ボランティア

【イベント報告】福島県大熊町春ボラ&スタディーツアー

2024年07月03日

未だ多くの社会課題を抱えた福島県大熊町で春ボラ&スタディーツアーを下記の通り実施しました。

 

◎日  時:2月8日(木)~2月10日(土) 2泊3日

◎場  所:福島県双葉郡大熊町

◎内  容:大熊町のスタディーツアー、ワークショップ、いちご農園でのワーク、

 大熊町立学び舎ゆめの森見学、もーもーファームでのワーク、ワイン農場でのワーク

◎参加人数:学生17名、引率者 職員1名

◎参加者の感想:

・岩手と宮城と違い、原発によって町の復興が遅れていること、帰還困難区域になったことによって助けられたかもしれない命があったかもしれないことを学んだ。箱ものを作るだけの復興が進み、自治会などのコミュニティの形成や買い物場所の無さなど、人に寄り添った支援が13年経った今でも不足している。

・ボランティアはただ単に無償で困っている人の手伝いをするものではなく、その活動を通してその地について深く知り、関わり、考えることのできるものだということが分かりました。そして、一緒に活動した仲間と共に意見を交換する場を設けることが大事だと思いました。もちろん、1人で参加して現地の人の役に立つ活動をするというのも良いですが、今回のように誰かと一緒に参加するときには普段できないような深い議論をすることによって得られることがあると改めて感じました。

・復興というのは福島県についてはまだまだ進んでいないものであった。人によって復興という言葉の解釈に違いがあると思うが、自分の中では被災地域の自治体が国からの復興のための交付金などの援助を受ける必要がなくなるほど、地域としての経済的自立、教育や自然の環境の整備が主体的になされる状態が維持されるといったことであると思う。今回の活動ではまさに大熊町の雇用創出としてのいちご農園であったり、生まれ変わった教育の場としての夢の森、里山保全を行うモーモーファームをお訪ねすることができた。これらの場所でそれぞれの方々がまさに自分達なりの復興へのプロセスを進めておられていて、それが合わさっていくことによって1つの復興した形としての新たな大熊町になっていくのだと思った。