アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部・関東大学アメリカンフットボールリーグ戦対立大ラッシャーズ

2017年11月30日

11月26日 横浜スタジアム

TOP8で初の4勝! 最終節を勝利で飾る

 

▲試合終了後涙を見せる佐藤主将

 

 3勝3敗でリーグ戦最終節を迎えた中大ラクーンズ。TOP8初の4勝を懸けて立大ラッシャーズと対戦した。第1Qに2回のタッチダウンを決め流れに乗ると、終始試合の主導権を握っての快勝。昨年度のリーグ戦、春のオープン戦と2連敗していた立大に対し、26-10の大差をつけての勝利となった。

 

▲「嬉しかったと言うよりはほっとした」と渡辺はタッチダウンを振り返った

 

 中大のキックで試合開始。立大のオフェンスを食い止め中大が攻撃権を獲得すると、オフェンス陣が奮闘した。立大がパントリターンでファンブルロスト。このプレーにより一気に敵陣に攻め込むと、85番TE渡辺寛(経4)が32ヤードのパスを成功させタッチダウン。その後、立大のパントが成立せずセーフティによって2点を追加すると、29番RB野田篤生(文4)が11ヤードのランによりタッチダウン。12番K小山竜平(文3)もキックを成功させ、16-0と大きくリードしたまま第1Qを終える。続く第2Q、攻勢に転じた立大の流れを36番DB芦澤拓真(文3)が断ち切ると、29番RB野田のラン、87番WR小坂恒介(商2)へのパスなどによりボールを運んでいった中大。ゴールラインまで残り8ヤードとなったところで、9番QB伊藤圭吾(商1)が渾身のタッチダウン。終盤に立大にタッチダウンを決められ7点を返されるものの、23-7と16点差をつけて前半を終えた。

 

▲野田は「4年間の集大成全てをぶつけて終わろう」と試合に臨んだ

 

 中大のレシーブで始まった第3Q。開始直後中大はファンブルロストにより攻撃権を立大に与えてしまう。ディフェンス陣が奮闘するものの立大はフィールドゴールを成功。その後は両者譲らない展開が続いた。続く第4Q、中大は最後まで攻撃の手を緩めなかった。残り時間4分30秒となったところで12番K小山がフィールドゴールを決める。その後は一矢報いるべく立大が猛攻を見せるものの、中大鉄壁のディフェンス陣がこれを食い止めた。最後の最後まで死力を尽くして戦い抜いた中大ラクーンズ。最終節を勝利で飾った。

 

▲1年生ながらタッチダウンを決めた伊藤

 

 中大はリーグ編成後初の4勝を挙げ今年のリーグ戦を終えた。結果は4位。目標に掲げていた日本一には及ばなかった。今年度の中大ラクーンズを「個性が強い集合体」と佐藤将貴主将(法4)は表現した。個人能力で他大に劣らない、本気で日本一を目指せるチームだった。その中での4勝は「マイナスなイメージもあるし、ポジティブなイメージもある」(佐藤主将)。  「自分たちのベストを出そうと最後まで4年生が責任を全うしてくれた」と話すのは蓬田HCだ。「今年の4年生が本気で学生日本一を目指してやった」(蓬田HC)からこそ見えた、4勝という結果と日本一という目標との差。「(日本一を)達成するためにやらなきゃいけないことがまだまだいっぱいある」(蓬田HC)。  今年のリーグ戦を通して、ラクーンズはトップチームとなるための土台を形作った。悲願の日本一達成へ。4年生の思いは後輩へと引き継がれ、ラクーンズは新たな一歩を踏み出そうとしている。

 

◆試合結果

◯中大ラクーンズ 26-10 立大ラッシャーズ● (16-0、7-7、0-3、3-0)

 

◆リーグ戦結果

①日大②早大③法大➍中大⑤立大⑥慶大⑦明大⑧日体大

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部