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2020年12月16日

【究める vol.31】研究科委員長に聞く大学院での学びと研究③(亘理 格 法学研究科委員長)

亘理 格 法学研究科委員長

 

本記事は、11月16日(月)に行われた法学研究科のオンライン進学説明会での亘理 格 研究科委員長による説明をまとめ、再構成したものです。
大学院とはどのようなところか、学部との違いや授業の進め方、研究の特徴などについて、研究科委員長の立場からお話をいただきました。
受験生の方や大学院という場所に関心をお持ちの方は、ぜひお読みください。

大学院とはどのようなところですか。

大学院は専門的なテーマを深く探求していくことで、それぞれの分野の基本的な理論や原理を明らかにする場です。また、現代的な様々な課題に応じて、理論や基本原理を応用し、先端的な問題に回答を与える場所でもあります。たとえば、学部学生であれば学部の授業から生じた素朴な疑問や問題関心、社会人の方であれば仕事をする中で関心を持った実務と理論の関係、留学生であれば海外から見た際の日本の法制度や政治に対する疑問などから、大学院に関心を持っていることかと思います。大学院は問題に関する理論や背景、歴史などを明らかにし、さらにより先端的な課題に応用していく研究の場であるといえるでしょう。

大学院での研究とはどのようなものですか。

大学院は論文を執筆して学位を取得する場であると同時に、研究を実践する場です。研究においては、自らが疑問に思ったことから課題を設定し、問題を解明し、最終的に結論を導くことが求められます。この過程は、理想の家を建てるために設計図を作り、設計図に沿って建築資材を集め、それらをもとに家を建てていくことに似ています。自分が設定した課題の解決に向けて、様々な情報や文献、資料を集め、読み込んでいきます。そして、成果を部品、材料として組み立てることで、当初設定していた課題や疑問点に応えていく、これが研究を実践するプロセスになります。

大学院での研究で求められることは何ですか。

全体を俯瞰する視点と現在直面している課題を深く見ていく視点の2つを持つことが大切です。大学院は、それぞれの分野で専門家になることを目指す場であり、一人ひとりがテーマを決めて、それを探求してくことが求められます。専門家としての全体に対する視点と、自分が決めたテーマを探求する視点の両方が必要になると思ってください。

大学院進学を目指すにあたり、やっておいた方がよいことはありますか。

専攻したい専門分野の教科書を読むだけでなく、それぞれの分野の専門書、研究論文を手に取って読む機会を持ってほしいと思います。学部で接する教科書やテキスト、判例集をきっかけに、そこに参考文献として載っているような専門書、研究論文を読む体験をしてください。これらの経験は大学院で研究を進めるうえでとても重要になります。