社会・地域貢献
2010
中高生の皆さんへ
中央大学では、中高生を対象に今年もサイエンスセミナーを開催します。
机の上の勉強からちょっと離れて、最先端のサイエンスやテクノロジーを体験してみませんか?
1.主催 :中央大学理工学部
2.後援 :文京区、文京区教育委員会、財団法人 文京アカデミー
3.日時 :2010年8月23日(月)11:00~17:00
4.会場 :中央大学後楽園キャンパス
5.対象 :中高生
6.参加費:無料(昼食付き)
7.スケジュール
11:00~ 受付(3号館10階会議室)
11:30~ 開会式
12:00~ 昼食会(学生食堂体験)
13:00~ 実験教室(下表参照)
16:00~ 修了式 Tea Party
本年度の申込みは終了致しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
【実験コース一覧】
A.複雑な回路における断線の発見 | ||
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担当教員 | 大春 愼之助 教授 | ![]() |
対象 | 高校生のみ | |
募集定員 | 10名 | |
実験内容 | 現代社会は様々な形のネットワークで結ばれています。例えば大都市の地下に埋設されている上下水道などのライフラインは、大規模かつ複雑な回路としてとらえることができます。このようなネットワークの一部が故障して接続が切れてしまい、修復が困難な状況が生じると、重大な事態を招くことになります。これを回路の断線問題と考え、数学理論と計算機により断線箇所を探知し修復することについて実習を交えて学びます。 |
B.地震で地盤に起きる不思議な現象 ―液状化― を体験しよう! | ||
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担当教員 | 國生 剛治 教授 | ![]() |
対象 | 中高生 | |
募集定員 | 8名 | |
実験内容 | 地震時に生じるおそれのある液状化現象を、本校所有の小型地盤振動台により再現します。参加者には地盤の作成から実験に至るまでのすべての作業を通じて、液状化発生のメカニズムを体験していただきます。 |
C.流れを観る -カルマン渦列って何?- | ||
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担当教員 | 中山 司 教授 | ![]() |
対象 | 中高生 | |
募集定員 | 8名 | |
実験内容 | 流れの中に置かれた物体の後方にはカルマン渦列という規則的に美しく並んだ渦の集団が見られます。風の強い日に送電線が大きく揺れるのはこの渦列のためです。このコースでは、このカルマン渦列について学んだあと、手作りの水槽でカルマン渦列を観察する実験を行います。身近にある材料を使って家庭でも簡単にできる実験です。 |
D.プラズマの「火の玉」で金属に絵を描こう! | ||
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担当教員 | 稲葉 次紀 教授 | ![]() |
対象 | 中高生 | |
募集定員 | 6名 | |
実験内容 | 皆さん、「雷」は凄いエネルギーですね。あれは「プラズマ」と言います。最初にその「雷プラズマ」を理解し、続いてその「プラズマエネルギー」を利用した実験を体験します。汚れた金属にテープで絵を描いて、真空のタンクに入れて、高温のアークプラズマで作った「火の玉」にさらすと、絵が浮かび上がる!プラズマの不思議に迫ります。 |
E.サンドイッチ化合物を作る | ||
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担当教員 | 福澤 信一 教授 | ![]() |
対象 | 中高生 | |
募集定員 | 10名 | |
実験内容 | 代表的な有機金属化合物であるフェロセンを合成します。フェロセンは鉄が2つのシクロペンタジエニル基で挟まれた化合物です。シクロペンタジエニル基とは五角形の形をした炭化水素置換基です。すなわち、無機物質である鉄がシクロペンタジエニル基という有機分子でサンドイッチされた化合物であり、有機分子と無機分子の両方の側面を持つ化合物です。この、化合物を簡単・安全な実験操作で合成します。 |
F.スーパーコンピュータで最短路検索 | ||
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担当教員 | 藤澤 克樹 准教授 | ![]() |
対象 | 中高生 | |
募集定員 | 8名 | |
実験内容 | スーパーコンピュータと言っても中規模以下のものは研究室で作って動かすことができます。スーパーコンピュータの基本に触れてから、全米の道路ネットワークという非常に巨大なデータを使って、主要な地点間の最短路を高速に計算してみましょう。最短路を求める方法は難しくはないので、そのアルゴリズムとデータ構造についても学習しましょう。 |
G.数理ゲームの必勝法とイカサマの技 | ||
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担当教員 | 松井 知己 教授 | ![]() |
対象 | 高校生のみ | |
募集定員 | 8名 | |
実験内容 | ゲームの必勝法ってあるの? このセミナーでは、三山崩し(Nim)とヘックス(Hex)という二つの有名なゲームについて、数学を使って必勝法を考えます。それだけじゃつまらないという方には、とんでもないイカサマ技もコッソリ伝授しましょう。 |
H.暗視野顕微鏡を作って生物のミクロに迫ろう! | ||
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担当教員 | 上村 慎治 教授 | ![]() |
対象 | 中高生 | |
募集定員 | 12名 | |
実験内容 | 普通の顕微鏡にほんのちょっと手を加えて、暗視野照明という特別な照明法の使える顕微鏡を作ってみましょう。暗視野顕微鏡は、バクテリアなどの小さな生き物やベン毛などの細い繊維を観察するのに適しています。その作り方と仕組みを学び、マイクロメートルの世界を覗いてみましょう(写真は暗視野照明で観察したゾウリムシの細胞です)。 |
I.バイオインフォマティックスを体験しよう! | ||
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担当教員 | 岩舘 満雄 准教授 | ![]() |
対象 | 中高生 | |
募集定員 | 10名 | |
実験内容 | 2003年に解読終了したヒトゲノムの全塩基配列の情報(ヒトの全遺伝情報)をはじめとして、生命に関する膨大な情報がデータベースに蓄積され、今やインターネットを介して誰でも利用できる時代になっています。コンピュータ上で扱える生命の情報とはどのようなものなのか、それを使ってどんなことができるのか、体験してみましょう。 |
【お問い合わせ・お申込み】
中央大学理工学部事務室 サイエンスセミナー担当 電話:03-3817-1742
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Webサイト(パソコン)からのお申込み
下の「★Webサイトからのお申込みはこちらから★」の文字をクリックしてください。
「サイエンスセミナー申込みフォーム」が起動しますので、必要事項を入力して送信してください。携帯電話(i-mode、Ez web、Yahoo!ケータイなど)からのお申込み
下のQRコードから申込みサイトにアクセスしてください。
「サイエンスセミナー申込みフォーム」が起動しますので、必要事項を入力して送信してください。
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2010年7月15日(木)10:00迄
※募集定員を超えた場合は抽選とさせていただきますので、予めご了承願います。
なお、抽選結果につきましては、当落に関わらず郵送にてご連絡いたします(7月16日(金)発送予定)。※希望コースは第三希望までお知らせください。
応募状況によりご希望に添えない場合がありますので、予めご了承願います。※参加が決定した方(当選した方)で、やむを得ない事情により参加をキャンセルする場合、必ず理工学部事務室サイエンスセミナー担当(03-3817-1742)までご連絡ください。
次点の方に参加の確認をさせていただく場合があります。※パソコンあるいは携帯電話、いずれか一方よりご登録ください。
同じ方より複数の登録があった場合、最初の1件以外は全て無効とさせていただきます(最初の1件目のコースにエントリーされます)。※申込みフォームのメッセージの項目には同伴者についてご記入ください。
同伴者の方は実験に参加・見学できない場合がございますので、お友達・兄弟・姉妹などで実験参加者として応募したい場合は、それぞれお申し込みください。その際、ご関係をご記入いただければ、抽選時に配慮させていただきます。
本年度の申込みは終了致しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
【個人情報保護について】
サイエンスセミナー参加申込みにあたってお知らせいただいた住所、氏名、その他の個人情報(以下「個人情報」といいます)は、参加通知の発送、その他中央大学からのお知らせ、統計的集計を行うためにのみ利用させていただきます。個人情報の取り扱いにつきましては、中央大学個人情報保護方針に則り厳重に管理し、第三者への提供は行いません。
2010年8月23日(月)に、サイエンスセミナーを実施しました。
ご好評により、毎年多くの方に申込みおよびご参加いただいています
(今年度も定員の約2倍の申込みがありましたので、参加者決定のため厳正なる抽選を行いました)。
当日の実施風景や参加者の声を中心に、ご紹介します!!
開会式

いよいよサイエンスセミナーが始まります。
昼食会

実験前に、同じコースの仲間や実験担当の先生、学生・大学院生たちと、学生食堂で親睦を深めました。
実験教室
実験教室の始まりです。コース別に様々な教室、実験室などで実施されます。
Aコース「複雑な回路における断線の発見」(大春 愼之助 教授)

- ・難しいけど興味深かったです。どうやってプログラムを作っているか気になりました。
- ・今まで知らなかったことに挑戦できておもしろかったです。
Bコース「地震で地盤に起きる不思議な現象 ―液状化―を体験しよう!」(國生 剛治 教授)

- ・足が土の中に食い込んでいくのがおもしろかったです。
- ・液状化への興味が深まりました。
Cコース「流れを観る -カルマン渦列って何?-」(中山 司 教授)

- ・身近に流体力学の実験が出来るのがすごいと思いました。
- ・身近なもので手軽に出来る実験だったので、家でもやりたいと思いました。
Dコース「プラズマの「火の玉」で金属に絵を描こう!」(稲葉 次紀 教授)

- ・雷をおこすための珍しい装置や、プラズマで金属のサビをとっているところが見られて楽しかったです。
- ・プラズマはあまり聞き慣れない単語だが、雷等、身近なところにプラズマが発生しているのに驚きました。
Eコース「サンドイッチ化合物を作る」(福澤 信一 教授)

- ・この実験は中大でしかやっていないそうなので、貴重な体験をしたと思います。
- ・とてもきれいな結晶でした。オレンジ色でキラキラしていました。
Fコース「スーパーコンピュータで最短路検索」(藤澤 克樹 准教授)

- ・パソコンですぐに最短距離がわかって、おもしろかったです。
- ・PCクラスタの力に感動しました。
Gコース「数理ゲームの必勝法とイカサマの技」(松井 知己 教授)

- ・とても面白かったです。興味がわくテーマで、すごく良かったです。
- ・ゲーム形式で、とても楽しいテーマでした。
Hコース「暗視野顕微鏡を作って生物のミクロに迫ろう!」(上村 慎治 教授)

- ・染色なしでも細胞核がくっきり見えました。光を遮っているのに観察するものだけが光って見えるのが不思議に思いました。
- ・学校では出来ないことができて良かったです。
Iコース「バイオインフォマティックスを体験しよう!」(岩舘 満雄 准教授)

- ・スコアが上がらなかったのがくやしかったけれど、パソコンでくるくる回したりするのが楽しかったです。
- ・テーマは難しかったけど、面白かったです。
修了証の授与(石井洋一 理工学部長)、Tea Party
実験の成果を称え合い、和やかに会は終了しました。

- ・先生は、質問したら何でも答えてくれて、わかりやすかったです
- ・大学の研究室にも行けて装置も見学できたので良かったです。
- ・また参加したいと思います。


※2011年度中央大学サイエンスセミナーは、2011年5月頃より募集開始予定です。