硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球秋季リーグ戦対日大1回戦

2015年09月30日

9月29日 神宮球場

村川、リーグ戦初完封で初戦をとる

▲7回、ピンチを切り抜け雄たけびをあげる村川

 雨の影響で亜大、国学大と試合するも、まだ一つもカードを消化していない中大。3カード目は日大との対戦となった。松田進(法3)、小川拓真(商4)の連続犠飛で先制すると、そのリードを先発・村川翔太(商3)が守りきり、2-0で勝利。村川は9回を投げ11奪三振を奪う好投で、リーグ戦初完封勝利、今季2勝目を挙げた。

▲初回、右越え二塁打を放つ新城

 前の国学大戦から打順を入れ替え、1番に神里和毅主将(法4)を据えるオーダーで臨んだ。この組み替えが、初回から機能する。先頭の神里主将が中前打で出塁すると、続く新城拓(文3)が2球目のスライダーを捉えて右越え二塁打を放ち、チャンスを広げる。「序盤から打っていく作戦はあって、あの場面も自分と監督の考えが一緒だったので、思い切りいった」と犠打で送る考えはなかった。その後、松田、小川が連続犠飛を放ち、2点を先制。積極的な攻撃が実を結んだ。

▲先制点となる犠飛を放った松田

 先発の村川は初回から走者を出すも、要所を締める投球で、得点を許さない。追加点を奪いたい打線だったが、日大の先発、木村光が立ち直り、3回以降一人の走者も出すことができない。この嫌な流れがピンチを招く。

 7回、1死から三連続で中前打を打たれ、満塁のピンチ。この試合、一番のヤマ場を迎える。このピンチで村川はギアを上げ直し、得意とするスライダーで空振り三振、見逃し三振に抑え、無失点でこの回を切り抜けた。「カウントを悪くしても立て直せた」と村川。キレのある真っ直ぐ、スライダーに加え、右打者へのチェンジアップをしっかりコントロールし、四死球は一つしか与えなかった。残り2回も抑え、9回11奪三振と圧巻の投球を見せて2ー0で勝利。村川にとってリーグ戦初の完封勝利となった。

▲村川はこの試合でリーグ戦初完封勝利を挙げた

 試合後、秋田監督は「今日は村川がよく投げてくれました」と称えた。今季の中大の2勝はいずれも村川の完投がもたらしたものだ。村川はこの夏1日200球の投げ込みを行い、スタミナの面を強化した。村川自身も「春より(スタミナは)上がった。ピンチのときでも自分のマックスで投げられている」と行ってきた練習の成果を実感している。またリードした保坂淳介(商2)も「後半になってバテてくるところで、村川さん本来のピッチングで抑えられた」と述べた。エース左腕が作った流れをそのままに明日も勝利し、今季最初の勝ち点を取りにいく。

◆コメント

秋田監督

今日勝ったので明日勝ちたい。そしたら勝ち点1。どんなことをしてでも欲しい。残り投手をフルに使っていく

神里主将

空き週の後の久しぶりの試合で、しっかり初回に先制できたのが良かった。ただ2回以降安打が出なかったので、そこをしっかり反省して明日に生かせるようにしたい

小川

先取点取らないとリズムが悪くなることが今季あったので、いい感じで犠飛二つで2点取って村川ががんばってくれたので良かった

村川

毎週試合があると思って調整している。毎試合投げるつもりでやっている

松田

初打席は何とか抜けてくれればと思っていたが、どういう形であれ点が入ったので良かった。今日は村川に尽きる。7回のピンチの場面三振で抑えていたので、本当によく頑張っていた

新城

今後の流れを左右するような一戦だったので、勝てて安心した。1勝1敗じゃ意味がないので、今日の流れを次へ次へと持っていきたい

保坂

初回に2点取れて守りも余裕を持って試合を進められたので、全体的に良いムードで試合運びができた。まだどこからも勝ち点を取ってないので、日大から連勝して勢いをつけて、残りの試合に繋げていければと思う

◆試合結果

中大 200 000 000=2

日大 000 000 000=0

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部