国際連携・留学
国際センターと東京都立立川国際中等教育学校附属小学校との機関間協定締結
2022年08月08日

白井国際センター長と市村校長
中央大学国際センターは東京都立立川国際中等教育学校附属小学校と機関間協定を締結しました。
東京都立立川国際中等教育学校附属小学校は2022年4月開校の全国初の公立小中高一貫教育校です。関係強化のきっかけは2020年同小学校からの第二外国語のプログラムへの連携協力の依頼からでした。同小学校が進めている「多言語教育『マルチリンガルスタディⅠ』」のカリキュラムにおいて、韓国語・中国語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・アラビア語の授業が行われます。依頼内容はその授業に中央大学の留学生を講師として派遣協力して欲しいというものでした。
国際センターではこの申し出は本学にとって中央大学の留学生の活躍の場が広がる絶好の機会と捉え、本件を快諾いたしました。その結果、2022年度より同プログラムの韓国語、中国語、フランス語の授業に留学生を派遣し、児童に対し各学年のテーマに沿った授業を各言語2回ずつ行う(45分授業)こととなりました。
5月13日が本学の留学生による初めての授業実施日となり、同小学校1年生対象に行うことになりました。国際センターでは法学部に在籍する韓国人留学生2名を講師として人選し、同小学校の担任教師、国際センター職員と共に何度も意見を交わしながら苦労を重ね、授業内容を練り上げ、当日を迎えました。授業のテーマは「韓国の遊び」です。法学部に在籍する韓国人留学生2名が講師となり、2クラスに対しそれぞれが韓国語のあいさつや伝統衣装、食文化等を紹介する授業や留学生達が小学生の頃に親しんだ折り紙や数字を使った遊びの授業を一緒に行いました。授業では児童が韓国語や韓国文化に強い興味を示し、授業時間を過ぎても質問が止まりませんでした。韓国人留学生にとっても、自国の文化を振り返り、それをどのようにすれば小学生に理解してもらえるかを考え、知恵を絞ることも有意義な時間となり、日本の小学生と交流することができる貴重な機会ともなりました。翌週の訪問では、授業開始前から大勢の小学生が韓国人留学生を取り囲み、口々に覚えたての韓国語でのあいさつの嵐となり、笑顔が絶えない時間となりました。
その後、6月9日、7月7日に中国人留学生2名による「中国の遊び」に関する授業を中国語を交えて実施しました。また、後期にはフランス語の授業に協力する予定です。
当面はこのような第二外国語プログラムへの留学生派遣協力を予定していますが、今後は本協定の締結により学友会体育連盟学生による運動指導や文化連盟学生による日本文化の紹介、プログラミングや理工系の実験等の各種出前授業、本学施設を活用した同小学校の行事及び大学見学等広く大学全体のリソースを活用した連携・交流の広がりも視野に入れています。
こうした活動を通じて、本学の地域・社会貢献の一端を担うとともに、児童本人及び子供を小中高一貫校へ進学させている教育意識の高い保護者への本学のプレゼンス向上効果も期待するところです。また、交換留学生のみならず、本学学生に広く社会貢献活動の場を提供することで、本学学生の可能性を伸ばす効果も期待しています。