「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。今回は「在学生の声」として総合政策研究科の天野 利咲さんへのインタビューをお届けします。大学院でのご自身の研究をはじめ、進学した理由や大学院での研究活動・課外活動など、大学院の様子が伝わる様々なエピソードが載っています。
天野 利咲(あまの りさ)さん
研究科:総合政策研究科
専 攻:総合政策専攻
課 程:博士前期課程2年
大学院でのご自身の研究について
国楽(韓国伝統音楽)と社会変動をテーマに研究を進めています。主に1980年代の韓国の学校教育や経済状況、社会状況などの観点から見ていることから、文献を分析することを中心に行っています。
最終的には韓国ではなぜ国楽(韓国伝統音楽)に関する活動が盛んに行われるようになったのか、社会変動との関連から明らかにしたいと思っています。
大学院へ進学した理由と、中央大学大学院を進学先に選んだ理由
学部4年次を目前に控えた時期、自分の進路について考え「もっと深く学んでみたい」と強く思ったことが一番の理由です。また、学部3年次に韓国へ交換留学に行き、現地の学生が4年間で大学を卒業、就職するという流れにこだわっていない姿(兵役があることも影響してると思いますが…)を見て私も大学院に行ってから就職でもいいのではと考えたことも理由の一つです。
中央大学大学院を選んだ理由は、総合政策学部の学生だった頃からお世話になっている教授の元で学び続けたい、さらに図書館の蔵書数がとても多い中央大学ならば研究するのに良い環境だと思ったからです。
実際に大学院に入学して、いかがでしたか
苦手としている分野の科目が必修になっているなど、好きな科目や必要な分野の講義だけを取れるわけではありませんが、とても充実した院生生活を送れていると思います。学部に比べ修了に必要な単位数も少なく、自分の研究テーマにしっかり取り組める環境だなと感じています。
大学院の授業はどのように行われていますか。学部との違いや特徴を教えてください
ただ講義を聴くだけではなく、自分の意見を言ったり、発表するなどの機会がとても多いところが学部との違いだと思います。そのため毎回時間をかけて授業の準備をしなければならず大変だと感じますが、着実に自分の身になっていると感じられます。
実際に履修した授業について、印象に残っていることを教えてください
1年次に履修した文化研究方法論という授業がとても印象に残っています。内容も難しかったのですが、授業ごとに英語の文献の指定された範囲の逐語訳を準備して参加することが大変でした。しかし、逐語訳をすることにより内容に対する理解がかなり深まったと思いますし、文脈や研究分野に応じてよりふさわしい日本語訳が何かを学ぶこともできたので履修してよかったです。
中央大学大学院に進学してよかったこと
講義の内容はもちろんのこと、様々なことを親身になって教えてくださる先生が多く、自分の研究だけでなく人生において重要なことを学べたと思うことが多々あり、中央大学の大学院に進学してよかったと思います。
授業以外の時間はどのように過ごしていますか
1年次には次の授業のために資料を読んだり、発表の準備をすることに多くの時間を割いていました。その他には研究テーマに関する文献を読んだり、アルバイトに加え、習い事を複数個やっていました。2年次はだいぶ授業が減ったため、自分の研究のために時間を使うことが多くなりました。
大学院進学を目指す人へのメッセージ
大学院進学に向けて準備をしたり、色々悩んだりされていると思いますが、ぜひ頑張ってください。
※本記事は、2022年9月時点の内容です。