広報・広聴活動

中央大学 商学部、ドイツのプロサッカークラブと連携サッカークラブ経営に関するオンライン研修を開催―現役プロの指導で、実践的なスポーツ ビジネスの実務・応用力を身につける―

2022年03月15日

 中央大学 商学部では、2022年2月8日(火)~2月14日(月)の7日間、ドイツのプロサッカークラブであるブンデスリーガ所属の『フォルトナ・デュッセルドルフ』と提携したサッカークラブ経営に関するオンライン研修を行いました。
 本研修は、スポーツ ビジネスの実務と応用力を学ぶ授業「スポーツ・ビジネス・プログラム」内の「グローバル・スポーツ・ビジネス・キャリア(明治安田生命協賛講座、担当教員:商学部教授 渡辺岳夫)」を受講した学生の中から選抜された10名を対象に実施されました。
     

            フォルトナ・デュッセルドルフの試合風景                                                     研修参加者の集合写真

 

 本来であれば、学生一人ひとりに奨学金が支給し、現地で研修を受ける予定でしたが、新型コロナウィルスの蔓延状況に鑑み、今年度はオンラインによる研修となりました。

研修スケジュールと主な研修テーマ

     2/8(火) テーマ:フォルトナのフィロソフィーについて
        講師:薬丸隼人氏、廣岡太貴氏

 2/9(水) テーマ:チケッティングと会員対応について
        講師:トーマス・シュルーダー氏(担当部長)

 2/10(木) テーマ:ユースアカデミーに関する講演
        講師:フランク・シェーファー氏(ダイレクター)

 2/11(金) テーマ:ファン対応と会員組織について
        講師:ケヴィン・ハレバッハ氏(ファン対応担当)

 2/12(土) テーマ:スポンサーセールスやマーケティングについて
          講師:ビヨン・エンター氏(マーケティング・ダイレクター)

 2/13(日) テーマ:地域貢献やCSRについて
          講師:クラウディア・ベッカース氏(CSR担当)

    2/14(月) テーマ:プロ・スポーツ組織にスポンサードについて
                           講師:在デュッセルドルフの日系企業 副社長

研修レポート

■2/8(火)開催 『フォルトナのフィロソフィーについて』(講師:薬丸隼人氏、廣岡太貴氏)
 
研修プログラムの初日は、フォルトナの日本デスクである薬丸隼人氏と廣岡太貴氏から、学生たちは「フォルトナのフィロソフィー」の講習を受けました。
                  

             フォルトゥナ日本デスクの薬丸隼人氏によるスタジアムツアーの様子

 

 また、研修の冒頭でフォルトナの会長であるアレキサンダー・ヨブスト氏から、受講生に対して以下のような激励の言葉が寄せられました。

 

                 アレキサンダー・ヨブスト氏

《アレキサンダー・ヨブスト氏によるコメント》
「親愛なる中央大学の皆様、フォルトナの会長として、有意義なことを多く学べる時間が提供できることを願っています。ダイナミックなプロサッカークラブとして、多くの事を共有できれば幸いです。様々なことを学び、楽しんでください。今年もオンラインになってしまいましたが、皆様のためになる知識やフォルトナを知るための全てをお教えします。頑張ってください!それではまた!健康には気を付けてください!」  

2/9(水)~2/13(日)に開催された各講座についても、講師からコメントをいただきましたのでご紹介いたします。

 

■2/9(水)開催 『チケッティングと会員対応について』(講師:トーマス・シュルーダー氏)

《トーマス・シュルーダー氏によるコメント》
「我々は毎日26,000人の会員の対応をしています。会員はフォルトナと深い関係があり、投票権を持っているだけではなく、先行購入権もあり、ファングッズの割引も受けられます。約14,000人がシーズンチケットを持っています。我々はデュッセルドルフで行われるホームゲームのチケットを管理しています。それから、ブンデスリーガ1部の時は3万枚のチケット、現在のブンデスリーガ2部では約1万枚のチケットを各試合で販売しています。ホームゲームだけでなくアウェイのチケットも、それからU23チームのチケットや新しくフォルトナに加わったフットサルのチームのチケットも販売しています。皆様がフォルトナに関心を持ってくれることを嬉しく思います。講義を通してクラブを知るだけではなく、人生に活かせることを学んでほしいと思います。デュッセルドルフに来られなかったのは残念ですが、参加していただきありがとうございます。フォルトナを身近に感じられる経験のために、素晴らしい情報を提供できると思います。どうぞお楽しみください。それではまた!」

■2/10(木)開催 『ユースアカデミーに関する講演』(講師:フランク・シェーファー氏)

《トーマス・シュルーダー氏によるコメント》
「親愛なる中央大学の皆様、こうしてご挨拶できることを大変嬉しく思います。今年は直接お会いしてご挨拶できると思っていましたが、残念ながらパンデミックの状況により、それが叶いませんでした。それでも今日のプレゼンテーションを通して、皆さんに我々ユースアカデミー・センターの仕事を知ってもらえればと思います。このような形で皆さんのサポートができることを光栄に思います。我々は日本人選手と共にクラブの伝統を築いてきました。現在は日本代表として活躍する田中碧や、アペルカンプ真大もプレーしています。彼は我々のアカデミーで成長を遂げ、現在はトップチームで重要な役割を担っています。また、U23には内野貴史が所属しています。彼は成長を続けており、プロ選手への道を歩んでいます。ドイツからご挨拶をさせていただきました。皆様が喜びをもってこの講義を受講してくれることとともに、皆様の成功と健康を心から祈っています。来年はデュッセルドルフでお会いできることを楽しみにしています。」

  

       トーマス・シュルーダー氏                フランク・シェーファー氏

 

■2/11(金)開催 『ファン対応と会員組織について』(講師:ケヴィン・ハレバッハ氏)

                   ケヴィン・ハレバッハ氏

《ケヴィン・ハレバッハ氏によるコメント》
「我々の仕事に興味をもっていただけることに、心より感謝します。フォルトナのファン対応部署が行っている仕事を、皆さんに紹介できることを大変嬉しく思います。そして、皆さんに何か学んでもらえるものがあることを願っています。今年も皆さんが成功を収めることを祈っています。お元気で!」

■2/12(土)開催 『スポンサーセールスやマーケティングについて』(講師:ビヨン・エンター氏)

                    ビヨン・エンター氏

《ビヨン・エンター氏によるコメント》
「親愛なる中央大学の皆様、ドイツからデュッセルドルフから、そしてフォルトナから、東京に向けてご挨拶をさせていただきます。もちろん現地でお会いし、ブンデスリーガクラブとして何をしているのかをお見せしたかったのですが、コロナウィルスのせいで今年も実現できませんでした。来年こそはという気持ちがさらに大きくなりました。我々は、日本と日本人コミュニティと非常に深い関係を築いており、我々にとって日恕いうに重要な一部となっています。オンラインではありますが、デュッセルドルフそしてフォルトナの世界へお連れし、プロフェッショナルにブンデスリーガ1部を目指すクラブが何をしているのかをお見せしたいと思います。我々の用意したプレゼンを楽しんでいただくとともに、これからの人生で役に立つことを学んでいただけることを願っています。皆様の幸運をお祈りします!」

■2/14(月)開催 『プロ・スポーツ組織のスポンサードについて』(講師:在デュッセルドルフの日系企業の副社長)

 

 研修最終日は、在デュッセルドルフの日系企業の副社長の方にご出講いただき、プロ・スポーツ組織にスポンサードすることの意義・目的・方針・留意点などについてご講演いただきました。受講生たちは、前日にフォルトナとシャルケ戦を視聴しており、その際にスタジアム内のLED看板等の様子について気づいた点などを質問するなどして活発な実践的な議論がなされました。これにより、受講生たちは、スポーツ・スポンサーシップの特性などについて理解を深めることができました。

 また、最終日ということで、今シーズンからフォルトナに所属している日本代表の田中碧選手と、現在ドイツU21にも選出されているアペルカンプ真大選手から、ビデオメッセージが贈られるというサプライズもありました。前日のシャルケ戦で着用された両選手のユニフォームにサインをしていただき、それを受講生にプレゼントしていただきました。
 さらに、田中碧選手が研修にライブで参加して学生たちの質問に直接お答えいただきました。現役の日本代表選手と直接お話できるという貴重な機会に、受講生たちは大変感激していました。また、田中選手とアペルカンプ選手のサイン入り写真カードを学生一人ひとりにお送りいただけるとのことで、喜びもひとしおでした。

                 

                   オンライン研修で学生たちが田中碧選手へ質問している様子

 

 研修最終日のクロージングでは、下記の通り受講生一人ひとりが研修の感想を述べました。

 

「間違いなく自分の人生に大きな影響を与える1週間となった」
「今後の自分のキャリアの選択肢が大きく広がった」
「ますますスポーツ ビジネス分野で活躍したくなった」
「これまで海外で働くことを考えていなかったが、今後はそういったことも視野に入れて、残りの大学生活を頑張りたい」
など

 

 実際に渡独できずオンラインとなりましたが、受講生たちにとっては大きな学びが得られる機会となりました。来年度については、渡独し現地でスポーツ ビジネスの研修を実施できることを願っています。

「スポーツ・ビジネス・プログラム」とは

 中央大学商学部では、2019年度から将来のキャリア形成に直結する実践的な学修ができる5種類の「プログラム科目」を設置しております。そのうちの1つである「スポーツ・ビジネス・プログラム」は、サッカー・ビジネスに関する諸問題を学ぶことで、スポーツ・ビジネスにおいて解決すべき課題を発見し、グループワークで情報収集・分析しながら、課題解決策を考案していくプログラムです。課題の解決に向けては、サッカークラブのフロントの方々やスポンサー企業様と直に接しながら作業に取り組ことになるため、スポーツに限らず将来ビジネスシーンで活躍するために必要なスキルやマインドを最前線で学べることも大きな特徴のひとつです。


(スポーツ・ビジネス・プログラムの詳細)
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/point/program/program_01/
(5種類のプログラム科目の詳細)
https://www.chuo-u.ac.jp/admission/connect/faculty/commerce_pbl/
 

※プログラムの詳細や参加学生、担当教授のインタビュー取材等をご希望の方は下記までご連絡ください。

 

<本件に関するお問い合わせ>        
 中央大学商学部事務室               
 TEL:042-674-3518            
 Email:c-gk-grp@g.chuo-u.ac.jp  

 

<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室
 Email:kk-grp@g.chuo-u.ac.jp