広報・広聴活動

中央大学理工学部における最新の研究シーズ2件を「第1回 ファーマラボ EXPO -[医薬品] 研究開発展-」に出展

2019年07月02日

 中央大学は、7月3日(水)から5日(金)まで、東京ビッグサイト青海展示棟で開催される「第1回 ファーマラボ EXPO -[医薬品] 研究開発展-」において、理工学部における最新の研究シーズとして「テンソル分解を用いたマルチオミックスデータ解析法の医学応用」(物理学科 教授 田口善弘)、「人工酸素運搬体(赤血球代替物)”ヘモアクト™”」(応用化学科 教授 小松晃之)の2件を出展いたします。
 ブースでのポスター展示・説明に加え、プレゼンテーションも実施いたしますので、ご取材いただければ幸甚です。

出展内容

「テンソル分解を用いたマルチオミックスデータ解析法の医学応用」
 中央大学理工学部物理学科 教授 田口 善弘
 ポスター展示ブース:A-A59 発表日時:7月4日 (木) 11:30~12:00

 マルチオミックスデータは、トランスクリプトーム、プロモーターメチル化、ヒストン修飾、プロテオーム、メタボロームなど多岐に渡っています。それらの統合解析は創薬、バイオマーカー探索、疾患原因遺伝子の同定などにおいて重要な手法であるものの、確立した方法が存在しないため、医学への応用が進んでいないのが現状です。今回はテンソル分解を用いた新しい方法を提案します。
 本研究の主な応用分野は、AI創薬やバイオマーカー探索、疾患原因遺伝子同定などが想定されています。
 

「人工酸素運搬体(赤血球代替物)”ヘモアクト™”」
 中央大学理工学部応用化学科 教授 小松 晃之
 ポスター展示ブース:A-A67 発表日時:7月5日 (金) 11:30~12:00

 本研究グループは、生体内で酸素輸送のできる人工酸素運搬体として、ヘモグロビンの分子表面にヒト血清アルブミンを結合した「ヘモアクト™」を開発しました。
 「ヘモアクト™」は、赤血球代替物(組織への酸素輸送液)、脳梗塞治療薬(虚血部位への酸素供給液)、再生組織細胞への酸素供給液、動物(ペット)用人工血液など、幅広い応用が期待されます。合成は簡便かつ収率が高く、血液型はありません。特殊な製造装置も不要です。動物実験により高い安全性と有効性が実証されています。
 本研究の主な応用分野は、赤血球代替物(出血ショックの蘇生液、術中出血時の補充液)、脳梗塞治療薬(虚血部位への酸素供給液)、再生組織細胞への酸素供給液、動物(ペット)用人工血液などが想定されています。
 

出展・発表者略歴

中央大学理工学部物理学科 教授 田口 善弘

 1988年 東京工業大学理工学研究科物理学専攻 理学博士号取得、1988年~1997年 同助手、1997年~2006年 中央大学理工学部物理学科助教授、2006年~現在 同教授。

所属学会:日本消化器病学会、日本癌学会、日本RNA学会、日本バイオインフォマティクス学会、情報処理学会、日本物理学会

中央大学理工学部応用化学科 教授 小松 晃之

 1994年 早稲田大学大学院理工学研究科 博士課程修了 博士(工学)、1993年~1995年 日本学術振興会(JSPS)特別研究員、1995年~1997年 JSPS海外特別研究員(ベルリン自由大学)、1997年~2010年 早稲田大学理工学術院 総合研究所・講師、准教授、2006年~2010年科学技術振興機構(JST)さきがけ 個人研究者(兼任)、2010年~現 在 中央大学理工学部応用化学科・教授。

所属学会:日本化学会、高分子学会、錯体化学会、日本血液代替物学会、American Chemical Society

「第1回 ファーマラボ EXPO -[医薬品] 研究開発展-」開催概要

日 時:2019年7月3日(水)~5日(金)10:00~18:00(最終日のみ17:00まで)
会 場:東京ビッグサイト青海展示棟(東京都江東区青海1-2-33)
主 催:リードエグゼビジョンジャパン株式会社

<本件に関するお問い合わせ>
 中央大学研究支援室
  TEL:03-3817-1600
  Email:k-shien@tamajs.chuo-u.ac.jp

<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室
  TEL: 042-674-2050
  Email:kk@tamajs.chuo-u.ac.jp