中央大学について

学生ボランティア支援体制の深化

【取組概要】

東日本大震災以降、中央大学では学生部を中心として、被災地の復興支援を軸としたボランティア活動の強化とネットワーク形成を進めてきました。ボランティア活動の現場で学生が学んだ仮説検証の意義と事実・固有名詞に対する尊重の態度、「問い」を突き詰める姿勢は、そのまま日常の学業へのモチベーションと取り組み姿勢に変化をもたらすことになります。また、主体的なボランティア活動は、主体的学習へと学生を転換させるアクティブラーニングの現場と言えます。
本取組は、こうした主体的学習を支えるための中央大学の組織体制を整え、ボランティア活動を通して学生に主体的な学びの場を継続的かつ安定的に提供することを目指す取組です。

【取組実績】

本取組が本格稼働して以降、ボランティアセンターを起ち上げ(2013年度起ち上げ当初は「ボランティアステーション」、2014年度呼称変更)、ボランティアコーディネーターを中心に、東北被災地での学生のボランティア活動を支援してきました。学生が被災地での経験を多摩地域の行政や市民に報告する機会を設けることで、多摩地域における防災・減災の必要性を提言しています。また、他大学の関係部署や学生団体との交流の中で、被災地の情報交換を行い、被災地における活動の発展にも役立てています。
本取組を通じて、被災地への支援はもとより、本取組に関わった学生の課題発見・解決力やコミュニケーション能力等の社会人基礎力が向上したとものと自己評価しています。
教育力向上推進事業における本取組への支援期間後は、新たな取組「ボランティアによる地域連携と人材育成」として、東北被災地での支援は継続して行いつつ、多摩地域における防災・減災にも重きを置いた取組を推進していく予定です。