「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。
現役大学院生に院生生活や研究についてお聞きする連載「大学院生の生活」。今回は、経済学研究科 経済学専攻 博士後期課程2年の吉村 さくら(よしむら さくら)さんにお話を伺いました。

吉村 さくら さん
研究科:経済学研究科
専攻:経済学専攻
課程:博士後期課程2年
研究テーマについて
私は、現代日本におけるワーキングプア(働く貧困層)に関心を持って研究しています。
修士論文では、失業により所得や住まいを失い、生活困窮に陥った人が、精神的・肉体的に働くことができることを理由に、生活保護利用を断られる問題を対象に取り組んできました。
現在は、より広く、現代日本のワーキングプアとはどのような人々で構成されているのか、どのような仕事に就き、暮らしを営んでいるのか、そして彼らはどのような経済構造の中から出現してきたのかに関心を持っています。
そのために、例えば、低所得ひとり親家庭の母親を対象に、現在の職業や暮らし向き、ひとり親に至った過程をアンケート調査することで、どのような過程を経て低所得におかれるのか、具体的にどの程度の生活水準であるのかを調べています。
1週間のスケジュールについて
大学院生として、どのような1週間を過ごしているかについてお聞きしました。
午前 | 午後(昼) | 午後(夜) | |
---|---|---|---|
月 | RA | RA | 研究 |
火 | ゼミ★ | 研究 | 研究 |
水 | RA | RA | 研究 |
木 | 研究 | ゼミ | 研究 |
金 | RA | RA | 研究 |
土 | RA | RA | 研究 |
日 | 自由 | 自由 | 自由 |
<Pick Up!>
★ゼミ(火・午前)
ゼミでは、主に研究報告と文献輪読に取り組んでいます。なかでも研究報告は、執筆中の論文について、「なぜこの課題に取り組むのか」、「先行研究と比較して何が新しいか」など課題設定に関することや、「論理に飛躍がないか」、「必要な資料がそろっているか」という論証過程の不備について指導を受けます。
1日のスケジュールについて
続いては1日のスケジュールについて、具体的に例を挙げていただきました。
~7:00 | 睡眠 |
---|---|
7:00~8:00 | 起床、身支度、家事 |
8:00~9:00 | 朝食 |
9:00~10:00 | 家事、メール等事務作業 |
10:00~11:00 | 新聞・ニュース等チェック |
11:00~13:00 | ゼミ |
13:00~14:00 | 昼食 |
14:00~18:00 | 研究★ |
18:00~19:00 | 夕食 |
19:00~20:00 | 散歩 |
20:00~21:00 | 事務作業 |
21:00~22:00 | 明日の準備 |
22:00~23:00 | 風呂 |
23:00~24:00 | 自由 |
<Pick Up!>
★研究
研究活動は、地道な作業の積み重ねです。論文執筆のために必要な作業を日々進めていきます。例えば、図書館での先行研究論文の収集、統計資料の打ち込み、インタビュー等です。イメージが持ちにくい活動ではありますが、それを紹介する文献はさまざまにあります。例えば戸田山和久『新版論文の教室』(2012年、NHK出版)がおすすめです。
受験生のみなさんへ
コロナ禍の今、大学院進学を検討する人は、多かれ少なかれ社会のしくみや、今起こっている諸社会問題に疑問や違和感を抱いているのではないかと思います。ぜひ、大学院でその「もやもや」が何かを追究してほしいです。
大学院は、自分が社会の何に・なぜ関心を持ち、問題と捉えるのかを常に問われる場であり、それを考えぬくことは、なかなか大変な営みではあります。
しかし、支えてくださる先生方、先輩方がいますので、安心して飛び込んできてください!
※この記事は2021年1月時点の内容です。