大学院
〈Focus〉大学院生に求められる英語力とは?勉強法と併せて解説
2021年12月01日
大学院では、学部と比べて学会への参加や論文の執筆などで英語を使う機会が増え、より高度な英語力が必要とされるようになります。
今回は、大学院生活で英語を使う場面や、大学院で求められる英語力、英語力を身につける方法を解説します。
大学院生が英語を使う機会
大学院生活ではなぜ、英語を使う機会が増えるのでしょうか。
この項目では大学院生活で英語を使う機会について解説します。
英語論文の読み書きを行う
大学院における研究では英語をはじめとする外国語の文献を読む機会が多くなります。そのため、研究を進めるなかで自然と英語を使用します。また、学会発表や論文の投稿では英語で論文を書く機会もあります。
授業や学会
大学院では英語で行われる講義もあるため、英語の話を聞くことや、研究内容を発表することもあります。
研究が進むにつれ、国際学会に出席する機会や海外の研究者とコミュニケーションをとる機会なども出てきます。
留学生とコミュニケーションをとる場面
大学院には留学生も多く在籍しているため、研究だけでなく日常でも英語を使う機会が増えます。日本語でのコミュニケーションが中心となる場合もありますが、英語の方が得意な留学生も多く、英語での会話が求められる場面が多いです。
大学院で求められる英語力
続いて、大学院ではどのような英語力が求められるのかを解説します。
英語の学術論文の読み書きをする力
大学院では英語の学術論文を読む機会が増えるほか自らも英語で論文を書く機会が出てくるため、英語を使って学術論文を読む力、書く力が求められます。特に、専門分野の学術論文に触れる機会が多く、自分の専門分野の用語や表現を知っておく必要があります。
英語でプレゼンテーションする力
学会の発表などでは英語でプレゼンテーションを行う機会もあります。プレゼンテーションの意図を理解してもらうには、自分の考えや意見を端的にまとめ、分かりやすく説明する英語力が必要です。
日常的な英会話力
大学院では留学生や海外の研究者と交流する機会があるため、日常で使う英会話力も求められます。学術的な英語だけではなく、カジュアルにコミュニケーションをとる英語力も必要となるでしょう。
中央大学大学院の英語による授業
中央大学大学院では、英語で開講されている講義もあります。
各研究科の英語で開講されている主な授業科目は以下のとおりです。興味のある方は参考にしてください。
(参考)2021年度英語による授業科目
研究科 | 科目名 |
---|---|
法学研究科 | 外国法研究1 |
外国法研究2 | |
特殊講義(Law and Society 1) | |
特殊講義(Law and Society 2) | |
特殊講義(Contemporary Issues in Japanese Law) | |
特殊講義(Environmental Law and Policy in Japan) | |
特殊講義(Environmental Law and Regulation) | |
特殊講義(Administrative Law and Regulatory Policy) | |
特殊講義(Comparative Privacy and Data Protection Law) | |
特殊講義(Comparative Financial Law and Regulation) | |
特殊講義(Human Rights in a Globalized World) | |
特殊講義(International Human Rights Law in Japan) | |
特殊講義(International Law) | |
特殊講義(International Law issues from Japanese and Korean Perspectives) | |
特殊講義(International Law From Japanese Perspectives) | |
特殊講義(Contemporary Challenges in the Law of the Sea) | |
特殊講義(International Criminal Law) | |
特殊講義(Comparative Corporate Law) | |
特殊講義(Japanese Competition Law & Policy in Global Context) | |
特殊講義(Comparative Civil Procedure) | |
特殊講義(Comparative Criminal Law and Criminal Procedure) | |
特殊講義(Comparative Contract Law) | |
特殊講義(Introduction to Japanese Law) | |
特殊講義(Comparative Constitutional Law) | |
JAPANESE LAW 1 | |
JAPANESE LAW 2 | |
行政学特講1(Advanced Introduction to Public Management) | |
行政学特講2(Advanced Introduction to Public Management) | |
行政学演習1(Public Governance) | |
行政学演習2(Public Governance) | |
商学研究科 | マネタリー・エコノミクスⅠ(Money and Banking) |
金融システム論Ⅰ(Topics in the Japanese Economy) | |
特殊講義(Modern Financial Macroeconomics) | |
文学研究科 | 英語表現演習Ⅰ |
英語学研究(心理言語学)A | |
英語学研究(心理言語学)B | |
英語学研究(音声学・音韻論Ⅱ)A | |
英語学研究(音声学・音韻論Ⅱ)B | |
COMMUNITY PSYCHOLOGY | |
ACADEMIC WRITING AND PRESENTATION SKILLS IN PSYCHOLOGY | |
総合政策研究科 | 国際関係と外交 |
現代外交史 |
大学院で求められる英語力を身につける方法

この項目では、大学院入試や大学院生活で求められる英語力を身につける方法を解説します。
単語・文法の復習をする
単語は英語を読んだり話したりする力の基礎となるので、毎日勉強しておきましょう。専攻する分野の専門用語を中心に学術的な単語を中心に学習しておくと効果的です。
文法は高校・大学(学部)レベルの内容を復習しておきましょう。
英語資格の勉強をする
TOEICやTOEFL、IELTSなどの英語能力試験の勉強をすれば、大学院の講義や日常会話で必要な英語力を養えます。特にTOEFLは、TOEICに比べ学術的な内容を問う問題が多いので、大学院で必要な英語力を身につけるきっかけになります。
英語能力試験は入学試験でも役立ち、TOEFLやTOEICのスコアを参考にする大学院も多くあります。高得点を取れば合格にも近づくので、前もって学習しておきましょう。ただし、TOEICではビジネス英語が中心に出題されるので、TOEICの学習を行う場合は学術的な英語の勉強も重要になります。
英語の学術論文を読む
英語の論文を読むことで、大学院の研究で必要なアカデミックな英語力が身につきます。とりわけ、専門用語のようなこれから始める研究に役立つ語彙力を身につけるのに効果的です。英語の学術論文は大学の図書館やGoogle Scholarなどのインターネット情報サイトにあります。自身の研究分野に関する文献を読む習慣を身につけておくとよいでしょう。
留学生と英語で話す
大学内では、授業中はもちろん研究室などあらゆる場所で留学生と積極的に会話することによって、英語でのコミュニケーション力を養うことができます。
英語を使う講義を積極的に受ける
英語を使って報告やプレゼンテーションする授業に積極的に参加すれば、アカデミックな分野で役に立つ英語力を鍛えられます。今在学している大学で、英語で開講されている講義があれば、積極的に受講しておくのがおすすめです。
まとめ:入学前か学術的な英語に触れておこう
大学院では学部と比べて、論文の読み書きや講義、留学生とのコミュニケーションなどを通じて、英語を使う機会が多くなります。英語力がないと研究がスムーズに進まない可能性もあるため、日頃から英語学習に取り組んでおくことが望ましいです。単語や文法を復習して論文を読むなど、大学院での学びに役立つように、入学前からアカデミックな英語力を身につけておきましょう。