硬式野球部
硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦開幕直前特集⑦神里和毅主将
2015年09月08日
背中で引っ張る男の最終章 神里和毅
すでに開幕している東都大学野球秋季リーグ戦。いよいよ明日は中大の初戦です! 7日間にわたってお送りした開幕直前特集、最終回は主将の神里和毅選手(法4)です。走攻守で高い能力を持ち1年春からレギュラーとして活躍。野球人生初という主将を担った昨季は打撃不振に。それでも主将として、取り組む姿勢や行動でチームを引っ張りました。そんな神里主将も最後のシーズン。秋への意気込み、そしてプロへの思いも伺ってきました。
▲最後のシーズンも背中で引っ張る
――8月に行われた東海遠征では社会人チームに苦戦したと聞きました 神里「打てなかったことが反省点ですね。粘り強く守れましたがずっと点が取れなくて0-0で終わる試合もありました。社会人は甘い球を見逃さないので守っていても怖かったです」
――ご自身の打撃は 「5試合をやって、1日目のヤマハ戦でホームランを打ちましたが、その後の3試合はノーヒット。最終日は大学生相手に2安打でした」
――2位に終わった春季リーグ戦を振り返ってもらいます 「順位としては結構良かったと思います。ただ連敗した専大戦や、亜大1回戦、勝たなければいけないところでしっかり勝たないといけないです」
――主将として初めてのシーズンでもありましたね 「春は開幕前のオープン戦で負けが続いていたので、主将としてチームをどのように立て直すか考えました。自分自身結果が出なくて(打率1割台)、今までだったら落ち込んでいたと思います。ただ自分よりもチームが勝てばいいので、昨季は落ち込む姿を見せずにできました」
――打線がとても活発で、犠打を絡めない攻撃が印象に残りました 「特に打撃練習を多くやっているというわけでないですが、個人個人で考えながらしっかり練習をやってきたので、それが結果に結びついたのかなと思います。打って勝つというか、監督があまり犠打が好きじゃないので。大事な場面では使いますが、ほとんど打って打ってという感じですね」
▲昨季は打撃不振に陥ってしまった
――ご自身はどのあたりを意識して練習をしていましたか 「苦手なインコースを打てるようにと練習していたら、その影響で体が開いたりバットが出てこなかったり。自分がインコースを打てないというのもデータで取られていて、去年の春の後半くらいからずっと突かれていました。そこを打てないのはしょうがない。今は割り切って打てないものは打てない、打てるところを確実に打てるように意識しています」
――昨季は自慢の俊足を披露する場面が少なかったですね 「開幕前は走りたいと言っていましたが、塁に出る場面が少なかったので。秋は盗塁などでアピールしていきます」
――最後のシーズンに向けて意気込みをお願いします 「悔いのないようにしたいです。春は自分が打って勝つイメージを持っていましたが、自分が打てず他の人が打って2位。自分が打てばもっと楽に勝てるのではないかと思います」
――10月22日にはドラフト会議があります 「秋の成績次第ではプロにいけるので、そこを目指してやっていきたいです。足はプロでも勝負できるが、打撃は波がある。監督には『ホームラン5本打てばプロにいけるよ』と言われました。自分みたいなタイプは軽打や普通のヒットでは訴えるものがない。長打力があったらプロから欲しいと思われるはずです」
――改めて今季の目標を 「個人的にはドラフトに掛かりたい。掛かるくらいの成績を残したい。チーム的には10年以上優勝していないので自分たちの代で優勝したいです」
▲背番号1の復調を皆が待ち望んでいる
口数は決して多くはないという神里主将。それでも下級生からは「背中で語るキャプテン」として信頼されています。昨季途中から定着した1番センターは糸満高時代と一緒とのこと。「(トップバッターとして)チームに勢いをつけたい」と意気込んでいます。「琉球のイチロー」とも呼ばれた背番号1が本来のポテンシャルを発揮できれば、11年ぶりの優勝もおのずと近づくはずです。最後の中大・神里和毅の活躍に期待です。
▶神里和毅プロフィール
かみざと・かずき 平成6年1月17日生 沖縄県出身 糸満高卒 178㌢・78㌔ 右投左打
全7回の開幕直前特集、ご覧いただきありがとうございました。中大の初戦は明日9月8日の対亜大(10:30~)。是非、神宮球場まで足をお運びください!
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部