広報・広聴活動プレスリリース

2019年06月03日

タイと共にASEANの海洋プラスチック問題に挑む!

 九州大学を代表機関に、中央大学、熊本大学、鹿児島大学、京都大学、東京海洋大学、東京農工大学、寒地土木研究所が参画して提案した「東南アジア海域における海洋プラスチック汚染研究の拠点形成」(対象国:タイ国)が、科学技術振興機構(JST)および国際協力機構(JICA)が共同で実施する「地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)」(注)に採択されました。本学からは現在タイ・チュラロンコン大学にて在外研究中の経済学部・佐々木創教授が参加しています。

 海洋プラスチック汚染は、深刻な海洋環境問題として近年、G7等の国際的枠組みでもクローズアップされており、2050年には、海上を浮遊するプラスチックが海洋中の魚の存在量を上回るとも予測されています。東南アジアから投棄される廃プラスチックは、世界の全投棄量の約30%を占めており、ASEAN地域における廃プラスチックの削減計画や、それを下支えする調査・研究体制の整備が求められています。
 本研究では、海洋プラスチック研究で世界をリードする我が国と、経済成長に伴う深刻な都市ごみ問題を抱えるタイがタッグを組み、海洋プラスチック汚染に関する研究拠点をタイに構築し、ASEAN諸国のモデルとなる海洋プラスチックごみ軽減のための行動計画をタイ政府に提案することを目指します。具体的には、まずタイの一地域において、プラスチックごみの発生量の解析や現存量の調査、環境影響評価、そして将来予測を集中的に行い、この結果を踏まえた行動計画を策定します。さらに地域の政策決定者や多様なステークホルダーと共に、プラスチックごみ発生量の削減を実現させ、最終的に行動計画をタイ政府に提言します。
 

プラスチックごみが散乱するタイの海岸

 

研究者からひと言:

タイでは「2027年までに海洋プラスチックごみを半減」という数値目標を立て取り組みが始まったばかりです。

これまで研究されてこなかった陸域における廃棄プラスチックの発生源と海洋に至る経路を解析することで、具体的な削減策を提示できるよう全力を尽くします。

(注)「地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)」とは、環境・エネルギー、生物資源、防災および感染症等の地球規模課題の解決を視野に、これら諸課題の解決に繋がる新たな知見の獲得及びその成果の将来的な社会実装(具体的な研究成果の社会還元)を目指し、開発途上国の社会的ニーズをもとに我が国の研究機関と開発途上国の研究機関とが協力して技術協力プロジェクトの枠組みにより国際共同研究を推進するプログラムです。

https://www.jica.go.jp/activities/schemes/science/index.html

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