前橋育英)

P 伊藤 優輔(文1=都小山台)

▲リーグ戦初勝利を挙げ、ガッツポーズをする鍬原

 前日、駒大相手に勝利を収めた中大。1点リードで迎えた8回に同点に追い付かれてしまうが、その裏、強風の影響もあり、相手のミスで勝ち越す。この1点を守りきった中大が4-3で勝利。2つ目の勝ち点を奪取し、暫定首位に立った。

▲先発で7回2失点の好投を見せた伊藤

 前日の勢いそのままに初回、先頭の神里主将が右中間への三塁打を放つと2番新城が左犠飛を放ち、幸先よく先制する。3回には前の試合から4番に座っている泉澤の2点適時三塁打が飛び出し、リードを広げる。しかし続く4回、先発の伊藤が連続長打を浴びるなど2失点。「点を取った後で、力が入りすぎてしまった」と伊藤。その後の3回は無失点に抑えただけに悔いが残る回となった。リードを広げたい打線だったが、5回から今年のドラフト上位指名候補、駒大のエース今永が登板。7回まで三塁を踏むことができず、得点を奪えない。

 1点差で迎えた8回、中大の2番手花城凪都(商2)が連打を浴び、無死一、二塁のピンチを招く。この場面で中大は極端なバントシフトを敷き、一塁手と三塁手が一気に前に出てくる。バントの打球は一塁手の小河の正面に転がり、三塁へ送球。カバーしていた遊撃手の松田、一塁のカバーをしていた二塁手の新城の順に送られ、併殺が完成した。試合後、松田は「(小河)諒が一塁手にいったりして、連携も上手く取れてない中みんなが一つになってできた」と笑顔で語った。ピンチをしのいだかに見えた花城だったが、続く7、8番に四球を与えてしまう。2死満塁となった場面で3番手鍬原拓也(法2)がマウンドに上がる。抑えたい鍬原だったが、暴投が出て痛恨の失点。「マウンドに捕手が来てサインを言ってくれたが、緊張していて返事をしただけで聞こえていなかった」と大事な場面でサインミスが出てしまい、3ー3の同点に追い付かれる。

▲8回、二塁打を放ち、ガッツポーズをする松田

 嫌な流れで迎えたその裏、先頭の松田が「2ボール2ストライクから、変化球が多かったので真っすぐしかないと思っていた」と狙っていた今永の直球を捉え、左中間への二塁打を放ち、流れを中大に引き寄せる。その後2死一、二塁と局面が変わり、前の回、安打を放っている山田直に打席が回る。カウント1ー2から打った打球は無情にも内野への高いフライに。万事休すかと思われたが、試合開始から吹き続けていた強風によって打球は流され、一塁手が捕球できない。その間に二塁走者松田が本塁を踏み、勝ち越しに成功。球場に吹く強い風が中大への追い風となった。この1点のリードを続投した鍬原が守りきり、4ー3で辛くも勝利した。鍬原はリーグ戦初勝利を挙げ、チームも二つ目の勝ち点を奪い、さらに勝率の関係で暫定首位に立った。

 「選手に今日の試合がキーポイントだという話をしていた。負けたら最下位、勝ったらまた優勝を狙えるってね。ポイントになる試合だったと思う」と秋田監督。エースの山手幹(商4)が不調で苦しむ中、勝利を挙げた鍬原、先発の伊藤など下級生投手が躍動している。神里主将も「下級生らしく思いっきり投げてくれている」と称賛した。野手でも4番を務めていた小川拓真(商4)が負傷し、攻撃、守備の両面で痛手を負っているが、チーム全員でカバーしている。キーポイントとなる試合を幸運な形で勝ち取った中大。来週は王者専大との対戦を迎える。「春の借りもあるし、勝つしかないと思ってしっかりやっていく」(松田)。この勝利が優勝への追い風となるか、来週の大一番をチーム一丸となって戦っていく。

◆コメント

秋田監督

伊藤がよく投げてくれた。同点でも負ける気はしなかった。もらった一勝だが、大きい。みんなよく頑張ってくれた。来週の専大は春の優勝チーム。いい勝負がやりたい

神里主将

なんとか勝ててよかった。調子はいいので、これを継続できれば。優勝もかかってる。1球1球目の前の試合を大切にやっていきたい

泉澤

今シーズン初の連勝での勝ち点だったのでよかった。最下位の可能性はかなり低くなったので思い切っていける。とにかく1つずつ勝つ

松田

勝ち点が取れて、とりあえず安心。投手の球が見えていて、甘い球が来たらしっかり振れるのが好調の要因だと思う

鍬原

絶対に抑えてやろうと思ったが、捕手とのサインミスで失点してしまった。でもその後野手が1点取ってくれて、切り替えろと言ってくれたので9回は切り替えた。次カードの専大は春に自分の暴投で負けているのでリベンジしたい

伊藤

球は走っていたのでストレートで押していこうと思って投げた。1、2回は良くなくて、3回の前に鍬原さんから「肩が上がりすぎている」とアドバイスをもらって修正できた。空き週がなくなって、勢いをそのままにいけるので、しっかり勝ち点を取っていって優勝したい

◆試合結果

▼第6週2回戦

○中大4-3駒大●

※2勝

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部