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2020年11月04日

【FLP国際協力プログラム】中川ゼミの活動報告

大阪・国立民族学博物館での国内調査
-国際協力プログラム中川康弘ゼミの活動報告-

太陽の塔の前にて

2020年10月30日(金)、31日(土)の2日間、中川康弘ゼミ一同は大阪の万博記念公園内にある国立民族学博物館(以下、みんぱく)を訪れました。みんぱくは、展示品や体験型リソースなどを通して世界の文化や言語、人々の暮らしについて学ぶことができる学習施設であり、フィールドの第一線で活躍する研究者が所属している研究機関でもあります。今年度、国際協力を言語・文化・教育の観点から学んできた私たちは、コロナ禍にあってもさらなる知見を深めるべく、見学調査を行いました。またオーストロネシア諸語、フィジー諸言語、手話言語学を研究分野としている菊澤律子先生にもお話を伺いました。

1日目は、菊澤先生へのご挨拶の後、博物館の2階展示場にて地球を東回りで一周しました。あるゼミ生からは、中国の少数民族であるチワン族の高床式住居の展示が懐かしさを感じたと感想があがっています。部屋の壁には、小学校でもらう賞状が飾られているなど細部まで再現されていて、中国のお宅にお邪魔した気分になれる展示でした。本やテレビなど、メディアを通して抱いていた各国イメージとは異なり、実際に目の前にすることで、より身近に異文化に触れることができました。

国立民族学博物館にて

2日目は、菊澤律子先生から、前半はオセアニア地域でのフィールドワークで得た気づき、音声言語と手話言語の共通性と相違性についてお話しいただきました。菊澤先生が拠点としているフィジーは、多くの島で構成されていて、四国ほどの面積になるのだそうです。歴史を遡ると、オセアニアで話されているオーストロネシア諸語は、実は共通の祖先にたどり着くことができるそうで、同じ系統に属している言語なのだということを知りました。
後半は、手話についてクイズを交えながら、講義をしていただきました。手話とは、単なるジェスチャーではなく、他の言語と同様に意味をコード化させた、一つの言語なのだということを、私たちは改めて学びました。
講義を通してゼミ生の中から、次のような感想があがっています。

・手話にも、方言があることを知り、驚きました。
・日本手話は、ろう児にとって第一言語であることを知り、今後大学の第二言語のなかに、日本手話が選択肢として出てくるのが当たり前になる時代が来るのかなと思いました。
・手話のメリットとして挙げていた、新幹線が出発するまで、窓越しに会話ができることが特に印象的でした。

今回の調査を通して、私たちは世界の民族文化、言語の多様性を改めて実感することができました。2日間の学びをこれからのゼミ活動に生かし、国際協力、多文化共生に貢献するべく、他者への理解を深めていきたいです。

 

菊澤律子先生(前列左から2人目)といっしょに

参考:みんぱく公式ホームページ

(報告者:経済学部2年 浦田瑞希/櫻井檀)