中央大学について

発達障害の学生に対するトータルな学修支援

【取組概要】

本取組は、発達障害の学生に対するネットワーク型支援のキーパーソンとして、文学部にキャンパスソーシャルワーカーを配置することで、発達障害の学生のトータルな学修支援、とりわけ、学修上の困難をもつ学生へのコンタクト、学内外の学生支援リソースにおける継続的な教育的サポート、困難をもつ学生の成長・発達促進という観点からの支援体制の整備を目指す取組です。
本取組を通じて、学生生活で困難をもつ発達障害学生の成長・発達、発達障害学生への支援による一般学生へのユニバーサルデザインの学びの提供等の効果が期待されます。

【取組実績】

2014年4月にキャンパスソーシャルワーカーを配置して以降、多数の相談がキャンパスソーシャルワーカーに寄せられました。来室による相談の他、自宅にひきこもりがちで不登校傾向にある学生や、そのような学生の保護者からのメールや電話による相談も多数含まれています。キャンパスソーシャルワーカーが配置される以前は、このような学生の様子の把握は困難でした。また、キャンパスソーシャルワーカーが、学修に困難を持つ学生への対応に苦慮している教員とも連携を図り、二人三脚で学生を支援することで一定の効果を生み出した事例もありました。このような実績に基づき、2015年度からは、法学部と理工学部においても、キャンパスソーシャルワーカーが配置されています。
2016年4月1日からは障害者差別解消法が施行されました。それに伴い、本学においては、中央大学障害学生支援検討委員会を設置し、さまざまな障害をかかえる学生に対する合理的配慮のガイドラインを作成しました。診断の有無、障害の如何を問わず、学修に困難をかかえる学生への支援は、高等教育機関の責務と言えます。本学では、キャンパスソーシャルワーカーの活動から得られた様々な情報を集約し、全学的な支援体制の構築を検討していく予定です。