GO GLOBAL

グローバル体制の強化に向けた、新規の職員向け海外研修会を実施

2016年11月08日

↑海外研修会に参加した3名が、教職員に向けて研修内容を報告

 教育の質の更なる向上と大学の活性化を目的に、本学ではStaff Development(SD/職員研修)を推進しています。毎年、職員に向けた講演会、研修会を実施しており、今年度は初の試みとして国際化を教育や研究の現場に反映させる思考・手法を学ぶための海外研修が、6月にアメリカ、8月にオーストラリアにて行われました。9月27日(火)には多摩キャンパスにて、研修に参加した職員3名による実施報告会が開催されました。
 
 下記に、報告会の報告概要をご紹介します。

アメリカ大使館育成プログラム「日本の大学の国際化」

研修期間:2016年6月22日~7月2日
研修場所:テンプル大学(日本・ジャパンキャンパスおよび米国・フィラデルフィアキャンパス)、ワシントンD.C.
目的:テンプル大学ジャパンキャンパスが企画・運営、在日アメリカ大使館が助成するプログラム。キャンパスの国際化を目指す日本の大学の職員に対し、国際化のための機能向上や管理業務の改革等に焦点を当てた研修を実施した。28大学と文部科学省より教職員ら計29名が参加。
 
研修参加者:総務課 武地 紫
 アメリカでは学生を4年間で卒業させることが大学の評価に繋がっており、留学をしても4年間で卒業できるように職員たちが進級支援を重点的に行っていました。また、先生方にはカリキュラムが大学のポリシーに沿うよう提言をしており、職員が教員と対等に話し合う必要性を感じました。大使館の方からは「外から取り入れるだけが国際化ではない。固有のものを発信していくことも国際化のひとつ」とお話があり、国際化に向けた強い組織を作るヒントになると感じました。
 

↑ニューサウスウェールズ大学付属語学学校での研修の様子

ニューサウスウェールズ大学付属語学学校
大学職員専門能力開発プログラム

研修期間:2016年8月15日~26日
研修場所:ニューサウスウェールズ大学付属語学学校(オーストラリア)
目的:自大学の取り組みや職員の在り方を、海外の大学と比較。大学の国際競争力を高めるために職員がどう行動すべきかを検討し、教育・研究の現場に国際化を反映させるための考え方、手法を身に付けました。6大学より12名が参加。
 
研修参加者:研究支援室 小山 望
 10日間の研修を通じ、一過性ではなく今後も意見交換し合える仲間が大学間を越えてできました。現地の大学では職員の一人ひとりが、学生やグローバル化のために何ができるかを考え環境改善に取り組んでいます。この大学側のエネルギーが学生たちへの活気へと繋がっているように感じました。大学のグローバル化を推進するためには、大学の構成員である私たちそれぞれが、個々の課題として捉える必要があるのではないでしょうか。 
研修参加者:学事課部秘書課 押見真弥
 留学生からの要望が高い項目として、英語で修了できるカリキュラムが挙げられます。これまでは、講義をすべて英語にした場合、日本人学生がキャッチアップできない懸念がありました。しかし現地の大学で、講義で使用する資料の事前開示や講義を録音して学生たちに提供する様子を見て、こうした取り組みであれば職員でも行え、学生をサポートできると感じました。グローバル化に対応する方法はいくらでもある。やるかどうか次第だと思いました。


← 報告の様子