
学生による起業支援団体を紹介します。アントレプレナーシップを学び、実践することを目的に、アイデア創出からビジネスプランの構築、ピッチイベントの開催まで幅広く活動中。起業に関心のある学生同士がつながり、挑戦を後押しするコミュニティです。
Nexus Chuo(中央大学 学生団体)

日本の経済をリードしていくための人材を輩出することをミッションとし、ビジネスコンテスト企画運営を主に活動中。変化の激しいVUCAの時代において、日本が持続的な成長を遂げるためには、革新性と高い専門性を持つリーダーが必要不可欠になるだろう。私たちは、大学教育と実践を融合させたプログラムを通じて、未来を見据えた次世代のリーダー育成を目指す。
浅野 海翔さん(中央大学 法学部3年生)

中央大学法学部3年の学生起業家の浅野海翔が手がける「Fillit」は、カバンの中身という未開拓領域に焦点を当てたSNSプラットフォームです。このアプリでは、ユーザーが自分の持ち物をデジタルカバンに整理・共有することで、実際に使われているアイテムを通じた新たなコミュニケーションを実現します。
Fillitの開発の背景には、創業者の韓国留学時の経験があります。ルームメイトとの持ち物の違いから互いの価値観や興味の方向性が明らかになり、言葉では表現されない理解が生まれたことがきっかけでした。また、SNSでは加工された自己イメージが氾濫する中、「持ち物は人の本質を正直に映し出す」という洞察から、より真実のつながりを提供するプラットフォームとして構想されました。
Fillitが解決を目指す課題は二つあります。一つはデジタル時代において人の本質が見えにくい問題です。多くのSNSでは加工された自己イメージが溢れ、真の相互理解が難しくなっています。もう一つは信頼できる商品情報の不足です。インフルエンサーマーケティングが盛んな中、誰が実際にどの商品を使っているのかという信頼性の高い情報が求められています。
Fillitを利用している学生からは、「友人の趣味・価値観が具体的に理解できた」「コレクション整理が楽しい」という反応が多数寄せられています。Fillitは、東京の大学生コミュニティを起点に利用者を拡大し、将来的には海外の文化発信都市へ展開することで、持ち物を通じた国際的なつながりの創出を目指しています。
「あなたが本当に使っているものは何か」という素朴な問いかけを通じて、より深い人間理解と信頼性の高い商品発見体験を提供する新世代のSNSとして、Fillitは社会に新たな価値を提供していきます。
中央大学ドローン研究会(中央大学 学生団体)



ドローン研究会は2023年に設立されたサークルで、ドローンの操縦技術や映像制作、国家資格取得支援など、多岐にわたる活動を展開しています。学部・学年を問わず、初心者から経験者まで幅広いメンバーが在籍し、飛行練習会や合宿、白門祭やコンテストへの出展などを通じて、実践的なスキルを磨いています。
また、映像制作にも力を入れており、2024年度の「八王子学生CMコンテスト」では、八王子市の魅力をドローン映像で表現した作品「悠久の時が流れる、この場所で」が審査員特別賞を受賞しました。この作品は新宿ユニカビジョンでも放映され、八王子市のPRコンテンツとして活用されています。
さらに、2025年には「中央大学をアップグレードするためのアイデアコンテスト」において、当会が提案した2つのアイデアがインスピレーション賞を受賞しました。これらは、大学のブランド価値向上や情報発信力の強化を目的としたもので、「実現可能性が高く、やり方によって効果も大きい」と評価されました。
今後は、さらなる他団体様や大学の各部署様との連携を視野に入れ、ドローン技術の魅力と可能性をより多くの人々に伝えていきたいと考えています。