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『トビタテ!留学JAPAN』第8期 学内募集中!
理工学部在籍の第7期トビタテ生が、合格へのステップを紹介

2017年08月23日

 文部科学省が主催する返済不要の奨学金制度『トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム』の第8期学内募集が、2017年7月12日(水)より9月29日(金)までの期間で行われています。これを踏まえ、後楽園キャンパスでの学内募集説明会を2017年7月18日(火)に実施しました。
 説明会では第7期「理系、複合・融合系人材コース」に合格し、ドイツへの留学が決定している向山絢子さん(理工学部3年)が、理工学部生の視点からトビタテ応募の経緯や合格までの歩みを紹介しました。
 向山 絢子(ムコウヤマ アヤコ)さん/理工学部3年
コース名:理系、複合・融合系人材コース
渡航地域:ドイツ
派遣期間:2017年9月下旬~2018年7月上旬
留学計画内容:修学内容/オスナブリュック大学認知科学部で認知科学分野の基礎を学ぶ + 実践活動/認知科学研究所での研究


【留学決意】理系学生の留学には、教員の協力が肝心
 大学入学当初は、理系学生は留学するものではないと思っていました。しかし、留学や英語の勉強に熱心な教授の影響で次第に意識し始め、2年生の前期には留学を決意。3年生の後期に交換留学すると決め、2年生の夏から冬にIELTSの勉強をしました。理系学生が留学する場合、「日本での研究を離れ、留学する価値があるのか」「専門的な英語の授業に追いつけるのか」などの課題があるため、留年や短期留学なども踏まえて、よく考えて留学を決めた方がいいと思います。教員から協力を得られれば、留学する際の強力なバックアップになります。

【1次審査/申請書提出】留学計画は、実現できる現実だけを見ず「夢」を思い切って書く

 中央大学には留学相談に乗ってくれる国際センターがありますが、多摩キャンパスに所在をしていて、後楽園キャンパスでは国際センター分室が決められた日に開室されるのみです。そのため私は、電話で多摩キャンパスの国際センターに相談。「決まっていないことが多すぎて申請書が書けない」と言うと、「この計画が達成できなくても困る人はいないのだから、やりたいと思ったことを書けばいい」とアドバイスされました。
 留学計画書を提出する時に留学先や実践活動先が確定しているとプラス評価されますが、達成したい目標については実現できるか考え始めると書けなくなってしまいます。現実ばかり見ずに、「こういうことをやりたいんだ!」と強い思いを持って書けばいいと思います。

【2次審査】理系分野で応募する学生の、合格する服装
 面接に何を着ていくか悩みました。会場には白衣や和装の人もいて、すごく目立っていました。服装で面接官にインパクトを与えるのは、いい作戦ですよね。ただし、活動内容と関係ない衣装は避けた方が無難。服装で表現できることがないなら、楽な恰好でいいと思います。かく言う私はワンピースを着ていきました。理系のコースでは女子学生が少ないと聞いていたので、理系っぽくない恰好で意外性を狙ったんです(笑)。実際は、私が参加した面接には理系女子もいましたけれどね。

【2次審査/個人面接20分】予想外の質問にも、黙り込まずに対応する
 留学計画を説明し、それに対する質疑がありました。一番の衝撃的だったのは、英語で自己紹介を求められたこと。拙い英語で自己紹介を終えると、「もう少し勉強してね」と言われました。恐らく完璧な英語を求めていたわけではなく、黙ってしまわずにコミュニケーションがとれるか確認していたのかな? もし英会話が苦手なのに英語で自己紹介を求められたら、単語を繋ぎ合わせてでも話した方がいいと思います。なお、私の周囲では英語で自己紹介を求められた人はほかにいません。

【2次審査/グループ面接(プレゼン1人4分)】資料は分かりやすく、説明しすぎない
 面接と違って事前準備ができる留学計画のプレゼンテーションは、何を聞かれても答えられるように練習しました。プレゼンテーションの準備で意識したのは以下の5項目。
●スケッチブックで説明資料を作る
●文字は少なく、写真や図は大きく
●専門知識がない人にも分かりやすい内容
●前後の説明との繋がり
●教員、先輩トビタテ生などにチェックしてもらう

 プレゼンテーション資料の作り方は色々あると思いますが、私は文字が少なく写真が大きいタイプが印象に残ると感じていたので、このタイプの資料を作りました。作成した資料について教員や先輩トビタテ生に意見を聞くと、前後のスライドとの繋がりがないと指摘されました。自分の中では話が繋がっていても、初めて聞く人には唐突に感じられる場合があると学びました。言葉で説明できない部分にはスライドを補足。逆に、厳密に言うなら詳しく説明をした方がよい場合でも、分かりやすさに比重を置きあえて説明を加えないスライドもありました。専門知識がない人に説明をすることを前提にしつつ、一貫性を持たせた内容にしました。

【2次審査/グループ面接(ディスカッション)】面接官からの鋭い質問には、熱弁で返す
 面接官1名と学生6名のグループディスカッションがありました。学生たちのプレゼンテーションに対して面接官の方は、「できるの?」「君じゃなくてもいいよね?」などの指摘を入れていました。私は順番の関係で事前に4名分のやり取りを見ることができたので、自分の番が回ってきた時には「できないと言われているから、やるんです!」と熱弁。面接官の鋭い質問にも、自信を持って答えられると熱意が伝わるのではないでしょうか。

【交流会】トビタテコミュニティに入る 
  最大のチャンスは逃さないように!

 二次選考後には、トビタテ候補生たちが任意で参加する交流会があります。まずは留学先別に分かれて着席して交流を持ち、その後に出身地別に分かれて再び交流します。トビタテ候補生との連絡先は、主にこの交流会で交換しました。この機会を逃すとFacebookのコミュニティなどにも入るきっかけを失ってしまうので、時間が許すなら参加することをお勧めします。