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『フルブライト交流事業』の招へい研究員による教育学の授業を実施

2017年10月03日

 本学社会科学研究所では、日米両政府の拠出金による『日米フルブライト交流事業』に採用されたカリフォルニア州立工科大学ポモナ校のナンシー・サンダース教授を、9月中旬より研究員として招へいしています。

 サンダース教授は「教育政策」分野を専門としており、本学講師として教育に携わりながら、教育政策に関する自身の研究を行う計画です。

 今後は受け入れ責任者である国際担当副学長・国際センター所長 武石智香子によるサポートのもと、授業実施担当教員と本学全学連携教育機構の協力による授業補佐業務を中心に教壇に立ち、並行して日本の教育現場の視察、研究を2018年2月中旬まで行います。

 2017年9月28日(木)には、文学部教授 古賀正義の教職科目「教育学概論2(教育の社会的基礎)」にて、「International Assessments」と題した国際学力テストに関する英語の授業を行いました。
 サンダース教授と文学部教授 古賀は、先に行われた本学の教育学研究会を通じて親交があり、和やかな雰囲気のなか授業が進行。サンダース教授は、「教育政策の焦点が世界共通で行われる学力テストの対策に偏ると、各地域で本来必要な教育がおろそかになってしまう」などの問題を提起しました。
 授業には文学部の学生だけでなく法学部、経済学部、商学部、総合政策学部からも履修者がおり、教育学に対する関心の高さが伺えました。

 サンダース教授は今後も本学の教育に従事しながら、多角的に自身の研究を進めていく予定です。

ナンシー・サンダース教授

カリフォルニア州立工科大学ポモナ校、College of Education and Integrative Studies’ Education Leadership Doctoral Program 教授。
スタンフォード大学で教育学の Ph.D. を取得後、ユタ大学、コロラド大学、ワシントン州立大学等での教歴を経て、2012 年より現職。専門は「教育政策」。