硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球秋季リーグ戦開幕直前特集〈番外編〉在原一稀

2015年09月11日

復調期す左のセットアッパー 

在原一稀

 2日連続で雨天順延となってしまった中大の初戦。7日の神里和毅主将を最終回としていた開幕直前特集ですが、番外編として在原一稀投手(商3)をご紹介します! 1年次から登板経験豊富な左腕ですが昨季は結果を残せず。一方で同級生左腕の村川翔太(商3)が先発で躍動。チームでも貴重な左のリリーバーはいま何を思うのか。お話を伺ってきました。

▲小気味良いピッチングが光る在原

――最近の調子はいかがですか

 在原「東海遠征では点を取られてしまいましたが、個人的には良くなってるのではないかと。変化球でカウントが取れて、コースにボールがいくようになってきました。今はチェンジアップを練習しています」

――チェンジアップを習得しようとした経緯とは

 「今までフォークを投げていたんですがバラつきが激しくて、落ちる球の習得には苦しんでいました。チェンジアップの方が投げ方は難しいんですが、いろんな方に投げ方を教わっているうちに最近ようやく安定してきましたね」

――昨季はご自身にとってどんなシーズンでしたか

 「自分でも情けないなと思う春でした。春は少しフォームを変えようかなといじったら、自分のフォームを見失う結果になってしまいました。自分は左投手で左打者に打たれるケースが多かったので、『どうすれば打者が打ちにくくなるか』を考えすぎてしまいました」

▲昨季の登板で打ち込まれ、肩を落とす在原

――左投手が少ない中大投手陣の中で、在原投手は貴重な存在なのでは

 「左投手が少ないのでチャンスはたくさんあります。自分が使えなくなったら誰もいなくなる。村川も先発なので、自分は中継ぎ投手としてもっと責任を感じなければいけません」

――その村川投手は昨季大活躍でしたね。同じ左腕で同級生、やはり意識するところはありますか

 「ライバルというか負けたくない気持ちはあるんですが、試合が始まったら付き合っていかなければいけません。村川が駄目だったら自分がカバーしたり、誰かが悪いピッチングをしてしまったら後ろの投手がカバーしていくしかないので」

――村川投手のどの部分を参考にしていますか

 「村川は変化球を投げるときに腕が振れています。打者も真っ直ぐだと思って、曲がる。打ちづらいのではないかと思います。自分は変化球を投げるときに腕が緩んでしまうので、どうしても打者に見送られてしまいます。同じ左投手としていろんなことを一緒に練習しつつ教えてもらったり、自分が教えたり。いろいろ助けてもらっています」

――なるほど。逆に村川投手に負けていないところは

  「牽制やコントロールでは負けたくないですね。牽制は前までは自信があったのですが以前ボークを取られてしまって、いろいろ修正しています。最近少しずつですが良くなってきています!」

――最後に秋に向けて、意気込みを

  「この秋は大事なところで使ってもらえるように。中大は11年優勝から遠ざかっているので、ここで優勝して自分たちの代でも勢いづけられればいいですね」

 習志野高時代は2年次に夏の甲子園ベスト4に貢献し、高校野球ファンもその活躍が印象に残っているはず。昨年プロ野球の楽天に入団した福田将儀(平27卒)、昨季ベストナインを受賞した泉澤涼太外野手(商4)、1年生の國吉竜也外野手(経1)。在原投手を含めた”習志野勢”の活躍に、今後も期待大です!

▶在原一稀プロフィール

ありはら・かずき 平成6年11月13日生 千葉県出身 習志野高卒 168㌢72㌔ 左投左打

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部