修了生の声(総合政策研究科 博士前期課程)
張 芯萌(チョウ シンモウ) さん
総合政策研究科 博士前期課程 総合政策専攻を
2021年度に修了しました。
大学院時代の研究について
私は、上海に長く生活している日本人におけるエスニック・アイデンティティについて研究しました。これまで日本人のエスニック・アイデンティティに関する研究において、英語圏の国に移住する日本人を対象としたエスニック・アイデンティティの研究が蓄積されつつある一方で、非英語圏の国に移住する日本人の研究が進んでいない現状があります。
したがって、私は上海に暮らしている日本人のエスニック・アイデンティティに注目し、具体的な移住過程やそこで形成される帰属意識を明らかにし、人という視点から上海の日本人社会の形成を解明しました。
大学院へ進学した理由を教えてください
学生時代から日本に興味を持ち、大学三年生の時から日本語を勉強し始めました。いつか日本に行って、そこの生活を体験してみたいと思いました。また、大学時代は好きではない専門に入って、その四年間は少し辛い時期でした。だから一度本当に研究したい道を進みたかったため、大学院へ進学しました。
中央大学大学院へ進学した理由を教えてください
中央大学は長い歴史と伝統を持ちながら、グローバル化社会に進展している世界向けの名門総合大学です。それぞれの専門に優れた研究環境を提供しているから、自分なりの創造性を持ちながら、多様な学問研究の道に進められます。また、中央大学に進学する前、希望の指導教授と一度相談してくれたので、その先生の下で学びたいと考え、中央大学への進学を決めました。
ご自身にとって大学院はどのような場でしたか
大学院では指導教授から大変親身になってご指導してくれました。また、コロナ禍という状況があり、授業や資料収集などは基本的に自宅で行うことになりましたが、中央大学はとても良い研究環境を作ってくださり、豊富な蔵書やデータベースが利用でき、充実した研究生活を送ることができました。
中央大学大学院へ進学してよかったことについて
総合政策研究科では、自分の専門分野のみならず、多様な分野のカリキュラムのもとで学びを深めることができます。また、異なる国籍や専門分野の学生たちとのコミュニケーションができ、幅広い交流を通じて、中国にいた時期よりさらに開かれた世界観や価値観を持つようになりました。
大学院時代の印象に残っている出来事について
大学院生活のメインとする修士論文の執筆が一番の出来事でした。修士論文のデータを収集するため、人生初めてのインタビューの取材をしました。上海に行って、10人以上の日本人をインタビューを行いました。その時、難しい事だと思いましたが、皆さん親切に受けてくださいました。それにはとても感謝しています。
修了後の進路について
終了後は、中国に戻り、外資系企業など多文化環境を感じられる会社に就職することを望んでいます。異なる文化や経歴を持つ人々と交流したいと思います。
受験生へのメッセージ
大学院に進学する時期、苦しいことや大変なことはたくさんあると思いますが、進みたい道があれば、諦めずに頑張ってください。中央大学では、充実した施設や優しい職員の方からのサポートはより良い研究環境を作ってくれました。そこではきっと楽しく研究生活を送ることができます。
※この記事は、2022年3月時点の内容です。
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