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2022年01月01日

新年のご挨拶 -学長 河合 久-

学長 河合 久

 皆様におかれましてはお健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。2022年の年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。

 新型コロナウイルスの新たな変異株が発生するなど、感染症の収束に向けては、一歩進んでは半歩下がるような、未だ予断を許さない状況にあると言えます。まだまだ先行きの予測がつかない要素が多く存在していますが、中央大学は、新型コロナウイルスの感染状況とワクチン接種に伴う社会情勢の変化、政府から発出される様々な措置等の動向を踏まえつつ、教育効果を十分に考慮した上で、面接授業と遠隔授業を効果的に組み合わせながら、新年度においてもキャンパスに在学生の皆さんをお迎えし、対面での学修活動やさまざまな学生交流をはじめとする充実したキャンパスライフを提供できるよう努力することで、大学が果たすべき社会的な責任を全うしてまいりたいと考えております。

 さて、いよいよ法学部の文京区茗荷谷キャンパス移転の前年となりました。
 現在、中央大学は、「中長期事業計画Chuo Vision 2025」の下、2019年に2つの新学部を創設し、来年2023年には、法学部及び大学院法学研究科が茗荷谷キャンパスへ移転し、同じく法務研究科ならびに戦略経営研究科が駿河台キャンパスへの移転を控え、本学の将来を左右する大きな改革期の真只中にあります。

 当職は、これらの地理的、物理的変更は個別組織の引っ越しとか都心回帰という意味合いではなく、それ以上に、本学の輝かしい未来の発展を展望するための転換であると位置づけております。それゆえ、これらの移転により中央大学が今後進むべき理念を確立することが極めて重要だろうとの認識に立ち、目下、法学部を含む都心キャンパス群における今後の教育内容の変更、多摩キャンパスでの教育の充実に向けた検討を進めております。

 都心キャンパス群では、法学部の茗荷谷キャンパス移転により、法科大学院との連携を強化し、一貫した法曹教育をより一層推進していくとともに、近隣の理工学部や国際情報学部など理系分野との連携による総合的な視点を持って対応する力をつけるべく「文理融合教育」の実現を通じて、中央大学のプレゼンスを高めてまいります。

 一方、多摩キャンパスでは、グローバルキャンパスとしての充実を目指し、施設の利活用による既存学部の連携に留まらず、学部・学科や大学院研究科の再編や新たな学部新設の検討も視野に入れた多摩キャンパスの未来像を模索しております。
 その一つの形として、2021年に竣工された「FOREST GATEWAY CHUO」は、大画面を備えた双方向会議、授業システムなどが導入された新たな教育研究の拠点として、今後新しい多摩キャンパスのシンボルとなることでしょう。
 キャンパス再編を機会に、教員の交流を図り、新しい教育プログラムの開発や、文理融合型の共通科目の拡充発展が期待されます。
 これらの多摩キャンパスと都心キャンパス群での新たな相互作用は、地域との連携やダイバーシティの推進にもつながり、リカレント教育を含めて「社会に開かれた大学」として発展させてまいります。

 第2期計画に突入した「Chuo Vision 2025」では、激しい社会環境の変化のもとでの本学の姿勢と役割を打ち出しております。デジタルトランスフォーメーション(DX)を念頭に置いた教育開発・研究支援・国際交流などへのさらなる注力もその一つです。
 例えば、中央大学は、2020年4月に「中央大学AI・データサイエンスセンター」を、2021年4月には、「中央大学ELSIセンター」を、いずれも後楽園キャンパスに開設しました。
 この2つを兼ね備えている大学は他にはなく、これらを両軸にSociety5.0の時代に対応してまいります。

 また、DXが進展する次代の社会を生きる基盤を養う「AI・データサイエンス全学プログラム」は、2021年から全学部生を対象とし開始しており、今後附属の中学・高等学校の生徒へもその対象を広げて展開する予定でおります。

 中央大学の輝かしい未来を創造するためには、これまで以上に教職協働による創発力を発揮することが肝要かと考えております。
 皆様におかれましては、本学のこうした不断の前進についてご理解賜り、本年が素晴らしい一年となりますことを心からお祈り申し上げます。

2022年1月1日     

 中央大学学長 河合 久