ラクロス部

ラクロス部 関東学生ラクロスリーグ戦1部・2部入替戦 対上智大

2014年11月12日

11月8日 フクダ電子フィールド
上智大を下し1部残留

来年度からチームを引っ張る小湊

 リーグ戦1部Bブロック5位となり、2部Bブロック2位の上智大との入替戦に臨んだ中大。序盤こそ「下から挑んでくるチームの勢いに飲まれてしまった」(小澤徹也・商4)と入替戦独特の雰囲気に苦戦したものの、14ー9で勝利。来年度以降に繋がる1部残留を決めた。

 第1クオーター序盤、「向こうのペースに合わせてしまった」(小湊陸・経3)と相手に流れを渡してしまう。しかし5分、9分にエース小澤が得点を奪い2-0とする。だが、その後10分、12分と失点。2マンダウンの厳しい状況も迎えたが、相手の攻撃を何とかしのぐと16分に小湊がゴールを決める。17分に林龍貴(商3)、19分に小澤も得点を奪い、5-2で終えた。
 第2クオーターは4分、9分と小澤がゴールを決める。しかしその後得点を奪うことができず12分、17分と得点を奪われる。しかし終盤19分、小湊が得点を決め8-5で前半が終了した。 

得点を決め喜ぶ田口主将(中央)と小澤

 第3クオーター、2分にマンダウンディフェンスを許す展開となるも相手に得点を許さなかった。8分に小澤が得点、10分に萩田恭平(商4)がゴールを決め10-5と点差を広げた。しかし13分、17分に失点を喫し10-7と点差を詰められる。19分に小湊の3得点目となる得点が決まり、11-7で最終第4クオーターを迎えた。
 そして最終第4クオーター。序盤に高木俊幸(商2)が得点し12-7とする。その後は「攻めていたのになかなか点が入らなかった」(田口主将)。しかし10分に田口主将の今シーズン初得点が決まると、16分にも田口主将がゴールを奪う。18分に相手の反撃を許したが、14-9で試合終了。1部残留を決め選手たちは安堵の表情を浮かべた。
 
 1部残留という結果を残したが「試合内容には満足できていない」(田口主将)。「圧勝できるかなと思っていたけど、苦しい試合になってしまった」(小澤)と反省を口にした選手たち。4年生はこの試合で引退となるが「チーム力を強くしてさらに上を目指していく」と高橋監督は語った。新体制となるラクロス部の新たな挑戦が始まる。

◆試合結果
中大 14(5-2、3-3、3-2、3-2)9 上智大
得点者:小澤(6)、小湊(3)、田口主将(2)、林、萩田、高木

【コメント集】
高橋監督
―1部残留を果たした気持ちは
結果については嬉しいし安心しているが、内容で相手を圧倒することができなかったので、来年に向けて変えていかなければと思う。
―田口主将について
ケガに苦しみ、慶大戦でようやく出場するという不本意なシーズンだったと思う。けれども、常にチームのことを考えて恐れず驕らずやってくれた。
―新チームについて
基本的な方針は変わらないが、今年と同じような試合ではダメ。練習では基礎固めを中心に、人数が増えたので実践的な練習もできると思う。

田口主将
―試合を振り返って
ホッとしてるのが正直なところ。だけど入部してからずっと日本一を目指してやってきたので、勝っても悔しい。試合内容にも満足できてないし、これで終わるのかと。歯切れの良い終わり方ではなかった。
―今シーズンを振り返って
自分自身ケガが長くチームに迷惑を掛けた。最後まで納得いくシーズンではなかった。チーム全体としてはリーグ戦の前半に自分たちの実力を100%に近い状態まで持っていけなかった。後半は尻上がりに上がっていったけど、その状態をリーグの初めの方にもってこれなかったのが課題。後半持ち直せたところは満足している。
―ラクロス部での4年間は
毎年入替戦だったので慌ただしい4年間だった(笑)でもその分たくさんのことを経験できたし、この代は他の代とは比べ物にならないくらい恵まれた4年間だったと思う。
―後輩に向けて
小澤が抜けるのもあり、他大とかにも来年は中大はやばいんじゃないかという話もされるけど、僕自身としては全然心配していない。中大は小澤だけじゃないし、スタッフ含め監督コーチも優秀な方がたくさんいる。今年以上の結果を必ず出してくれると信じている。今年は結構手探りな部分もあったけど、今年やったことを生かして来年頑張って欲しい。
―来年度チームを引っ張る小湊副将に向けて
これから今よりも人数も増えていくと思うし、主力も抜けるし辛いことが多いと思う。(小湊は)良い魅力を持った選手だと思っているので、自分をしっかりと持ってチームを引っ張って行って欲しい。

小澤
―試合を振り返って
ホッとした。それが1番。圧勝できると思ってたけど、下から挑むチームの勢いがあって、それに合わせてしまったのであまり流れに乗れず、苦しかったかなという印象。攻撃の面では、相手が強いからミスをするということはなかったけど、入替戦独特の雰囲気に飲まれてしまった。
―印象に残っている試合は
初めて1部で勝つことができた成蹊大戦と、引き分けだったけど慶大戦。自分たちが入部した時は3部で、慶大はファイナルに進んでいる手の届かないような大学だった。そんな慶大とあれだけ戦えたっていうのは財産になったかなと思う。
―後輩に向けて
今年以上のことをやらないと、今年以上の結果は得られない。今年が入替戦に回ってしまったので、目指してる日本一はまだまだだと思う。しっかり現状を知った上で、来年に向けてステップアップして欲しい。(期待している選手は)高木。2年生にしてはかなり上手いけど、もっともっとできると思う。まだまだ詰めの甘いところがあるので、来年もっと頑張って爆発して欲しいなと思う。
―ラクロス部の良いところは
楽しんでやっているところが良いと思う。成蹊戦からだけど、チーム1つになって試合を楽しく出来ている。試合を楽しむってことを忘れないでやってほしい。

小湊
―試合を振り返って
勝って1部残留を決めて安心できた。試合は最初から120%の力でやっていこうとみんなで決めていた。しかし2部からのチームの方が勝っていて勢いがあるので、向こうのペースに合わせてしまった。
―新チームに向けて
今までの中大には代表レベルのATがいた。しかし群を抜いた選手がいないので、個人の力では勝っていけない。チームで120%の力を出して日本一を目指していきたい。

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部