広報・広聴活動

「AI・データサイエンス全学プログラム」を附属高校生徒が先行履修~数理・データサイエンス・AIの学びをリードする学生を育成~

2022年09月20日

 中央大学は2022年9月より、4つの附属高校に在学する生徒を対象に、数理・データサイエンス・AIに関する授業科目「AI・データサイエンスと現代社会」を先行的に履修する「高大接続先行履修制度」(特別科目等履修生)を開始します。

背景

・「中央大学と附属校の教育連携プログラム」の展開
 学校法人中央大学は、4つの附属高校(中央大学高等学校、中央大学杉並高等学校、中央大学附属高等学校、中央大学附属横浜高等学校)を有し、その生徒の約85%が中央大学に進学します(2022年度は附属4高校の卒業生1,246名のうち1,065名が中央大学に進学)。附属高校との高大連携教育を通じて、学びの場をリードする“基幹学生”の育成に取り組んでおり、2022年度より「中央大学と附属校の教育連携プログラム」を基軸とした一貫教育を展開しています。
 

・「AI・データサイエンス全学プログラム」の展開
 中央大学では、Society 5.0 実現の鍵となる数理・データサイエンス・AIに関する教育研究ニーズが高まっていることを踏まえ、全学部生を対象に「AI・データサイエンス全学プログラム」を開講しています。プログラムの導入として位置づけられている科目「AI・データサイエンスと現代社会」は、入学生全員に履修してほしい、誰もが知っておくべき基礎的な内容を習得する科目として、自らのペースで学修可能な遠隔授業(オンデマンド型)で開講されています。2022年8月には、文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)の認定を受けました。

          認定のロゴマーク (認定の有効期限:令和9年3月31日まで)

参考:中央大学AI・データサイエンス全学プログラムについて
https://www.chuo-u.ac.jp/gp/collaborate/program/information/

制度の概要

名称:高大接続先行履修制度    開始時期:2022年9月(授業開始日は9月21日(水))
 学校法人中央大学が設置する附属4高校の2・3年次に在籍する希望者(2022年度:21名)を対象として、全学共通科目「AI・データサイエンスと現代社会」を特別科目等履修生として受講する制度です。本制度により単位を取得し、本学に進学した場合、全ての学部において「卒業に必要な単位」として認定します。
 

科目名 AI・データサイエンスと現代社会
単位数 2単位
担当教員 岡嶋 裕史、神谷 直樹、中野 純司、松崎 和賢、丸山 宏(オムニバス方式)
開講方式 遠隔授業(オンデマンド型授業)(※1)

※1 オンライン上で動画を提供したのち、教員と学生の間でメール等を用いて質問や議論を行う授業方式です。

参考「AI・データサイエンスと現代社会」(2022年度後期シラバス)
https://www.chuo-u.ac.jp/uploads/2022/05/aboutus_gp_collaborate_program_information_10.pdf?1662451972293

特色・特長

*文系・理系を問わずに“数理・データサイエンス・AI分野に強い基幹学生”を育成
 本学が展開しているAI・データサイエンス全学プログラムは、文理融合型の教育プログラムとなっています。本学は人文・社会科学系の学部が多いことから、附属高校においても“文系クラス“に在籍する生徒が多くなっています。本制度を利用した附属校生徒が、大学入学直後によりレベルの高いAI・データサイエンス全学プログラムの授業科目を履修し、“数理・データサイエンス・AI分野に強い学生”として周囲の学生をリードしていくことで、本学における数理・データサイエンス・AI教育の活性化が期待されます。
 

*強いインセンティブを講じることで附属校生徒の学習意欲を促進
<本学進学後に全ての学部で単位認定>
 特別科目等履修生として単位を取得した上で本学に進学した場合、全ての学部において「卒業に必要な単位」の一部として認定されます。本学においては高校生も履修可能な科目等履修制度として、経済学部、商学部、理工学部、文学部の制度が存在しますが、いずれも当該学部に進学した場合のみ入学後の単位として認定されます。本制度は全ての学部を単位認定の対象としており、他大学の高大連携教育プログラムと比べても、非常にユニークな制度となっています。

<審査料・登録料・科目履修料は無料>
 本学において科目等履修生として2単位の授業科目を履修する場合は、審査料・登録料・科目履修料として51,000円の費用が発生しますが、本制度を利用する附属校生徒は例外としてすべて無料となります。

<オンデマンド型の遠隔授業でフレキシブルな受講が可能>
 「AI・データサイエンスと現代社会」はオンデマンド型の遠隔授業方式で開講するため、100分×14回の授業について、時間・場所を選ばずに受講が可能です。

 

*附属高校における「探究学習」の充実・高度化に寄与
 2022年度から開始した高等学校の新学習指導要領では「探究」が中心的なキーワードとなっています。学校法人中央大学が設置する各附属高校は、2021年度以前より総合的な理解力・探究力・表現力等を養成する特色ある学習に取り組み、成果をあげてきました(※2)。本制度を通じて数理・データサイエンス・AI分野に明るい生徒を早期に育成することで、これらの探究型学習のさらなる充実・高度化が期待されます。

※2 中央大学附属高等学校では、2018年度に「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定校に採択され、課題研究を通じて生徒の課題設定・解決能力の育成等に取り組んでいます。
 

中央大学 学長(中央大学と附属学校との連携推進協議会 議長) 河合 久 コメント
 
 社会の仕組みがこれまでにないスピードで変化する現代社会においては、現実に起こっている出来事を正しく把握し、分析する力がこれまで以上に求められます。「AI・データサイエンスと現代社会」は、これらの能力の基礎を養う授業科目であり、高大接続先行履修制度を利用することで、附属高校の生徒は早い段階でこれらの能力を身につけることが可能となります。本制度を通じて、附属校生徒が本学入学後に数理・データサイエンス・AI分野の学修活動をリードする存在となり、ひいては新時代を切り拓く人材として社会に羽ばたくことを期待しています。

<本件に関するお問い合わせ>                  
 中央大学学事部企画課             
  TEL:042-674-2101                          
  Email:kikaku-g-grp@g.chuo-u.ac.jp                    

<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室
  Email:kk-grp@g.chuo-u.ac.jp