大学院

【究める Vol.7】「労務理論学会での研究発表」仲地二葉さん(経済学研究科)

2019年07月26日

「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。第7回は経済学研究科博士課程後期課程の仲地二葉(なかち ふたば)さんより労務理論学会での研究発表について報告してもらいました。仲地さんは経済学研究科で日本における過重労働について研究をしています。

労務理論学会に参加して

仲地二葉さん

 2019年6月7日、労務理論学会第29回全国大会にて研究発表を行いました。本学会は、労働者の雇用と労働をめぐる諸問題について、実態的研究、歴史的研究、国際比較研究、および理論的研究を重視している点に特徴があります。

 私は「『管理監督者』として扱われる中間管理職の働き方」というテーマで研究報告をしました。学会報告に向けて、学内・学外の研究会で発表を重ね、先生方や院生仲間からアドバイスをもらい、内容をブラッシュアップして当日を迎えました。学会報告の際にはふつう質疑応答時間が設けられています。質問にうまく切り返せるか、と不安がる私に、先輩や先生方が「うまく切り返せるかどうかも大事だけど、たくさん質問される報告が良い報告だ」と教えてくれました。多くの人から質問が出るということは、聴衆が報告者の研究内容に関心をもってくれた証拠だからです。そのために、「隙のない報告ではなく、粗削りでも自分のやりたいことが伝わる報告を目指しなさい」とご指導いただきました。

 幸い、当日はいくつかの質問をいただき、報告終了後にも休憩や懇親会の時間に研究へのアドバイスをいただくことができました。特に、ある先生が「あなたの研究、絶対面白いから頑張って」と熱心に声をかけてくださったことはとても励みになりました。

 現在は、学会報告の内容を論文形式にまとめなおし、学会誌に投稿するべく、論文執筆に取り組んでいます。今回の経験を一つのステップとして、引き続き自身の研究課題に向き合って、精進していきたいと思います。

 

経済学研究科博士課程後期課程 

                                     仲地二葉